感染遊戯 (光文社文庫)

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  • 光文社
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本棚登録 : 2415
レビュー : 195
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766481

感想・レビュー・書評

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  • そうだった、姫川班は解散したんだった。姫川シリーズではあるけど、姫川以外の人が主人公の短編集。かと思いきや、最後のストーリーで全体が繋がった事件で、最後の最後まで気が抜けず楽しめた1冊でした。主人公が変わると見えてなかったものが見えてきてすごく興味深かった。それにしても天下りの件といい重役をこなした人の傲慢さといい、小説の中の物語とは言えども現実の世界に警告でもするかのような内容でした。

  • ガンテツ(勝俣健作)をメインとした姫川玲子シリーズのスピンオフ作品で、3作の短篇と一つの中篇で連作となっている。このゴキブリのようなデカをやっぱりTVで武田鉄矢が演じていたがこういうデカが最近では一番のはまり役である。

  • 姫川シリーズ第5作目…らしい(順番通りに読んでいないので)短編(?)4作。全部繋がってるから連作かな?
    姫川は殆ど出てこず、それぞれメインとなる人物が変わる(スピンオフ)のだが…。シリーズで一番この巻が好きかも。構成もよく出来ていて終わり方もきれい。最後まで読んで、なるほどそうなっていたのか~!と。ガンテツ!良かったわ!面白かった!

  • 「姫川玲子シリーズ」のスピン・オフ的な物語である。
    「感染遊戯」ではガンテツこと勝俣が主人公として描かれている。
    互いに良い感情は持ち合わせていないのに、なぜか姫川をよく理解している勝俣。
    彼の中にある狂気が、玲子の中に眠っている狂気とどこかで共鳴し、同類だと感じとっているのかもしれない。
    「連鎖誘導」では「シンメトリー」にも登場した倉田が元刑事・現警備員として再び登場している。
    息子の死の真相を姫川に知らされた後、彼はひっそりと生きてきた。
    自らの手を汚した者は、けっして普通の人が目にしない・・・出来ない・・・深淵を覗いている。
    そんな倉田に近づき利用しようとする勝俣。
    刑事でいたときから内に秘めていた狂気は、息子の事件をきっかけに芽吹いてしまっている。
    いまは眠っているように思えても、その狂気が無くなることはないのだろう。
    「沈黙怨嗟」では姫川の元部下・葉山が主人公として描かれる。
    姫川と形は違うけれど、葉山もまた心の中にトラウマを抱えながら刑事を続けている。
    刑事としての資質はもちろん、彼の中にある複雑な感情が姫川や勝俣から注目される原因のひとつであることは間違いない。
    法的に「悪」だと断定されなくても、社会には法で裁かれない「悪」は存在する。
    一連の事件の犯人は、それに対抗しようとしたのだろう。
    だが、結局は自己満足にすぎない。
    何故なら、自らの身の安全を確保し、自らの手を汚さない人間は、高見の見物をしているだけなのだから。
    ドラマ化された後に小説を読むと、セリフが演じた俳優で脳内変換されてしまう。
    勝俣は武田鉄也で、姫川は竹内結子で。
    この物語に関して言えばそれも楽しかった。

    • hs19501112さん
      「ストロベリーナイト」の連ドラ化を知り、放送開始前に原作の既刊を先に全部読んでおきたい、と、普段は文庫化を待ってから読む派なのに例外的に単行...
      「ストロベリーナイト」の連ドラ化を知り、放送開始前に原作の既刊を先に全部読んでおきたい、と、普段は文庫化を待ってから読む派なのに例外的に単行本で読んだ一冊でした。懐かしい。

