涅槃の雪 (光文社時代小説文庫)

著者 : 西條奈加
  • 光文社 (2014年8月7日発売)
3.88
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  • 本棚登録 :73
  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767877

涅槃の雪 (光文社時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「涅槃にも雪は降るか」
    水野忠邦の改革の元、女郎として捕まったお卯乃。
    主人公門佑の家で女中として働きながら心を通わせていく。

    お卯乃の弟常松が15の食べ盛りなのに、足が悪く皆の足を引っ張っているからという理由で食を絶ち、自ら死に至った話は心が引き裂かれる思いでした。

    そんな弟が姉にこっそりともらした「雪が好きだ」という言葉。雪になると畑仕事が出来ず、皆が家にいる。それが嬉しいのだと。

    そんな常松の心情を思うと、姉としてはたまらない気持になりますよね。

    最後はハッピーエンドです。
    遠山様の最後の冗談には笑えなかった。
    あれいらないんじゃないかな。

  • ★3.5

  • 最後の数ページでどっと涙が出てしまった。
    それだけしか述べない。
    だが、本当に良い作品だと思う。

  • 苦手な享保の改革、寛政の改革、天保の改革もちょっとわかった。遠山金四郎は、杉良太郎よりも、高橋英樹よりも、松方弘樹よりも中村梅之助がぴったりだと納得!赤ら顔の丸顔でおおらか。

  • 遠山の金さんこと北町奉行・遠山左衛門尉影元。
    影元の信頼厚い与力・高安門佑が
    その目で見て感じた老中・水野忠邦による天保の改革の始まりと終焉。
    改革に沿った連作短編。

    悪政のおかげで活気がなくなる江戸の町、
    庶民派で人情のある遠山と南町奉行・矢部定謙と
    改革派老中・水野との対立。
    水野はあの手この手で強引に改革を進めていき策略を巡らす。
    そして門佑の恋も絡んで話が進むが…。
    立ち位置がが違えば正義見えるモノも変わってくる。
    水野は相次ぐ異国船の来航や不作や
    奢侈による幕府財政が悪化の危機感が半端なかったんだろうなぁ。

  • お卯乃の魅力はよくわからなかったが
    園江さんのすごさはよくわかった。
    すごい。

  • 初西條作品。
    大義の元で正義。自分にとっての正義。
    物語以上に感じることがある。

  • 2015.1.28.時代小説で結末、驚天動地、そして感動!夢にも思わなかった。夜中に読み終わったのだが、ソチ五輪の浅田真央選手のフリーの演技を観終わった後のように、涙で目が完全に醒めてしまった。355ページの後ろから4行目、ここですべてが逆転する。まさかの結末。ここまでも、天保の改革についてじっくり書かれた作品として読み応えがあったが、底流に流れるもう一つのストーリーが浮かび上がる。まるで組曲のような作品だった。これを紹介して下さった読み友達に心から感謝したい。図書館で借りたが、購入して最後のところ何度も読み返したい。

  • 天保の改革の話なので、経済の流れが中心。
    それぞれの生き方や考え方の違いが語られていて、物事を違う角度から見れるのが面白い。

  • 江戸時代末期が舞台。天保の改革を軸に町役人(吟味方 与力)高安門佑の目線で当時の人々の葛藤が描かれています。

    西條加奈さんの作品を初めて読みました。
    女性の書く時代小説は優しさが滲んでいて、好きです。
    別の作品も読みたくなりました。

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