新宿鮫 新装版: 新宿鮫1 (光文社文庫 お 21-16 新宿鮫 新装版 1)

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  • 光文社
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  • / ISBN・EAN: 9784334766986

感想・レビュー・書評

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  • 大沢在昌さんの大人気シリーズ、「新宿鮫」の第一弾。
    主人公は、新宿署の刑事・鮫島。
    舞台は新宿歌舞伎町。
    ヤクザの間で“新宿鮫”と恐れられている。

    署内では孤立した存在で、常に単独捜査。
    相棒は、いない。
    一匹狼という設定も、いかにも王道で良い。

    そして登場人物たちの描写がとても詳細で、すぐ近くに居るように感じ、ゾッとする程。
    特に魅力的なのは、鮫島の14才年下の恋人・晶。
    ロックバンドのボーカルで、メチャかっこ良いの!
    なのに、まるで母のような、包み込む愛も感じる。
    (22才だけど)

    ストーリー全体としては、刑事もの初心者の私でも分かりやすく、すいすい読める。
    クライマックスの犯人を追い詰める場面は、臨場感たっぷりで、ドキドキが止まらない!
    読み終えた時は、はぁ~、って肩で息をしていた私。
    面白かったです!!

    この本を教えてくれたのは、大沢作品をこよなく愛する松子さん♡
    まっちゃん、読んだよ〜!!
    ありがとう((⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

    • aoi-soraさん
      みんな、ありがとう(⁠♡⁠ω⁠♡⁠ ⁠)⁠ ⁠~⁠♪

      ひろちゃん、オーディブルで読書してるの?!
      すごーい!!
      なんか、最先端な感...
      みんな、ありがとう(⁠♡⁠ω⁠♡⁠ ⁠)⁠ ⁠~⁠♪

      ひろちゃん、オーディブルで読書してるの?!
      すごーい!!
      なんか、最先端な感じがする〜www

      毒猿いきますよ(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧
      まだ借りてないけど。
      2022/09/28
    • 土瓶さん
      ほんと、凄いね~。

      新宿鮫聞きながら、ひろさんの運転がハードボイルドになりませんように!

      「どけ、どけ! オラー!!」
      みたいな(笑)
      ほんと、凄いね~。

      新宿鮫聞きながら、ひろさんの運転がハードボイルドになりませんように!

      「どけ、どけ! オラー!!」
      みたいな(笑)
      2022/09/28
    • ひろさん
      どんちゃん!笑
      運転中にハードボイルドにならないように気をつけます(*´艸`)

      来月から勤務時間が長くなり本を読む時間が減りそうなので、オ...
      どんちゃん!笑
      運転中にハードボイルドにならないように気をつけます(*´艸`)

      来月から勤務時間が長くなり本を読む時間が減りそうなので、オーディブルを取り入れてみましたが、朗読もまた別の魅力がありますね♪

      私もそのうち毒猿いきます(◍´꒳`)b✧︎
      2022/09/28
  •  新宿鮫シリーズは勿論、大沢在昌さん初読了です。本書刊行から三十余年も経過し、シリーズも10作を数えるのですね。
     こんなに面白い警察小説の存在を知らずにいたことを恥じるとともに、今回出会えた僥倖に感謝したいと思います。
     主人公は新宿署刑事・鮫島。犯罪と警察機構のふたつの戦いを背負う一匹狼は、「新宿鮫」と呼ばれ、犯罪者やヤクザ集団から恐れられ、警察内部署員からは疎まれています。
     でもこの鮫島、スーパーヒーローでも、冷血非道でもありません。危機への恐れや焦りをもつ、普通の男です。ただ、物事も人も本質を見極める目をもち、若い女性(彼女)にめっぽう弱く(?)、でもカッコいい…。そこに親近感をもちます。
     正にハードボイルドの王道、ストーリー展開の面白さ、スピード感と緊迫感、人物描写の秀逸さ、全体に通じる濃密さと優れたエンタメ性等々、全てに満足しました。

