大義 鬼役(九) (光文社文庫 さ 26-13 光文社時代小説文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766351

感想・レビュー・書評

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  • 今回も良かったのだが、蔵人介のダジャレに思わず苦笑してしまいました。

    既に十の血路を読んでいます。

  • 第9作も鬼役矢背蔵人介の活躍で無事?おさまった。
    孔子の名言か頭に残った。
    成事は説かず、遂事は諫めず、既往は咎めず

  • 久しぶりの宗次郎登場の回。この後宗次郎はどうなるんだろう?

    ってとこで、10巻が見当たらない!

  • 蔵人介の義母の志乃が、八瀬の民として、天皇家の影法師として、地を離れても身分を変え、生き延びてきた。
    今禁裏としてではなく、徳川直参であるが、見限ることも携えておかなければいけない。そして、八瀬の血筋を絶やさない事と蔵人介に語る。
    そこまで、血筋を大事にするのかと、、、

    老中水野忠邦の駕籠を襲った刺客の最後を看取った蔵人介は、反対に最後のとどめを刺したとのうわさが流れて、反対に刺客に狙われる羽目になる。
    不合理な事が起きるのだが、、、
    上役からの命は、四の五を言わずに従う事が、禄を食む者として忠誠を誓わないといけない。
    前途ある者で、新婚の若侍が、乱酔侍から幼子を助けるために、身を挺し庇い命を落とした。
    蔵人介が、最後に聞いた孔子の教えの遺言にも、頭をさがるおもいでさがるおもいである。
    仇は、お槍奉行深町弾正の実子 戸沢蓮四郎であるが、親の威光で、事はうやむやにされかかる。
    志乃だけでなく、幸恵も、活躍、、、、かわら版への読売への原文書きにはおそれいる。
    そして、仇を討つために、無くなった若侍隼人の兄の松岡九郎左衛門は、勘当してくれと、手紙を残して、向かい立つ。

    蔵人介の知恵者と言っていいのだろう。
    上野の花見での惨劇は、上野にある大権現の御霊を祭る東照宮が場所で、そこを穢した罪は、断罪なり、、、と宣う。
    かわら版での町民達、そして、そこで、現れたのは、丸腰で、白装束の八王子千人同心たちの人々。
    ここで、公正な処分が成されない不合理な所が、見直されることになり、ほっとする。

    宗次郎の友大吉の妹佳奈の危機に、蔵人介から、皆が、協力して、長沼将監との突き富の大芝居には、欲をかいた勘定奉行を騙すところが痛快であった。

  • 宗次郎さんの出自をとうとう本人と志乃さまにも打ち明ける。

  • 鬼役もいよいよ9巻に突入。
    こっからまた急に登場人物が増えるけど面白くなる。
    水野越前守に向けられた刺客に立ち向かったものの、何故かその刺客に間違われたり。
    息子の鐵太郎はいよいよ道場に通うことになったり。
    富くじで嘘の芝居をやってみたり。
    ちょっと忘れさられてた宗次郎が出てきて、幼馴染兄弟と一緒に戦ったり。
    いろいろてんこ盛り!
    矢背蔵人介の男くさい感じがまた素晴らしくよかった。
    「誇りさえあれば、虚しいことなどひとつもない」
    しびれる。

  • 小義です。

  • 第九弾
    短編三話
    義母、妻も活躍か
    庶民的な勧善懲悪

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著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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