死ぬ気まんまん (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 213
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766467

感想・レビュー・書評

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  • 想像通りの豪快さに波でさらわれそうになってしまった。最期が本人通りの望んだ最期なのかわからないけど、ものごとを吹っ切って割り切れる人ってそうそういないよなぁ。

    エッセイ「死ぬ気まんまん」
    平井達夫医師との対談
    過去のエッセイ「知らなかった」
    解説「旅先」の人 関川夏央

    わたしは今、自宅で介護しているけど、それが結構ハードなのだ。時には“義祖母の世話なんてやってらんねーぜ!”モードになる時もある(←ここだけの話ね)
    “無駄ですよ、寝たきりで~”発言(104ページ)に驚いてしまった。これ言って書いていいの?とか思った。それを口にする勇気というか豪傑なところにびっくりした。思っていても口にしてはいけないと思っていることをババーンと言ってしまうところに気持ちよさを感じた。

    佐野さん、いまはもういないんだよね。本はこうして残っているのがとても不思議。この本に数年の間ずっと付きまとわれていた。友人が薦めてくれたり書評集を読めば紹介されている、おススメの本に入ってメールが来る、地元図書館で特集に入っている…など。死って深く考えすぎるとよくないけど全然意識しないのもよくないんだね。私はつい深く考えすぎてしまう。念仏は唱えないけど深く考えないようにしようと思う。

    あとね入ってくるとすぐに横になって、しかも血圧のないニコニコ堂という存在がこわくて幻覚とかせん妄なのかと一人でぶるぶるしてしまいました。(←注・怖い話ではありません)

    • みつきさん
      以前読んだ本ですが、まっき~♪さんのレビューを読んで、もう一度読みたくなりました。(これだからブクログはやめられません。笑)
      以前読んだ本ですが、まっき~♪さんのレビューを読んで、もう一度読みたくなりました。(これだからブクログはやめられません。笑)
      2016/11/16
    • まっきーさん
      みつきさんへ

      こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      この本に数年間つきまとわれていました。ずっと読みたくなくて避けてい...
      みつきさんへ

      こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      この本に数年間つきまとわれていました。ずっと読みたくなくて避けていましたが
      ついに20円という格安価格で迫ってきて(笑)気迫に負けて買ってしまいました。

      そしたら思っていたよりもよくって、いま読んで良かった~!と思いました。

      みつきさんは今、澤村さんの新作を読んでいるのですね。いいなぁ~。
      あの本、なぜか図書館に入らなくて…。自分で買おうかな…と思ったりもしたけど
      読んだ後、本棚に置いておくのこわくって…図書館を時々チェックしてます。

      みつきさんの感想たのしみしてます♪では、また。


      2016/11/16
  • 文書だけだと、狂気の山姥のイメージなんだけど・・
    時々この正直さに切られたくて、本を手にし痛い思いをする。魔力?

  • 病気

  • 最初の章あたりは、何を言ってるのかわからなくて、読み返してもよくわからなくてすでに耄碌しかかってるばぁさんのたわごとみたいでなんか怖かった。

    すでにおかしくなってるじゃん。この人、、、

    っていう。プロが書いたとは思えない内容で、いろんな情報がとっちらかってた、、、、ガン再発で治療に耐える状況がそうなったのか?もともと脈絡のない設定をしていたのかわからないけど、完全なる認知の始まりのようなリアルな状況で、書いてる意味が全くわからなかった。

    まぁ、結構なばぁちゃんだから仕方ないのかもしれないけど、二章あたりは普通だからなぁ、、、なんかわからない。よくわからなかったけど、元気に死のうとしてる姿勢は潔さすら感じられました!

  • 佐野洋子の本はどれも好きだがこれは特に好きだ。死にざまは生きざまだと思う。佐野さんはどっちも本当にかっこいい。

    “私は利口ではないが、すごく馬鹿というわけでもないと思っていた。しかし、私は今度生まれたら「バカな美人」になりたい。この間、鏡で顔を見て、「あんた、その顔でずっと生きてきたんだね、健気だったね、偉かったね」と言ったら涙が出て来た。自分の健気さに。”(p.64)

  • http://www.my-cancer.net/cafe/book/bs_045.html
    この本は、絵本『100万回生きたねこ ※』の作者が綴ったエッセイである。 68歳で乳がんになった佐野さんは、2年後に左大腿骨に転移して余命2年の宣告を受ける。 ところが、『死ぬ気まんまん』というタイトルをつけた佐野さんならでは、やらかすことが私たちの想像を超えている。 宣告を受けた日、病院帰りに初めて外車"ジャガー"を買ってしまう。そして、自分で運転して病院に通えば、気兼ねなくタバコが吸えるし、タクシー代も節約できると喜ぶ。 ガン患者が書いたものでありながら、ガン患者の日常のつれづれが重苦しくならずに読める。家族のこと、ちょっと変わった友人のこと、主治医とのやり取り、ミーハーな自分のことなどが佐野さん独自の視点で語られてゆく。 余命2年の宣告を受けたのでお金は要らなくなると思い、治療費、終末介護代、墓やお寺を決めた後は、ジャンジャンお金を使った。ところが、2年過ぎても生きているので、主治医に「お金なくなちゃった」と言ったら、「困ったねぇ」と言われ、先生がかわいそうになったので「元気ですから仕事します」と言ってしまうところなどつい笑ってしまう。 ジュリーの話、『踊る大捜査線』の柳葉敏郎の話、寝転がって『相棒』を見ていることの幸せの話等々。 あと2年の命と伝え優しくしてくれていた友人達が、まだ死なないと知ったらあれ?と思う行動に出てしまったり。笑っちゃいけないけど、可笑しい。 佐野さんだからできること、言えることも多いとは思うが楽しませてもらえる。 痛いのは嫌だけど死ぬのは怖くないという佐野さんの原点は、幼少期に身近で起きた人の死にあるのだろう。1932年に北京で生まれ、9歳の時に日本に引き揚げた。7人兄弟妹だったが、10歳迄に3人の兄弟を亡くしている。また、戦中戦後の混乱期も経験。命ある者「生は必ず死で収束する」という動かせない事実を受け容れ、自分の死生観を形作ってこられたのかもしれない。 また、この時70歳という年齢も関係している。エッセイの後半では死に伴う喪失感や悲しみも十分に知った人であることがわかる。 生活の全てがガンに取り込まれたりせぬよう、時にはこんな本も良いのではないかと思う。 本書にはこのエッセイの他に主治医との対談、「知らなかったと」いうエッセイ、関川夏央氏の佐野さんとの思い出話が収められている。 ※『100万回生きたねこ』は出版以来、200万部以上発行され多くのひとに愛されている。

