遠野殺人事件: <日本の旅情×傑作トリック>セレクション (光文社文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767471

感想・レビュー・書評

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  • 浅見光彦シリーズだと思い込んで読み始めたのだけれど、いつまでたっても浅見は登場してこない。
    どうやら勘違いしていたようだが、次々と新たな展開が訪れるストーリーにすっかり引き込まれた。
    いつもながら内田さんの物語は読みやすい。
    けれども容疑者と目される人物がひとり、またひとりと消えていく先にどんな真実が待っているのか。
    犯人の見当は早々についてしまうけれど、それでもどんなトリックを使ったのか。
    そこにはどんな動機が隠されていたのか。
    ただひとつだけ難を言えば、ヒロイン役の宮城留理子が完璧すぎた。
    鋭い推理力は本職である刑事たちをも圧倒しているし、犯人ではないかと疑いのある人物に対してもけっして引かない強さもある。
    美しく知性もあり、家柄もよく性格もいい。
    あとは男を見る目さえあったなら幸せになれただろうに・・・と。
    あっという間に読み終えてしまった物語だった。

  • トリックが複雑過ぎて、自分には分からなかった。
    同じ企業ないで三人も殺害されたら大変な社会問題に発展すると思うが、此処が非現実的。推理物より物語性がこの著者の魅力。

  • 留理子の会社の先輩が殺された。
    自分も誘われたが行くことが出来なかった、岩手県の遠野への旅行先での出来事だった。
    しかも、容疑者は同僚の貞子ではないかという。しかし、貞子も自殺していた。
    次々と同じ会社の同僚が亡くなっていく中、留理子は独自に推理を進めていく。
    徐々に真実に近づいていくが・・・

    2017.6.7

  • 1983年に書き下ろしで刊行された著者の初期作品。旅情ミステリー、鉄道ミステリーを併せ、若い男女の色恋も交えた比較的ライトな作品である。東京のOLの河合貴代が遠野市の五百羅漢で殺害される。殺害された貴代の後輩・宮城留理子は遠野署の吉田刑事とともに事件の真相に迫る。

    最初から留理子の婚約者の土橋に怪しさを感じるも、著者のミスリードに導かれるが…

    1983年と言えば、東北新幹線が盛岡と大宮の間で暫定開業された頃。これが、鉄道ミステリーの世界にも大きな影響を与えた。今、読めば、東京と岩手は2時間と気付くのだが、当時はなかなかこの時間距離の短縮には思い至らぬことだったのだろう。東北新幹線の開業とともに東北に凶悪犯罪も流入して来たのは悲しい事実。

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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