東京難民(上) (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 305
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766009

感想・レビュー・書評

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  • 俗にいう「ネットカフェ難民」。とても多いです。

    主人公も不遇にも、帰る場所を、学生の身分を、住んでいる場所も
    怒濤の様に失い途方に暮れる、東京と言う都会にて。

    ホームレスの人達は、道が家の様な暮らしですが
    東京難民の彼は居所が無い。属す場所が無い、手に入れる手段も無い。

    初めのうち、読み手側はいらいらとしてしまう、若い彼の暮らしぶりを
    批判的に感じると思います。「ちゃんと」暮らして居る側はきっと
    「働けよ」とか、思うはず…まさに孤立無援。

    しかし現実として、突然この立場になったら
    「ちゃんと」出来るかと言うと、怪しい。誰もが。

    今風の若い主人公の心境がとても伝わります。多分とても素直な人だ。
    憤る、日和る、若干の自暴自棄感と単純な楽観。絶望と絶望。
    …犯罪の方向には、考えが寄って行かないところが希望。

    居所が無い人間は辛い。
    未来でも、明日でもなく、今日の今が辛い。

    軌道修正出来る為の場所が有れば…と、歯がゆい世の中に
    何か方法が有ればいいのにな、と思ってしまう。

  • ひとことで言うと、怖さと面白さを兼ねた作品。

    なにかを考えさせられました。

  • 『東京難民(上)』
    福澤徹三 著

    東京郊外にある私立大学生の主人公。
    ある日、突如、大学から除籍されたことを知らされる。親が学費を支払わず滞納していたと。
    両親に真意を聞こうとするが、連絡が取れず行方不明。九州の実家に帰省してみるも、家の中はもぬけの殻。
    手持ちの金もなく、自身の家賃も滞納。また、ゼロゼロ物件の為、賃貸借契約ではないので、追い出される羽目に。
    そこから、ネカフェ難民生活へ。
    バイトを転々とするが続かず、ようやく治験バイトで20万の金を手にするが...途中、警察に捕まり留置所へ。
    くさくさした気分から飲んでいると、ある女と一緒に飲むことに。一軒、二軒、三軒と。
    そして、ホストクラブへ。シャンパンで酔い潰れ、目を覚ますと、女はおらず請求書だけが残される。
    そこから、寮付きということで、ホストクラブで働き始めることに。下巻へ。

  • 落ちていってしまう流れに、どこまで行くのか
    気になった。

    が、読み進めると、彼の考えが甘くて
    嫌になっていた。

    まさか自分がなるとは
    思わないことだけれども・・・。

  • 『闇金ウシジマくん』的なノリで下流社会を描いているが、転落のきっかけは同情の余地はあるものの、主人公がアホすぎてなかなか感情移入はしにくい。まぁ自分の大学時代もこんな感じに浅はかだった気もするが。かつ「こういう転落をしていったら面白いのではないか」的に次から次に災難が降りかかり底辺社会を這いずり回り、逆に読んでいて冷めてしまう。一応下巻も読むつもりだが、漫画チックの面白さはあるものの残るものはあまりないだろうなとは思う。

  • 後悔と真実の色.....堕ちていく人間の描写が秀逸

  • 上巻。修の不運には同情するけれど、先々の局面でなんや屁理屈ばかりゴネていて、同情してもしきれない部分が正直あった。
    確かに状況は厳しい。だからこそ修には頑張ってほしいのだが。今後の展開が気になる。下巻へ続く。

  • レビュはーは下巻にて。

  • ごく普通の大学生の男の子が転がるように転落していく。。何でそうなの?と言いたくなるような選択と態度にイライラしながらも、自分の嫌な一面を重ね見たり…
    これからどうなるのか下巻も気になる!

  • レビューは下巻で

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著者プロフィール

福岡県北九州市生まれ。作家。営業、飲食、アパレル、コピーライター、デザイナー、専門学校講師など、20種類以上の職業に就いた後、小説家としてデビュー。代表作は原作小説「侠飯」シリーズ(文春文庫)。

「2017年 『侠飯(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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