純平、考え直せ (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.12
  • (7)
  • (62)
  • (122)
  • (36)
  • (6)
本棚登録 : 695
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766627

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  結局、若者の自分への「甘さ」を描いた作品(>_<)

     会うひと会うひと、みんな「考え直せ」と純平に忠告するけど、決定的に「やめろ」とは言わない(>_<)
     最終的な決断を下すのは、あくまで純平本人(>_<)
     心酔しているアニキだって、じつは彼を利用しているだけだと分かってる(>_<)
     でも、純平には彼を疑う(これまでの自分の信条を否定し、転換する)勇気がないから、真実から目を背け、どんどん悪い方へ悪い方へと転落していく(>_<)
     ラストの方、ヤクで幻視する「全員集合シーン」が、このテーマを典型的に象徴しているね(>_<)

     ヤクザの世界・極端な話ではあるけれど、人生の大事な決断を人任せにしてしまう「逃げ」「甘え」の心理は、どこの誰にでも共通する主題かもしれないね(>_<)
     
     まあ、他作では「鉄砲玉を送った」の一文で片付けられるエピソードを、血肉の通った丹念なストーリーとして語りあげただけでも、本作の存在意義はじゅうぶんあったね( ´ ▽ ` )ノ

    2018/07/24

  • 「純平、考え直せ」
    公開日:2018年9月22日
    新宿歌舞伎町のチンピラ・坂本純平。ある日、対立する組の幹部の殺害を命じられた純平は「これで一人前の男になれる」と気負い立つが、偶然出会ったOLの加奈と一夜を過ごす。純平と加奈は拳銃一丁と数十万円の支度金を手に、新宿を見降ろすホテルに泊まり、好物の焼肉を好きなだけ食べ、孤独と不安を慰め合うのだが……。
    キャスト: 野村周平、柳ゆり菜
    監督:森岡利行
    http://junpei-movie.com/
    Twitter https://twitter.com/junpei_movie
    Instagram https://www.instagram.com/junpei.movie/

  • 気のいいチンピラ、純平21歳がある日親分の指示で敵対組織の幹部を弾く鉄砲玉に。決行当日まで残りの数日を過ごす中での純平の心の揺れ具合が素朴で心を打つ良作。最後の2日間過ごす人間が、つい最近知り合いになったばかりというところも、歌舞伎町という歓楽街の中で純平の人間関係の少なさが如実になっているようでなんとなく寂しい。あわせて本書の中では明示されていないものの、純平が敬愛する兄貴分、北川の本音がすごく気になる。

  • 20190511


    やはり奥田英朗氏の作品は男らしさとたっぷりのユーモアに溢れて面白い。

    面白過ぎて1日で読了。

    よくもここまでヤクザのしきたりや、あんな啖呵を書けるものだと感心。

    映画化すれば面白いだろうなと思ったら既にされてたみたい。

    純平の出所後を描いた続編も出して欲しいと切に願う。





  • 純平が考え直さないのを若さというのは惜しすぎる

    ようやく自分の意図とは裏腹に人が集まり始めてるのに
    それを兄弟分たちのしがらみで無に帰すのは
    歯がゆい

  • 今日は1/22なのだが、昨日歌舞伎町で発砲事件があったので、そういえば記録してないなと今書いてる次第。

    逃走もバイクというのがシチュエーションがよく似ている。暴力団の抗争らしいのだが、犯人らしき人物は中年男性とのこと。

  • 2019/1/21

    910||オク (3階文庫)

    純平は歌舞伎町で女にもてもての下っ端ヤクザで人気者。
     組の対立で相手幹部の命を奪う命令を受け気負い立つが、それを女に漏らしたことからネット上で声援・忠告・冷やかしが飛び交って・・・
    さて、最後に純平が選んだ運命は??

  • 映画化したみたいです。最後がなんかフワフワしすぎてる気がした、個人的に。

  • なんだか20才の頃に戻って街を歩いていた時を思い出させてくれた。
    チンピラヤクザ純平が鉄砲玉に任命されるとなぜか色々な人と出会う、というちょっと不思議な話。

    - 世の中で一番いい商売=仲介に決まってんだろ。中を抜く。
    - 若者が死を恐れないのは、人生を知らないから。知らないのは無いのと同じ。経験していないから。

    eof

  • 純平、考え直せって言うんだから考え直すのかと思ったら、直さないのね。
    奥田英朗ってミステリでもなくホラーでもエロでもないエンタメ作家として上手い人だなとおもう。これもイッキに読まされた。
    でもなあ、面白いけど、別に読む必要もない感じはする。マンガでも映像でもいい。が、歌舞伎町の若いヤクザが歌舞伎町や東松山で喧嘩したりウロウロしたりする映像を見たいかと聞かれると、あんまり見たくないか。やっぱりマンガだね。映画化されたらしいけど、ヒットするとも思えない。
    ジイサンは在りし日の鈴木清順で読んだ。他の人はだれでもいい感じ。

全80件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2017年 『新装版 ウランバーナの森』 で使われていた紹介文から引用しています。」

純平、考え直せ (光文社文庫)のその他の作品

純平、考え直せ 単行本(ソフトカバー) 純平、考え直せ 奥田英朗

奥田英朗の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

純平、考え直せ (光文社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする