遺文: 吉原裏同心(二十一) (光文社時代小説文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767501

感想・レビュー・書評

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  •  神守家お引っ越しエピソードと、鎌倉の建長寺まで遠征するエピソード、今回の主軸は2本。冒頭の、佐吉さんが体験したという牢屋でのシーンははらはらしたし、これまで知らなかった牢内の雰囲気が読めて楽しかったです。
     吉原裏同心版のラプラスの箱、吉原五個条遺文。小道具としては非常にそそられました。明暦の大火ネタがくるとは。

     今回は、引っ越しの話に紙面を割きたかったのかな。新居の描写も細々してたし、出入りする人のやり取りなんかも盛りだくさん。「黒猫が陽溜まりに香箱つくってえらそうにしている」って描写がほのぼの感あふれててほっこりしました。

     その分、鎌倉ツアーの後半は、かなり駆け足に感じたりも。江戸から鎌倉までの船移動は印象深いシーンでした。巨福山建長寺の様子とかも、これ、実際に行ったことがある人が見たら「ああ、あそこね」って感じなんでしょうか。後でネットで調べたら、観光案内にちゃんと地蔵様の趺坐像あったので、まんまなんだなぁと。

     チャンバラシーンはいつものように軽め。御庭番があんまり強者オーラ出てなかったのが肩すかしですが、もともとこの作品にはそこまで求めてないし。
     ただ、投擲武器が強すぎる。火箸の投擲が、絹の着流し着てる胸に刺さって、それで即死ダメージって……ちょっとダメージバランス崩れてないでしょうか。代用武器は命中にもダメージにもマイナス修正を入れてほしいところです。
     日本刀を投擲武器に使って、致死ダメージを与えることについては……まあ、あり、なのかなぁ? 行平が大活躍。
     あと短筒をぽいっと捨てるのは、どうかと思うのです……捨てたの見られてない? 後で誰か拾わない? 大丈夫?
     前回に続き、今回もメインウエポンは行平でした。刀掛けのシーンでいきなり脇差が登場してたけど、あれも名のある武器なんでしょうか。

  • 「吉原がひけて思案はいらぬ橋」思案橋の隣でたたずむ庄司甚内の親父橋。紋は八つ梅に忘八。その紋は思案橋で足踏みする客たちを、いつも温かく見守っていたんだろうな。

  • 一軒家に移った幹次郎夫妻ですが、幹次郎はゆっくりする間もなく会所の四郎兵衛と一緒に吉原の危機のために一路鎌倉へ。
    未決の時からこじれていた敵と対決しつつ、吉原のために秘されていた遺文を確認することに。
    こんな遠くに書付を残していても、知らなければ終わってしまうし、四郎兵衛が誰かにその存在を伝えないまま終わってしまったら、誰も知らないままに過ぎてしまうかもしれない。ただ、またその遺文が必要となる日が来るのかどうか疑問ですが。
    鎌倉の地で次々とやってくる刺客と闘い、この巻でついに三冊に渡る敵との決着もつきます。

  • 2015年6月は計7冊。

  • この本刊行直後からNHKでドラマが流れるって…もう終わった?~旧吉原を始めた庄司甚右衛門は北条家の家臣の家柄で鎌倉建長寺に縁があった。御広敷番之頭・古坂玄堪は明暦の大火で新吉原へ越す時に,書かれた5箇条の署名の後に但し書きがあるか否か。書き付けも焼けているが,建長寺に写しが残されてる可能性がある~立教新座中・高校の校長が解説が書いているけど,何? これで一段落かな? 

  • 図書館で。今回は少し説明がくどかったな。一応大きな敵に勝ったし一段落じゃ。まだまだ続くかも知れんがボクはココで終了させてもらいます。

  • 【未決】【髪結】【遺文】と3巻続いた物語は非常に壮大で、大満足だった。

  • 未決から3作掛けての解決でスッキリ! とうとう最新刊まで追い付いてしまいました。もうそろそろ次が出てもいい頃?

  • 鎌倉にて決着がついた。吉原の脅威は去ったのか?

  • 吉原最大の危機と最強の敵に立ち向かう神守幹次郎というシチュエーション。やっと面白い吉原裏同心が帰ってきました。この調子で進んで行って欲しいものです。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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