和菓子のアンソロジー (光文社文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767631

感想・レビュー・書評

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  • あの杏ちゃんのその後?と、他の作家さんの和菓子の短編集。端的にいうと美味しそう。無性に和菓子食べたくなってしまった。描写がいいな、と思った。

  • 2015/2/7 読了。
    「和菓子のアン」の作者がリクエストして、和菓子を題材にしたアンソロジー。
    アンの続編もあり、どの作品も個性的だった。
    「甘き織姫」が意外と好きかも。

  • 「和菓子のアン」の著者;坂木司氏のリクエストで、坂木氏を含む10名の作家が紡ぐ和菓子をテーマにした物語を集めた「餡ソロジー」。
    「和菓子のアン」を読んだ時もそうでしたが、無性に和菓子が食べたくなり、読んでいる数日間、食べた和菓子は、季節柄、苺大福2個、桜餅(道明寺)2個、桜餅(長命寺)1個也。

    坂木氏と北村薫氏、畠中恵氏以外は初めて読む作家さんでしたが、和菓子をテーマに幅広い世界観で繰り広げられる物語は、どれも個性的で面白かったです。
    短編だけに、余韻を感じさせる物語も多く、続きがもっと読みたいと感じるものも多々ありました。

    以下、各物語の感想です(ややネタバレあり。)

    ○空の春告鳥(坂木 司)
    →「和菓子のアン」の続編。
    安定の面白さ。ていうか、もっと読みたい。
    著者自身があとがきで「甘ったるくて、ハッピー」と称するだけあって、楽しい気分になれるし、和菓子が一番食べたくなる。
    「飴細工の飴」という表現に意味があったとは。
    勉強になりました。

    ○トマどら(日明 恩)
    →こちらは刑事というか警察もの。
    主人公のキャラクターも立っていて、別のお話も読んでみたい。
    フルーツ入りどら焼き、食べてみたいなぁ。
    トマト入り大福は見たことがありますが、タイトルの「トマどら」とは、「トマトどら焼き」のこと。
    どんな味なんだろう。

    ○チチとクズの国(牧野 修)
    →人生に絶望し、自ら命を絶とうとする主人公と、確執のあった死んだ父親との、魂の交流の物語。
    真面目すぎる主人公といいかげんな父親、2人足して2で割ったらちょうどいいのに、なんて思いながら読んでいました。
    そうか、魂はあんこ、三途の川は葛、人は死ぬと水まんじゅう・・・あながち間違っていないかも?
    私の魂はまだまだつぶあんだなぁ。

    ○迷宮の松露(近藤史恵)
    →舞台は異国。人生に疲れた主人公が旅するモンゴル。
    そこで思い出す、京都の祖母と過ごした2年間。
    異国の地で出会った思い出の中の和菓子を通じて、主人公が少しずつ前を向いていく物語。

    ○融雪(柴田よしき)
    →都会での生活に疲れ、雪国の高原でカフェを営む女性が主人公。
    そして、和菓子がつなぐ、男女の縁。
    おいしそうな物語でした。私もカフェのランチ、食べてみたいなぁ。

    ○糖質な彼女(木地雅映子)
    →就労Bにトーシツ・・・私には職業柄馴染みのあるキーワードだったので、わかりやすかった。
    決して明るい世界の話ではないのに、それを感じさせない明るさがある。
    就労支援事業所で出会った和菓子作りを通じて、主人公の心の再生を描いた物語。

    ○時じくの実の宮古へ(小川一水)
    →まさかのファンタジー。舞台は異世界、というか、地球温暖化で熱帯化し、人間の住める場所が限られた日本。
    和菓子文化が失われつつある世界で、「和菓子とは何か」を求めて、「和菓子の国 宮古」を目指す父子の物語。
    世界観が壮大で、短編に収まるのかと思うほど。
    たどり着いた「宮古」の正体とは・・・。

    ○古入道きたりて(恒川光太郎)
    →不思議な出来事と思い出の和菓子;夜船。
    過去と現在、悠久の時を超えて描かれる、少し不思議な物語。
    ちなみに、春はぼたもち、夏は夜船、秋はおはぎで冬は北窓ですね。
    あー、おはぎが食べたくなってきた!