  • 人生初の長編刑事小説。ほぉぅ、これがハードボイルドかぁ。自分の知らない世界がここにもあった。マル暴?マッポ?辞書を引くも載っておらず、家族に訊くと「…何読んでるの?」と訊き返される。
    歌舞伎町を舞台に警察が次々に射殺される。孤高の警察官「新宿鮫」こと鮫島が銃密造の天才を追う。時代を感じる描写が多いのだけど、登場人物がとにかく魅力的で、もう全てがカッコイイ。時代を超えて愛される所以だね。
    鮫島がとにかく渋くてカッコイイ!そんな彼が少し弱気になる場面がまた人間味を感じていい。バンドの晶との、言葉にしないけど互いに想いあってる感も素敵だなぁ。
    警察官としての誇りと信念。犯罪との戦いとゆがんだ警察機構との戦い。そして同僚から託された手紙の内容は謎のまま…。




    ボス、校長、副校長、新宿鮫シリーズ体験入学しました!
    人生初の刑事小説。涙活本を読み終えてからなんて言ってたのに、気になって気になって読んでしまいました。緊迫感がすごい!こんな世界があったのか!と大興奮でした!!

    • ひろさん
      あおちゃん、ごめんなさい!
      涙活が落ち着いたら一緒になんて言っておきながら…我慢できずに読んでしまいました(。>ㅅ<。)
      読みたい気分ってあ...
      あおちゃん、ごめんなさい!
      涙活が落ち着いたら一緒になんて言っておきながら…我慢できずに読んでしまいました(。>ㅅ<。)
      読みたい気分ってありますよね♪ほんわか系で癒されてください♡
      2022/07/18
    • aoi-soraさん
      ひろちゃん、気にしないで!!(笑)

      今日図書館で、初めての青山美智子さん借りてきたの(≧▽≦)
      あと、アート作品集とか。
      癒やされ...
      ひろちゃん、気にしないで!!(笑)

      今日図書館で、初めての青山美智子さん借りてきたの(≧▽≦)
      あと、アート作品集とか。
      癒やされますよ〜( ꈍᴗꈍ)
      2022/07/18
    • ひろさん
      あおちゃん、ありがとう
      あらぁ!青山美智子さんなら何を読んでも癒されると思います(*>▽<)
      アート作品集に癒されるのも素敵だなぁ( *´꒳...
      あおちゃん、ありがとう
      あらぁ!青山美智子さんなら何を読んでも癒されると思います(*>▽<)
      アート作品集に癒されるのも素敵だなぁ( *´꒳`*)♡
      2022/07/18
  • ミステリー好きのbera5227さんにお勧めしてもらった一冊!
    大沢作品の狩人シリーズに出てくる
    佐江さんに脳内プロポーズ5回済みの私は
    新宿鮫シリーズに
    『佐江と双璧のやつがいますよ!』の
    beraさんの言葉にこのシリーズに飛びついてしまった。

    エリートで出世街道を進んでいた
    主人公の鮫島さんが新宿署防犯課に異動になり
    『新宿鮫』のあだ名がつくまで…、
    ロック歌手の恋人、晶との出会い。

    ストーリーのメイン、
    警察官連続殺人犯を追う中
    犯人に繋がる今にも切れてしまいそうな
    手がかりの糸を慎重にほどき、たぐり寄せるように
    捜査を進めるシーンが緊張感マックスで
    なんとも最高!
    未だかつて誰も見た事がない改造銃にも
    ドキドキハラハラがとまらない。

    こんなに華やかな
    ハードボイルドエンターテイメントは
    初めてでした!
    2巻毒猿とつにゅーです♪

    • bera5227さん
      松子さんこんばんは!
      あたくしの推薦なんて大々的に書かれて小っ恥ずかしいです!
      佐江と双璧でしたかね?
      自分は新宿鮫から大沢在昌のファンにな...
      松子さんこんばんは!
      あたくしの推薦なんて大々的に書かれて小っ恥ずかしいです!
      佐江と双璧でしたかね?
      自分は新宿鮫から大沢在昌のファンになりました。
      すでに毒猿入りしてるとはさすがです♪
      2021/11/26
    • 松子さん
      おそよーございます!
      beraさんのこと勝手に書いてしまってすみません!新宿鮫シリーズを手に取った経緯も書きたくて♪

      佐江さんと鮫島さん…...
      おそよーございます!
      beraさんのこと勝手に書いてしまってすみません!新宿鮫シリーズを手に取った経緯も書きたくて♪

