殺意は必ず三度ある (光文社文庫 ひ 12-8)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766047

感想・レビュー・書評

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  • 恋ヶ窪シリーズ2作目。
    学校のグラウンドからベースが盗まれる事件があり、その後、野球部の監督が対抗戦会場のグラウンドのバックスクリーン裏で死体として発見され、ベースとボールとグローブが現場に残されている。

    「野球見立て」という初めて出会うような怪作。ジャンルはアリバイ崩しなのだが、どう考えてもバカミス。とんでもないトリックも現実味があるのかどうかなぁと思うが、、、
    「なぜベースは盗まれねばなかったのか?」と言う問いに対する珍妙な回答は、ある種明快で、ロジカルではある。

    探偵部の主人公達の存在感が薄く、なんだか滑稽なだけなのが残念だった。

  • 東川篤哉の高校生探偵もので、野球を題材にしたミステリー。
    読みやすくて面白かった。

  • 東川篤哉の長篇ミステリ作品『殺意は必ず三度ある』を読みました。
    ここのところ、東川篤哉の作品が続いています。

    -----story-------------
    連戦連敗の鯉ケ窪学園野球部のグラウンドからベースが盗まれた。
    われらが探偵部にも相談が持ち込まれるが、あえなく未解決に。
    その一週間後。
    ライバル校との対抗戦の最中に、野球部監督の死体がバックスクリーンで発見された! 
    傍にはなぜか盗まれたベースが……。
    探偵部の面々がしょーもない推理で事件を混迷させる中、最後に明らかになる驚愕のトリックとは?
    -----------------------

    2006年(平成18年)に刊行された、恋ヶ窪のはずれにある架空の高校「鯉ヶ窪学園」探偵部の面々が中心となって活躍する鯉ヶ窪学園探偵部シリーズの第2作です。

     ■プレイボール
     ■第一章 序盤戦
     ■第二章 中盤戦
     ■第三章 ラッキーセブン
     ■第四章 終盤戦
     ■第五章 延長戦
     ■ゲームセット
     ■解説的 鳥飼否宇

    のんきを絵に描いたような鯉ヶ窪学園… 敗退を続ける野球部グラウンドからベースが盗まれてしまう、、、

    オレ(=赤坂通)が唯一の下級生として在籍する探偵部員の総力を結集しても謎は解けない… 後日、野球部とライバル校との練習試合終盤に事件は起きた。

    白昼堂々、球場で発見された野球部監督の死体に騒然となる両校関係者と捜査陣… 動機は不明、球場ではアリバイ実験も行われるなど混迷をきわめる事件に、オレたち探偵部三人が事件に首を突っ込んだ。

    しょうもない推理合戦の先に待つものは……? 本格推理界期待の新鋭が、その持ち味を生かした書き下ろしユーモア本格推理。

    テンポよく展開する学園モノのユーモラスな本格ミステリ… 鯉ケ窪学園野球部のライバル校・飛龍館高校の理事長・龍ヶ崎一家で起きた「野球見立て連続殺人」の連続殺人(“補殺” “刺殺” “挟殺”)を探偵部三人組高校生・多摩川流司、八橋京介、赤坂通が解決しようとする展開、、、

    そこに生徒会長の桜井あずさや野球部主将の土山博之、ドタバタ刑事コンビの祖師ヶ谷大蔵と烏山千歳が加わり、脱線しながらも事件の真相に迫っていきます… 叙述トリックにより、自分の中の無意識の偏見というか、思い違いにより、探偵部三人組と同じようにミスリードさせられましたねー その過ちに気付いたとき、思い描いていた風景が一変、トリックとの組み合わせにより意外な真実が浮かびあがっていく展開が愉しめました。

    心地良く騙されましたねー 面白かった! 野球好きには堪らない見立て殺人やトリックですが… 野球に興味がないと読み辛いかもしれませんね、、、

    飛龍館球場でのトリックは説明だけではわかり辛いと思いましたが、キチンと図説されていたので理解しやすかったですね…  機会があれば、他のシリーズ作品も読んでみたいですね。

  • いつも通り、軽く読めて楽しめる小説
    野球の見立て連続殺人

  • 4+

  • なつかしすぎる

  • 鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ長編。今回は端々にくすっと笑える箇所はあったものの全体的にユーモアは少な目かな?それにしても作中に仕掛けられたトリックは全然わからなかった。そして事件の肝となる謎も解かれてみてようやく「なるほどー!」と爽快。ちなみに野球用語が頻出するが詳しい方がお得感はあるとはいえ知らなくてもあまり問題はないと思う。

  • 連戦連敗の鯉ヶ窪学園野球部のグラウンドからベースが盗まれた。われらが探偵部にも相談が持ち込まれるが、あえなく未解決に。その一週間後。ライバル校との対抗戦の最中に、野球部監督の死体がバックスクリーンで発見された!傍らにはなぜか盗まれたベースが…。探偵部の面々がしょーもない推理で事件を混迷させる中、最後に明らかになる驚愕のトリックとは?

  • なんとなく伏線だろうと思うものは確かに伏線だったが、ミスリードだった(笑)。トリックの大がかりで、なんというかなかなか理解できなかったし。

    全体としては淡々と進んだ気がしたが、キャラ設定が少しまとまって気がして、その分淡々感が増したということだろうか。

  • 感想としては殺人のトリックが非常によく練られていて(自分は野球が好きなので場面が想像しやすいという点もあるかもしれないが)、かつ読みやすかった。また探偵部の3人が殺人事件に巻き込まれ、迷推理を展開しまさかの「大当たり」と思いきや、ほかの人にミスを指摘され落ち込む様はまさに「ズッコケ3人組」という言葉がふさわしいなと文章を読んでいて思った。このシリーズ(鯉ヶ窪学園)の登場キャラが名推理を展開することは無いのだなと学習。気に入ったので他のシリーズ作品も有ったら読みたいと思う。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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