  • 真ん中の方は飛ばしてはじめと終わりの方だけ読んだが、自分勝手な性格の著者がホスピスに入ってp.173「私は人恋しいのであった」などと言っているのを見ると、やはり死が迫ってくるとこうなってしまうのかと感じた

  • 2017/4/10読了。
    彼女の死生観、物凄かったなぁ。
    私は痛みに蝕まれても、あんなに気丈にしていられるだろうか。
    豪快だけど雑でなく、繊細だけどナイーブでない彼女の感性に感心しつつ、他の作品も読んでみたいと思えた。

  • いやぁ〜爽快!
    自分勝手と思われてもよし。私も元気に死にたいですわ。

  • 佐野洋子さんのエッセイは目に付けばなんとなくよんでいたのだけど、これはまだだった。
    小林聡美『読まされ図書室』にて吉本ばなな推薦図書になっていて、ああやはり読み逃す訳にはいかない、とさっそく入手。
    ゆったりした組み方、歯に衣着せぬ語り口で、ぐいぐい読める。余命をしらされてからの言動にもひかれるが、ガンになるよりずっと前、神経症で入院していたときのことをつづった「知らなかった」もすごかった。関川夏央さんの解説も読み応えがあった。

  • 好き

  • 死をおそれることなく、そのままあっけらかんという感じで受け入れる佐野さんの姿がとてもすごいです。

  • 死生観について考える。とりあえず、その時々の、ひらめきでええわ。気楽がよろしい。

  • 佐野さんのエッセイを読んでいると、渇を入れられた気がします。
    「…自分が死んで自分の世界は死んだとしても、宇宙が
    消滅するわけではない。そうガタガタ騒ぐな…」
    なんともすっきりした死生観でした。
    でも…、見送る方はやっぱり寂しいですよね。

    余命宣告されたのに、二年経ってもまだ死なない!
    主治医から、「佐野さん、まだ死にませんよ」と言われ、
    「えー!お金使っちゃいましたよ。どうしてくれるんですか」
    なんて、くってかかる佐野さん。
    切実なのかなんなのか、クスッと笑ってしまいます。

    後半のエッセー「そうだったのか」は、ガンを宣告される前、
    神経症を患った頃のものです。
    ガンよりも、痛々しさが伝わってきます。
    こんな時期を乗り越えて、ガンの告知…。
    恨み節にもならず、しゃかりきにもならず、
    じゃあ、お金を使っちゃおう!とジャガーを買っちゃう
    佐野さん。かっこ良すぎます。

  • 佐野氏最期のエッセイとなってしまいましたが…最期になっても衰えない佐野節? みたいなものを堪能さしていただきました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    んー…内容についてどうこう言える義理ではないんですけれども…なんというか、自分も死に際には佐野氏のように漂然としていたいな、と…この本を読んで思いました。

    あんまし生にしがみ付いてギャーギャー騒ぐ・喚くのはみっともないことなのだと…そして、死ぬのは決して悪いことではないこと! ということが現代では忘れられているような気がするな、とこの本を読んで思いました…おしまい。人間は必ず死ぬる存在なのだと…

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 遺作  になるんですよね。
    題名もすごいんですが、内容もすごいです。

  • 好きです好きです。平井先生との対談も面白いが、産めない女に対してもうちょっと配慮してくれい、という気もする。現代の生物学的側面を軽視する風潮が問題だというのはわかるけどね。
    葬式や結婚式はそんなにいらないと思ってたけど、「いっぺんに済ます知恵」というのは一理あると思った。

  • 2013 11/22

  •  この人みたいに生きたいな。

     格好よく年をとる女性って、あんまりみないよね。

     こんなロールモデルがあるといい。

  • 祝文庫化

    光文社のPR
    「 「あたし、まだいーっぱい言いたいことがあるのよ」
    元気に逝った佐野洋子が残した鮮烈なメッセージ!

    出版社からのコメント
    昨年11月に亡くなった佐野洋子さんの『小説宝石』(2008~09年)に連載されたエッセー。
    ガンが転移し余命2年を宣告されながらも、煙草を吸い、ジャガーを購入し、ジュリーにときめく。そんな日常生活や、一風変わった友人たち、幼い頃の思い出などが、著者ならではの視点で語られる。その他、主治医との対談や、ホスピスでの「死」の見聞を綴った「知らなかった」、関川夏央氏による「『旅先』の人」を収録。 」

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家、エッセイスト。おもな著作に、絵本『100万回生きたねこ』『わたしのぼうし』、童話『わたしが妹だったとき』、エッセイ『神も仏もありませぬ』など。2010年没。

「2019年 『はればれ、お寿司 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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