    ○しりとり(北村 薫)
    →さすがはアンソロジーの名手;北村さん。短いページ数に、無駄のない展開。そして、日常の中のささやかな謎。
    和菓子と俳句を絡めるとは、お見事。

    ○甘き織姫(畠中 恵)
    →テーマが和菓子だし、てっきり唯一の時代物かとおもいきや、現代物。
    畠中さんの現代小説は初めてです。
    登場人物のキャラクターもなかなか個性的。
    和菓子をどーんと中心に据えた謎解きの物語です。

  • 和菓子食べたくなるかなあと思ったのでその辺りは思った通りに。どうも合わない人・他の作品も気になる人と色々あってたまに読むこういうのは新規開拓のカタログにちょうどいいなあ。今回は近藤史恵さんがやっぱり感じいいのと小川一水さんの切り口が好みだったので作者の他の本が気になる。

  • 和菓子のアンを読んでその勢いのまま購入。好きな作品もそうでもなく作品も、知らなかった作家さんに手軽に出会えてアンソロジーってお得!って思った。「トマどら」「糖質な彼女」「古入道きたりて」が個人的に好きだったかなー。

  • 「和菓子のアン」の坂木司さんがリクエストしたアンソロジー。
    どの作品も、和菓子がしっかりと中心軸となっていて、和菓子の表現がこんなにもあるのか、和菓子って詩的だなぁ、と改めて思います。
    警察小説あり、恋愛小説あり、日常の謎あり、ミステリあり、ホラーあり、なんて多彩。
    和菓子の美しさと心に入り込む奥深さを感じた作品から、その作家さんの他の作品を読んでまた世界が広がったり、アンソロジーって、ただの短編にとどまらない広がりがありますね。
    小川一水/恒川光太郎/牧野修/近藤史恵/木地雅映子/北村薫/坂木司/柴田よしき/日明恩/畠中恵

  • 胸がふわっとあたたかくなるような短編集。
    和菓子についてもっと知りたくなるし、食べたくもなります。
    果物どら焼き食べてみたい!
    北村薫氏の『しりとり』が一番すき。

    おはぎには牡丹餅の他にも季節ごとの呼び名があると知り
    日本語って風情があっていいなぁと再認識。

    ヤンソンの誘惑という料理、美味しそうなので作ってみよう。

  • 和菓子というテーマで、色々な方面へ話が広がっていく。作家とはたいした人たちだ。面白かったのが融雪。雪国のペンションの話。それから大入道も印象的。和菓子のアンはほのぼのとしている。なかなか面白かった。

  • 坂木司先生リクエストの「和菓子」をテーマにした短編を10人の作家が描く。

    一つのテーマなのに作家ごとに作品の毛色が違く、ジャンルも様々でとても面白かった。
    近藤史恵先生の「迷宮の松露」、恒川光太郎先生の「古入道きたりて」、北村薫先生の「しりとり」がお気に入り。

  • 2013年1月刊。2014年6月文庫化。
    10人の作家による「和菓子」がテーマの短編集。ミステリーは少なめ。
    発起人の坂木司さん自身による『和菓子のアン』の後日談もあり。

    ピカイチは北村薫さんの『しりとり』。
    ページ数は他の約半分のわずか22ページなのに、しっかりとミステリーしてます。
    俳句と和菓子を「物理的に」組み合わせるというアイデアが秀逸。心地よい読後感。

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著者プロフィール

1969年東京都生まれ。2002年『青空の卵』で<覆面作家>としてデビュー。続く「ひきこもり探偵」シリーズとして人気を得る。ナイーヴで魅力的な人間像、緻密に描かれ、爽快に解かれる日常の不思議とこころの謎が圧倒的な支持を集めている。13年『和菓子のアン』で第2回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。他の著作に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『僕と先生』『肉小説集』『女子的生活』などがある。

「2017年 『鶏小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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