東京ポロロッカ (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 74
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766658

感想・レビュー・書評

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  • 噂に翻弄される人たちの話であると同時に、噂が形作られていく話でもある。
    自分の利になるようならと、噂を積極的に広めようとする人。噂を利用しようと企む人。
    作為的なことばかりではない。噂を頭から信じているわけでなくても、ひとつのきっかけとする人がいる。不安から行動する人もいる。人の口を経る間に、出来事や言葉が歪められて伝わって行く…。

    短編ひとつひとつは、前向きで温かい。
    でも、不安や恐怖を捨てられない身には、この噂の展開、ちょっと薄ら寒いものがある。

  • うーん。なんだかちょっと、物足りない

  • 2015/2/10 読了。
    アマゾン川が逆流するポロロッカ現象が、多摩川で起こる。と言う噂に翻弄される人達の話。
    7話の話それぞれ希望が見える終わり方なのが良い。登場人物がちょっとづつリンクしているのも楽しい。

  • 川が逆流するブラジルのポロロツカを元にしたはなし

  • 原さんの作品2作目。多摩川が逆流するという噂をめぐるお話。この人の作品は穏やかな気持ちで読めていいなー。出てくる人たち、みんないい人ばっかだし。安心して読める。

  • サーファーの多摩川でアマゾンみたいに大逆流がおきればいいのにっていう思いつきが気づくと噂としてひろがりちょっとした騒動に展開していきます。
    その状況の中、現状の自分たちを見直し、自分らしい再スタートをきっていくそれぞれの人物を描いていてとても面白いです。

  • ひとつの何気ない噂がきっかけとなって、人生を見つめ直すことになるという短編がいくつも集まっている連作短編集です。

    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    アマゾン川が逆流するポロロッカ現象が、多摩川で起こる!?怪しげな噂は、瞬く間に町々を呑み込んでいく。翻弄される工場の社長やシングルマザー、カフェの店主たち…。だけど、大切な人がそばにいる限り、私たちはそう簡単にくじけない!どこにでもいる人々のそこにしかない絆を、ふんわりとあたたかな筆致で描く。穏やかな感動が胸に沁みる連作小説。

     海で波待ちをしていたサーファーがふともらした一言が、大きな噂となって広まって行きます。「多摩川にポロロッカが起きて大災害になる」。そんな荒唐無稽な話が、様々な人々の生活に関わってきます。

     ポロロッカが起きるかもしれないという噂自体が書かれているのではなく、その噂によって発生するちょっとした事件が人々の抱える悩みや苦しみに変化を与えて行く。そういった話の展開にグイグイと引き込まれてしまいます。

     どの話も少し哀しくて、切なくて、最後は心温まる結末を迎えます。

     原宏一さんの書かれた物語は、「極楽カンパニー」、「佳代のキッチン」や「ヤッさん」、「東京箱庭鉄道」など、働く事について考えさせられる内容の作品を多く書かれています。

     今回の作品はそれらとは少し違って「生き方」ということに焦点が当てられていますが、働き方と生き方は密接に関連していますので、同じように心に染みる物語でした。

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プロフィール

1954年、長野県生まれ。早稲田大学卒業後、コピーライターを経て、97年『かつどん協議会』でデビュー。鋭い風刺とユーモアで描く独特の作風で話題に。07年、ある書店員の熱心な応援で、2001年に文庫化した『床下仙人』がブレイク。09年、グルメのホームレスが人助けをする人情小説『ヤッさん』が、15年には『握る男』がベストセラーになるなど、時代を超えてヒットを連発する人気作家。

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