      佐江さんと鮫島さん…間違いなく大沢作品の双璧です‼︎…でも、やっぱり今のところ私の1番大好きなハードボイルダーは佐江さんですー‼︎

      毒猿止まらなくて読み進めていますが
      更に面白いですね!
      中華系マフィアや警察が出てくるお話大好きです!
      お勧めしてもらわなかったら、手に取るのは
      まだ先だったと思うので、beraさんに沢山の
      ありがとうを送ります♪とどけー!
      2021/11/27
    • bera5227さん
      こんばんみ♪
      佐江と鮫だと真逆な感じはしますわね。
      佐江の方がより人間味があるかもしれないですね!
      毒猿を呼んだのは15年以上前だと思うけど...
      こんばんみ♪
      佐江と鮫だと真逆な感じはしますわね。
      佐江の方がより人間味があるかもしれないですね!
      毒猿を呼んだのは15年以上前だと思うけど記憶が残ってるくらい印象深いキャラだったと思います‼︎
      沢山のありがとう頂きました♫
      ありがたき幸せ‼︎
      2021/11/27
  • オーディブルの今月の一冊に選ばれていたので入手。1990年代に出版されたものなので、作中にスマホはもちろん出ず、ショルダーフォンが出てくる。そういう時代の違いが興味深くはあったけれど、随所に表れる時代の違いからくるダサさが気になってしまって、あまり集中できなかった……。

    その時代に読むとカッコよかったんだろうなと思うと、そんな理由で楽しめないなんてなんだか悔しいなという気持ちになる。それと同時に時代を超えて愛される作品のすごさも感じた。

  • 感想書こうと思ってましたら、内容忘れてたので、読み返しました。
    2度目でも面白く(初回よりは感動は薄いが)、ハードボイルド好きな私は1日で読んでしまいました。
    「おもしろい!」の一言に尽きまふ。

  • 【ハードボイルドにハマる代表作】
    久々によみかえしたけど、、やっぱ鮫島さんかっこいい。。。
    読んだきっかけは「大極宮」でした。
    大沢在昌さん、京極夏彦さん、宮部みゆきさんのお三方。まず高校生の時に京極夏彦さんの「京極堂シリーズ」にハマり、大学の時に宮部みゆきさんの「火車」を読んで戦き全作品読破し、あとは大沢在昌さんだ!
    と、社会人になってから通勤時間帯に読み始めたんですが、、、ハマりましたねー(o^^o)
    人物の性格や雰囲気、事件の内容も含めて、どっっこも古くない!かっこいい!
    連載当初は1990年代だったはずなのに、令和の今読んでも魅力的です!
    ある意味、近代感覚のままなので、携帯電話やインターネットが主流じゃない状況なのが、10代の人だとピンと来ない事件性やすれ違いもあるかもですが、、、。
    鮫島さんが警官ってとこや、恋人の晶ちゃんがアーティストなとこも、かっこいいんですよね。
    描写痛々しい部分も多いし、新宿がヤバイ街だと意識づける描写も多いですが、リアリティがあって読みやすいです。
    ハードボイルド小説、どれから読もうかと迷っていたら、まず1冊目にお勧めしたい小説です。

  • 1990年作の新装版。
    主人公の鮫島、ロックシンガーの晶など個性的なキャラクターと、ラストにかけてのストーリー展開は飽きることなく、迫力があった。〝まんじゅう〟桃井警部もいい。
    〝パンタロン〟とか〝スキャンティ〟とか、いつの時代の言葉?と思うような所もあったけど‥
    シリーズものなので次も読んでみたい。

