本屋さんのアンソロジー (光文社文庫 お 43-4)

制作 : 大崎梢 
  • 光文社
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本棚登録 : 991
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767860

感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんを舞台にした10人の作家の競作。それぞれそれなりに謎がある。さすがに本屋さんでは殺人事件はない。本屋の店員を中心にするか客を中心にするかのどちらかになっている。まあ、昨今本屋は斜陽だから、ちょっと憂愁が漂うように思うのは私の気のせい?純粋な謎解きのものは、屈託がなくて面白いかも。だいたい店長が鋭いんだよね。万引きものは、やっぱり苦いね。ほろりとさせるものもあるし、こんな店員、ちょっとこだわりがありすぎて嫌だなあというのもあった。

  • ふと目にしたレビューが素敵で面白そうに見えたので、手に取りました。ありがとうございます。

    大崎梢さんは元書店員で働いていた店での経験を盛り込みつつ書いた短編集でデビューされたそうです。
    そんな大崎さんが今まで書店の話を手がけていない作家さんにリクエストした「本屋さん」(新刊書店に限る)のアンソロジーです。

    「本と謎の日々」有栖川有栖
    書店で本を1冊全部立ち読みするお客さんにはびっくりしました。
    「国会図書館のボルト」坂木司
    写真集見放題のお店は国会図書館とこのお店だけだそうです。
    「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」門井慶喜
    間違って、私は最後のページを先に見てしまいました。(泣)
    この話が一番文芸路線だったと思います。
    「モブ君」乾ルカ
    いるんですね。こういう人。
    「ロバのサイン会」吉野万理子
    蹄でサインするウサウマくんが可愛かったです。
    「彼女のいたカフェ」誉田哲也
    ブックカフェにいつも来る常連客の女性の描写を読んでいるだけでくつろいでいるようなぜいたくな気持ちになりました。そしてとっておきのファンサービスがあります。
    「ショップtoショップ」大崎梢
    書店員経験を活かした作品でしょうね。
    「7冊で海を越えられる」似鳥鶏
    タイトルがロマンティックだと思いました。
    謎解きとしては一番面白かったです。
    「なつかしいひと」宮下奈都
    書店を舞台にしたファンタジー。
    「空の上、空の下」飛鳥井千砂
    本好きで書店員になったものの空港店に配属されて仕事がつまらないと思う女性の話。空の上、空の下はこのお話のキーワードでもあります。

    日常の謎系が多く10作中半分以上並んだら少し食傷気味でした。でも書店を舞台にした話は大崎梢さんをはじめとして、他にも面白い作品がもっと埋もれていそうなので探して読んでいこうと思います。

    • やまさん
      まことさん
      おはようございます。
      いいね!有難うございます。
      やま
      まことさん
      おはようございます。
      いいね!有難うございます。
      やま
      2019/11/21
    • まことさん
      やまさん♪おはようございます!
      こちらこそ、ありがとうございます(*^^*)
      やまさん♪おはようございます!
      こちらこそ、ありがとうございます(*^^*)
      2019/11/21
  • 本屋さんをモチーフの短編集。
    何人かの作家で物語が10編。
    本屋さんの話だし、知らない作家さんにも出会えるかもと思い購入。
    初めての作家さんの作品にこの人の別の作品も読みたいと思える出会いがあった。
    短編だからこそ読んでみようと思えて、また別の本にも出会えて読めて良かった。

  • 本と本屋の好きな読者にはたまらない、本と本屋に纏わるミステリータッチのアンソロジー10編。
    『本と謎の日々』の店長は、ホームズ気取り?
    『彼女のいたカフェ』は、なんと著者の人気シリーズの「彼女」が登場。
    『7冊で海を越えられる』は、本を使ったアナグラム。
    いろいろ趣向があって、それぞれに楽しめる。

  • 書店を舞台に展開される話のアンソロジー
    自身が書店で働いていた経験をもつ大崎梢リクエストだ。

    参加している作家さんたちが いろいろなジャンルでとても楽しい。
    「羊と鋼の森」の宮下奈都や「家康、江戸を建てる」の門井慶喜 児童書が多い吉野万里子もいる
    どの話も書店や本がらみなので 本好きの私としては 謎解きやほのぼの系など どれをとっても飽きない。

    中でもやはり大好きな坂木司の万引き犯を捕まえる話は痛快だった。
    あっ そうそう誉田哲也の話の中では アノ姫川玲子が出てくるから ファンにはたまらないかも。

    1話完結 いろいろな作家さんに出会えるアンソロジー
    おすすめです。  

  • 「本屋さん」をテーマに複数の方に書いてもらったアンソロジー。有栖川有栖さんのお話は初めて読んだけど、おもしろかったな。あと、気になってた似鳥さん、読みたいと思っていたけど怖いのかなと思って敬遠していた。この本では面白かった。

  • 主人公は、本屋さんに関わる人・・・ヤギもいるか(^^;
    本を介しての、友情、恋愛、ちょっと切ない話・・・等、
    各作者の持ち味で描かれています。
    本屋さんの内情が窺えるのも面白い。
    本の並び方での謎解きはなるほど~と感心しましたね。

  • 姫川玲子が出てきてびっくり!

  • 書店モチーフということで期待もあり、作家の個性も楽しめたから全体としてはまずまずの内容だった。アンソロジーは気軽に読めて作家の出会いもあるか好みだ。

  • アンソロジーは未体験の著者との出会いを与えてくれる
    ありがたぁ~い本である。
    今回は、書店限定のアンソロジーでしたが
    気にいったのは、「本と謎の日々」、「ロバのサイン会」
    「7冊で海を越えられる」でした。
    似鳥鶏さんと吉野万理子さんは、他の作品も
    読んでみたいなぁ~

    ただ、今回はちょっと物足りないような気がしました。
    すんません(^◇^;)

著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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