      連ドラ版、キャラ造形に多少のアレンジはありましたが、どのキャストもハマッていて好きでした。竹内さん、最高。


      ・・・・連ドラの「葉山」も、わりと好きだったのだけどな・・・・小出くんのニュースを知り残念な気持ちになっています。(6/15)
      2017/06/15
    • 林檎飴甘さん
      我が家では苺と呼ばれていたシリーズです。
      原作も好きだったので、出演者に何かあったときは本当に残念な気持ちになります。
      葉山…良かったの...
      我が家では苺と呼ばれていたシリーズです。
      原作も好きだったので、出演者に何かあったときは本当に残念な気持ちになります。
      葉山…良かったのに。愚考録も…あぁ…残念。
      2017/06/19
  • よくねられた作品である。
    バラバラに始まる物語が、ひとつにまとまっていく。
    ささやかな 怒りが 殺しにつながって行く。

    しかし、怒りは 公憤に近い。
    そして 私怨 にもつながる。

    お役人は 自分のやっていることの意味を
    もっと、しっかり理解しなくちゃ。

    それにしても ガンテツ がいいなぁ。
    ガンテツだけで、物語がひろがる。
    なんだろう、このしゃべりのテンポは。
    嫌みの100も言える。
    姫川に対してのガンテツのぐさりと刺さる言葉
    それに対応する 姫川。
    その間合いが いいなぁ。

    ネットの威力。
    そこから、怒りが つながる。

  • 姫川玲子シリーズ第五弾?スピンオフ作品。
    主人公は誰?ガンテツ、ノリ、倉田
    中編もので最終の第4話でシンクロしてるのかな。
    権力、地位にあぐらをかいてやりたい放題の官僚たちに、、
    合法非合法な手段で復讐を。。
    再読しよう!新たな発見がありそうな作品!

  • 姫川玲子シリーズのスピンオフ作品。

    最初は中短編集だと思い、表題作の『感染遊戯』から『連鎖誘導』『沈黙怨嗟』と読み進み、やけに呆気ない結末の作品ばかりだなと思っていた。しかし、最後の『推定有罪』を読むと実は中短編集ではなく、一つの長編として書かれた作品であることが解り、驚いた。

    全編を通しての主役はあのガンテツであり、姫川は端役程度でしか登場しない。また、倉田や葉山といった過去の姫川シリーズに登場した刑事が再び表に出てきて、ガンテツと絡んでいくのも上手い仕掛けだと思った。

    小説の構成にも良い意味で騙され、姫川の宿敵であるはずのガンテツまでも見直してしまうという面白い作品であった。

  • 2019/9/4
    さすがにちょっとお下品すぎるんよな、ガンテツは。
    私こんなん読んでて大丈夫かいなって思っちゃう。
    途中まで短編集かと思ったら全部つながった。
    短編かと思ってたから倉田の話はなんの嫌がらせかと。
    自分の息子が人殺したのに殺した相手の話は一切出ないし何事かと思った。
    奥さん空元気でも息子はまだ若いから大丈夫とか言っちゃうし。
    そして殺されるし。
    いくら復讐とはいってもそんなみんながみんな人殺しするかな。
    なかなか殺せないよ。きっと。

  • 姫川シリーズスピンオフ。
    ガンテツ目線。
    短編かと思ったら最後に繋がってて面白かった。

  • 短編集かと思って読んでいましたが、もしかしてそれぞれの話が繋がるのではないかと気づいたときの高揚感と、繋がったときの爽快感があり、楽しめる作品でした。

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著者プロフィール

誉田 哲也(ほんだ てつや)
1969年、東京都生まれの小説家。学習院中・高等科を経て学習院大学経済学部経営学科卒業。卒業後にミュージシャンを目指していたが、椎名林檎の存在で断念。格闘技ライターを経て作家活動に入る。
2002年、『妖(あやかし)の華』でムー伝奇ノベル大賞優秀賞を獲得しデビュー。2003年『アクセス』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。
代表作は、映画化もされた『武士道シックスティーン』に始まる「武士道」シリーズ。姫川玲子シリーズの『ストロベリーナイト』はドラマ化・映画化された。ほか、『ジウ』シリーズ、魚住久江シリーズ『ドルチェ』『ドンナ ビアンカ』や、『ケモノの城』『プラージュ』などがある。

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