矜持: 鬼役(十一) (光文社時代小説文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767433

感想・レビュー・書評

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  • 寸志御家人と言う言葉を初めて知った。
    肥後の花菖蒲から、金で侍の身分を刈った百姓が、本来の御家人から、陰口をたたかれ、袋叩きにさえると、、、
    鐵太郎のいじめの話の伏線でもあるが、菊池平左衛門が、矜持の為と新種を分けてもらった返礼に、外不出の培養法を菖翁へと、首をかけて送った。
    そして、最後の兵庫の死は、無残である。

    いつも 鋭さを保つ、蔵人介が、赤子を拾ってしまう。
    さてさて、志乃も幸恵もその赤子の虜に、、、

    しかし、拾った場所の念珠屋の主人は、隠居金の事を、捨て子だった息子に打ち明けてから、そのお金を、他の者たちから狙われて、殺されてしまう。

    人の良い物が殺されていく事に、かなしくなる、
    そして、鐵太郎が、イジメられて落ち込んだ時に、精神的気持ちを落ち着かせてくれた葛巻隼人も、罪をきせられ、非業の死で、自らを断つ。

    蔵人介が、幾ら、仇を討つにしても、余りに、良い人を死へを描くことに、少し気持ちがへこむ。

    最後、鐵太郎が、自分をイジメた押尾琢磨に、見捨てぬと、言い放つのだが、、、
    いい話で、終わるのだが、葛巻隼人が、軽くあしらわれているように感じてしまった。

  • 格好良い話が続きます。
    幸恵さんとの仲良しぶりも良いし、鐵太郎の成長ぶりが良い。

  • 第十一弾
    矜持(意地)に関する短編三話、そつなくまとめられている

  • 11巻め。連作短編3話。いつもと同様な悪を許さぬ正義の剣という路線。少しストレート過ぎて面白みが少なかったような気がします。

  • お父さんとしての矢背蔵人介が見えた今回の鬼役11巻。
    赤子を拾って来てしまった話から、売り飛ばし金にする輩。
    久々奥さんの幸恵さんの弓にも触れることができて満足。
    巻が進むたび、面白くなってくるけど今回はラスト泣きそうなくらいよかった。
    虐められている鐡太郎の恩師が殺され、仇討ちに行く姿。
    子どもから大人になったと言っていいだろう。
    正に鬼の子。だなぁと。
    「なぜ命を捨ててまで無謀なことをやろうとしたのか?」
    「それは鬼役の子としての矜持だ」
    って。
    しびれた。

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著者プロフィール

1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致で描く時代小説には定評がある。

「2013年 『雲 死ぬがよく候 五』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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