検事霧島三郎 (光文社文庫 た 4-47)

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  • Amazon.co.jp ・本 (619ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767754

感想・レビュー・書評

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  • ポップな表紙なので、比較的最近で、比較的最近の作かと思い読み始めたら、なんか古いぞおい。

    まだ新人だが、大学在学時に司法試験に合格した天才検事霧島三郎が、その婚約者の父の失踪をきっかけに、麻薬の売買ルートに切り込む。

    サマリーからして支離滅裂なかんじだが、内容はもっと支離滅裂で、殺人事件から麻薬、政界まで縦横無尽に取り込んできて、まとまっていない。

    全体に書き口が丁寧すぎるほど丁寧なため、「少年探偵団」でも読んでいるのかと錯覚する。それくらい読みやすいのではないかと油断していたら、ストーリーが飛びまくるわ、佳境に入ると全部セリフで説明するわで読むペースはガタ落ちになる。

    勢い付けに読み始めたのだけど、全く勢いが持続しなかった。

    一つだけ救いが有るのが、どんでん返しがきちんと有ったことなのだけど、そこまで霧島三郎と恭子のせりふで、あからさまにミスリードを誘う(というか直接)ための情報が書かれているため、解っちゃいるけど、不器用さしか感じない。

    中学くらいの時に、高木彬光の企業物のシリアスな小説が面白かった印象は有るが、探偵もの謎解きもののハズレが多すぎる。

  • 昔昔に読んだものですが、最近読みなおしています。内容をまったく忘れています。1頁1頁、楽しんでいます。

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著者プロフィール

1920年9月25日、青森県生まれ。本名・誠一。京都帝国大学工学部冶金科卒業。48年、失業中に書いた「刺青殺人事件」が江戸川乱歩の推薦で出版され作家デビューし、「能面殺人事件」(49-50)で第3回探偵作家クラブ賞長編賞
を受賞する。79年に脳梗塞で倒れるが過酷なリハビリ生活を経て再起、「仮面よ、さらば」(88)や「神津恭介への挑戦」(91)などの長編を発表。作家生活の総決算として「最後の神津恭介」を構想していたが、執筆途中の1995年9月9日に入院先の病院で死去。

「2020年 『帽子蒐集狂事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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