妖怪探偵・百目 1: 朱塗の街 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 252
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767679

感想・レビュー・書評

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  • 『獣船・魚船』に収録された短編「真朱の街」のその後を描いた連作短編。

     続編ものとなっていますが、邦夫がなぜこの街にやってきて百目の助手を務めるようになったかは、これだけ読んでも分かるように書かれています。

     妖怪が多数登場する作品で、SF作品の多い上田さんの作品群の中ではちょっと異色な感じもありますが、作品から浮かんでくる問いかけ、というものは共通しているものも多いと思います。

     序盤の短編は近未来の設定なのに、SF要素が少なくてちょっと寂しかったのですが、四話目の「炎風」は妖怪、人間、ヒューマノイドが登場しこの世界観でしか描けないような物語になっていて面白かったです。

     そして本のタイトルにも〈1〉とあるように、今後この妖怪と人間が共存する未来世界に大きなことが起こることを示唆され物語は閉じました。こういう世界観の作品は唯一無二だと思うので次巻が楽しみです。

  • あれ説明だけ?
    というような始まりだったのに、
    途中からグイグイときた。

  • SFと妖怪を融合した不思議な小説です。近未来SFの用語やガジェットが次々と出てきます。妖怪も当たり前のように出てきます。しかし違和感はありません。この違和感の無い設定、妖怪と人間の違い、妖怪が語る人間考察が面白いです。

    「続・真朱の街」から派生した作品です。しかし、最初のインパクトはあれど超えるところはありません。シリーズ一作目のため、本作自体が大きな前振り、舞台説明になっているからでしょうか。

    https://www.kt-web.org/book-report-ueda-sayuri-yokai-tantei-hyakume-1/

  • 探偵ものかと思ったら妖怪ものでした。ミステリというか伝奇もの。上遠野浩平のソウルドロップシリーズと似たようなテイストを感じました。あまり共通点はないと思いますが。3部完結のようなので一気に読んじゃおう。

  • うーん、微妙だなぁ。

    連作短編集かと思ったら、続きモノで、話は次巻以降に続くらしい。

    1巻だけ読むと、妖怪と人間の関係がイマイチ絡まなくて、物足りなさや裏切られ感が残るんだけど、2巻目以降はどうなるんだろうか。

    どちらにしても、続編に手を出すのは、二の足を踏むな。

  • 従来の妖怪 vs 人間の呪だけでなく、科学技術も話に組み込むという試みは面白いが、やや若者限定風か。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/13960231.html

  • 人間と妖怪が共存する街で起こる、不可思議な事件を、人生に絶望した普通の人間相楽くんをワトソン役に、絶世の美女の姿を持つ妖怪探偵百目が鮮やかに解決〜、ナンテコトデハなかった。
    世界が大きく壊れていく?未来を示唆しながら、一編ずつ話が進むにつれて、妖怪の生き方がとても自然に見えてくるから不思議。

    1巻だけでは、SFらしい面白さがまだまだ出てこないので、2巻まですぐ読もう!

  • 物語が前後してわかりにくいのと、主人公が誰なのかもわかりにくいが、次の展開があるのだろう。

  • ただの妖怪ものじゃなくて、ちゃんとSFだvvvvv
    科学と妖怪の入り交じった、ほんの少し先の日本ってのが、けっこういい雰囲気。
    読後感のさらっとした乾いた感じが、好。

    てか、オリジナル版の記憶がない。「魚船・獣船」読んでるのに、表題作が強すぎて(汗)

  • 妖怪がほとんどを占める街。
    そこの一角で『探偵』をしている人の
    助手を務めている主人公。

    連続短編になっているので読みやすいですが
    これの前身は別の本に入ってる模様。
    読んでいなくても十分読めますが、所々にある説明が
    その話が暗いような救いがないような…?

    主人公は人間ですが、周囲は当然妖怪だらけ。
    思考回路の切り替えが早すぎて見事ですが
    妖怪だから、でこちらの切り替えも終了。
    知っている習性を持っていることから、読んでいて
    相手の素性はなんとなく把握できます。
    有名どころが出ている、とか?w

    しかし主人公は無気力です。
    そして事件は妖怪にとっての無事解決であり
    人間にとっては解決した? 程度。
    温度差のギャップがすごいですが、読んでいると
    こんなものか、という納得が。
    なので、納得あるハッピーエンドが欲しいなら
    止めておいた方がよろしいかと。

    所で、拝み屋との関係は何なのでしょう?
    街に住む妖怪達と、の関係は分かったのですが
    その時、いなかったのですよね…。
    別件?

著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。同作は「SFが読みたい! 2011年版」国内篇第1位に選ばれ、『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』の各表題作、『華竜の宮』の姉妹編『深紅の碑文』と合わせて《Ocean Chronicleシリーズ》と呼ばれ、読者からの熱い支持を集めている。近著に『妖怪探偵・百目』シリーズ、『薫香のカナピウム』など。

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