  • 「頁を繰る手が停められない」と夢中で読書に興じる事を表現してみる訳だが、本作は正しくそういう表現を使ってみたい作品だ。仮令僅かであっても時間を設け、「続き」を知るべく本の頁を繰ることが止められなくなるのだ。
    現在(※本稿を綴っている2023年6月)に至る迄、文庫化された長篇が11冊、未だ文庫化されていない長篇が1冊、シリーズ関係の短篇集が1冊と、計13冊が在るシリーズであるが、その「出発点」、「原点」が本作である。「第1作」である。
    <新宿鮫>シリーズは、色々と「訳アリ」な新宿署の鮫島警部が、様々な事件の解決に向けて奮戦するという物語である。本作は「第1作」であるので、その「訳アリ」に関係する事項も色々と描かれている。シリーズの後の作品で言及が在る場合も多いのだが、本作はその「訳アリ」に関連する部分が詳しいのが面白い。
    新宿署防犯課(※作品が登場した頃の呼び方で、現在の「生活安全課」である。)の鮫島は、何時も一人で“遊軍”的に捜査活動をしているのだが、細かいことから大掛かりなこと迄、管内で様々な事件が起こる新宿署では事件の被疑者の検挙数が多く、少し知られた存在となっている。
    本作はその鮫島が、或る男を探し、一人でその立ち回りそうな辺りで活動をしているというような辺りから起こる。
    鮫島が追うのは木津要という人物だった。木津は銃を密造している。鮫島が嘗て逮捕した経過が在ったが、多数製作していた銃や“工房”を発見する事等が出来ず、比較的短期の服役で出所していた。そしてその銃の密造をまた始めている可能性が高いと考えられた。
    木津は「狂気の天才職人」とでも呼ぶべき存在で、相対的に入手し易い材料等を工夫し、用途に応じた十分な殺傷力を持ち、街で持ち歩いても銃を持っているとは思い悪いようなモノに偽装されているという、極めて厄介なモノを密かに製作し、暴力団関係者等に売っていた。“作品”はなかなかに高価でもあった。
    そういう中、新宿署管内で警察官が殺害される事件が発生した。2人が前後に並ぶように自転車で巡回中であった制服姿の警官達の、後側の警官が撃たれ、身体を突き抜けた銃弾が前側の警官に当り、2人共死亡してしまっていた。強い貫通力の在るライフル弾のようなモノでも使ったと考えられるが、その種の弾丸を放つ狙撃銃のようなモノで狙い撃ちが出来そうな様子でもない。
    そしてその警官殺害の捜査が難航する中、更に2人が殺害された。パトカーの横に停車したバイクに乗っていた者が、車の窓越しに銃弾を撃ち込んだのだという。
    こういう中であったが、鮫島は警官殺害の捜査本部への参加を断り、執念深く木津を追っていた。
    ということで、事件が如何に展開するのかという物語だ。少しずつ謎を解明し、手掛かりが手繰り寄せられ、緊張感溢れる闘い、追跡も織り交じりながら進展する。
    ハッキリ言えば、初登場が1990年頃で、そういう時代の雰囲気の描写、登場するモノが在るのだが、「変な古臭い感じ」ということは全く感じない。
    本作には、シリーズを通じて登場する桃井課長、鑑識係の藪、交際している晶(しょう)という、鮫島に身近な人達も初登場で、後の作品で言及されている挿話も在る。そしてやや“敵役”的な存在感も在る、何作品かに登場する鮫島と警察庁の同期ということになる香田も本作が初登場である。
    偶々、最近登場したシリーズ作品の文庫を読み、かなり以前に読んだという記憶の在る作品も交るが、仔細を覚えているのでもないことも在り、ランダムにシリーズ各作品を愉しんでいた昨今である。「原点」の「第1作」を今般読了し、「文庫化済作品は全部読了」ということになった。
    「護りたいモノを護るようにするだけ」と「孤高」な「闘い」を続ける、このシリーズの鮫島は凄く好い。「“刑事モノ”の小説シリーズ」というようなモノの「歴史」を創り続けているようなシリーズだと思う。改めて出会い、各作品を愉しむ機会を設けられて善かったと思う。

  • 鮫島の個性的なキャラクターが際立つ物語だった。
    周囲に迎合し調子を合わせて生きていく、そんな生き方とは無縁なほど不器用な男である。
    しかも、不器用なだけではない。怖ろしく頑固で信念をけっして曲げない。
    やけに人間臭い顔を見せると思えば、冷酷な警察官としての顔も持ち合せている。
    優秀な警察官であるがゆえに課せられた逃れられない過去の重圧。
    晶のキャラクターもいい。
    魅力的で鮫島を包み込む母性のようなものも感じさせてくれる。
    彼女の存在は、「新宿鮫」シリーズにとって大きな意味を持っていると思っていたのだけれど。
    登場人物それぞれが本当に丁寧に描かれている。
    木津にしろ香田にしろ桃井にしろ、際立った個性が物語を展開させていく。
    要所々々で光る描写も、説明的でないところが好きだった。
    久しぶりに読んでみて「新宿鮫」はここから始まったんだなとあらためて思う。
    鮫島の戦いの始まりは、私にとっては「新宿鮫シリーズ」との出会いでもあった。
    初めての大沢作品が「新宿鮫」だったのは、とても幸運だったのだろうと勝手に思っている。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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