- 本 ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334767426
感想・レビュー・書評
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編集面で工夫が見られるが、やはり1が受けたので、続編を出した感が否めない。
個人的には、後半に収録されている先品の方が好み。「猫舌男爵」「春本太平記」の両作がいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Ⅰの時と同じく本自体を探すミステリー探書ミステリーというのを読みたかったが残念ながら1編もなし。
そうゆう小説はないものなのだろうか?
印象に残るのは菊地秀行、北原尚彦両氏の作品。
だが、北原作品は異形コレクション「蒐集家」で既読。
作品の合間にいくつかエッセイが入っていたのが箸休め的でうれしい。
海外作品でこの手の小説を読んでみたい。 -
■坂口安吾「アンゴウ」
死者11万人、負傷者15万人、損害家屋15万戸、1945年の東京大空襲……。
戦後、男が偶然手にした古書には、暗号と思しき数字が記された一枚の紙きれが挟まっていた。暗号は簡単に解くことができた。しかしそれは戦時中の妻の不貞を立証するものであった。男は事の真相を突き止めようと当時の関係者に当たるのだが……。
――――物語は予想外の方向へと進む。
■山田風太郎「ある古本屋」
戦後まもなくのこと。本をかついで売り歩くひとりの古本屋がいた。
――――懐かしい昭和の風景。あの世界はもうどこにも残っていない。
■逢坂剛「五本松の当惑」
一冊の”キキメ”(発行部数の少ない希少本)をめぐる、詐欺師と刑事たちとの騙しあい。
――――スピード感のあるコージーミステリー。
………ぼくにとって面白かったのは上記三作だけ。残念ながら前作よりずいぶん落ちた。 -
ジャパニーズ古書ミステリーを喰らえ!
2ですがその勢いは衰えず! -
古書に纏わるミステリを集めたアンソロジー。ハズレなし。「猫舌男爵」の次が山田風太郎だったり「亡き者を偲ぶ日」の次が中井英夫だったりと、編纂が優しい。解説まで面白い。そういえば「猫舌男爵」はようやく文庫化になって、先日購入しました(ハヤカワ)。嬉しい。1番は泡坂妻夫の「凶漢消失」次点は逢坂剛の「五本松の当惑」。「アンゴウ」はなんというか次元が違う作品。
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一般財団法人 光文文化財団 ミステリー文学資料館
http://www.mys-bun.or.jp/index.html
書影による著者
江戸川乱歩 坂口安吾 泡坂妻夫 横田順彌 北原尚彦 皆川博子 山田風太郎 土屋隆夫 乾くるみ 中井英夫 菊地秀行 逢坂剛
アンソロジーの作品





