- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334765668
感想・レビュー・書評
-
征子·月子·凪子の3姉妹と母·佐喜子、それぞれの物語。
家族だからこそ言えない本音や、見えない相手の気持ち。
それでも家族っていいなと思った。
それぞれが気付く自分らしいしあわせ。
しあわせは案外近くに転がっているのかもしれない。
読み終わったあと、なんだか私もウキウキと嬉しくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
母娘の確執、女性特有のマウンティング、子育てを抱える苦しさ、理想の自分やコミュニティをネットに依存する女性の脆さ、姉妹関係の危うさなど、テーマは満載ですが、散らかることなく結論まで読み切れます。登場する女性たちは立場、職業、既婚/未婚、子どもの有無等々、異なりますが、いずれも細かい心の機微が上手に綴られています。
-
征子、月子、凪子の三姉妹と母、佐喜子のそれぞれの話
月子、母 佐喜子の話に共感 夫の転勤で田舎の町に引越した月子知り合いもいない土地での子育て…ブログで理想の世界を作り現実逃避…夫ともうまくいかない…ある日娘が突然吐いた時「なぜトイレで吐いてくれないのだろうと苛立った」理想の世界作りに没頭して、「娘の心が弱っていた事に気づかなかった、娘のを声を、顔を、たくさんのサインを見なかった」心に余裕がないから、いつもピリピリしてしまう…
辛いよね…ゆったりと子育てできればいいんだってわかってるけどね… -
昔読んだ本で、もう一度読みたくなり文庫を購入。
それぞれに何かしら傷を持っていて、でもそのどれもがなんとなくわかる。
昔読んだときは月子に一番近かったけど、今は母親の佐喜子が一番「わかる」。
姑にそんな命令されて、夫も何もしてくれないんじゃあ、そりゃ速攻家出でしょう!
凪子の最後の手紙では、佐喜子はまだ夫とそれなりに仲良くしてるらしいけど、そんなもんかなあ。
私は、夫にあんな暴言吐かれたら、一生もんのキズになるよ。一生許さない。
私は、「嫁と姑に挟まれた夫は、なにがあっても嫁の味方をしなければならない」と勝手に思ってるので。 -
「本当に欲しいものは手に入らない。それが人生なんです。」という強烈な言葉からはじまる三人姉妹と母親の四人の女性の物語。
各々が現状への不満や将来への不安を抱えながら、自分は今幸せなのか、幸せになるにはどうしたらいいのかを見つめ直す。そして、最初の言葉の本当の意味に気づいた時、心の持ちように変化が生じるという展開である。
ドラマチックな出来事が起こるわけではないが、しっかりと地に足のついたストーリーにとても好感が持てる。 -
なんか辛いと最初思いましたが、後半は辛さ半減という感じ
-
以前に読んだことがあるような…多分再読。
3姉妹と母4人の女性それぞれの立場や状況、幸せとは?誰が一番幸せ?と問いながら読んだけど、、
姉妹や親子でもなかなか寄り添って親身にはなれないものだ。
それでもいざという時には身内は強い味方になると思う。
そして幸せは他人にははかれないもので、自分で感じるものだと思う。 -
おもしろかった! 母と3姉妹のありようにそれぞれ共感できるという…タイプ違うのに。描き方がうまいのか、自分が長く生きてきたからなのか。
先日読んだ作品もおもしろかったし、引き続きこの作家さんの本を読んでみよ。楽しみ〜♪ -
あっという間に読み終わった。母親目線で共感した。子どもは、いつまでも親として見ているから、理解してもらうのは難しいと、つくつぐ思った。
-
3姉妹と母、女性の生き方4パターン的な。
どの生き方も共感ポイントはあるし、それは違うかも、てな部分もある。
結婚するかしないか、子を持つかもたないか、母であること、妻であること、女な人生いろいろ。次に生まれるときも女がいいなと思う。