灰夜 新装版: 新宿鮫7 (光文社文庫 お 21-22 新宿鮫 新装版 7)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767921

感想・レビュー・書評

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  • これは、番外編と言っていいでしょう。
    舞台は新宿ではなく、自殺した同期の宮本の故郷で全てが始まり終わる。

    そもそもは鮫島が拉致監禁された。理由は不明。
    鮫島を助けるために宮本の親友・古山が動いたが、鮫島の解放と引き換えに彼が捕まってしまう。
    古山を助けるため、鮫島は走る。

    地元で手広く水商売をしている古山、彼を調べていた麻薬取締官、鮫島を見張っていた地元警察、そして地元の暴力団。
    狭い地域で密接に交差するこれらの関係。
    いったい何が起こっているのかわからないまま、宮本と古山の友情のために走る鮫島に胸が熱くなる。

    人が死に過ぎて、死んで欲しくない人までも死んじゃって辛いけど、これは男の友情の物語なのです。
    いつもの新宿鮫とはテイストが違うけど、これはこれで好き。

  • いよいよ鮫島が握る情報が明らかになるかとおもったが、事態は思わぬ展開となった。それぞれの利害、使命、友情をめぐり展開はどこに落ち着くのかと気になりながら読み進めた。悪事を働いていたほとんどの人間は最後に死んでしまったのは鮫島や須貝にとっては残念だったろう。俺としては古山が死んでしまったのが残念であり、後に残る栞やマリーのこれからが心配だ。いつものことだが、鮫島の事件解明能力は何者も及ばないだろう。改めてそう思った。

  • 文句なし。面白い

  • このシリーズでは久しぶりに最初から最後までハラハラさせる展開で楽しめた。

  • kindleで再購入で再読了
    何年振りかで読み直して驚いた
    この作品シリーズでは異色なんだけど
    こんなに面白かったんだと改めて好きになった

  • 再読

  • 新宿鮫らしいカッコ良さが前面に出てますし、謎解きモードで楽しみではありますが、うーん、もうちょっと明るさとテンポの良さがあるといいのだけれど、読むのがちょっとしんどかった。

  • 新宿鮫シリーズを読み終えると、当たり前なんだけど「あー、終わっちゃった。」という感じが残ってしまう。終わりは付き物なのだけど、まだ続いてて欲しい気持ちがいつも漂う。

  • 田舎町でこんなに火花が散って人がバンバン死ぬか?と思うけれど、新宿鮫ならあり!と思う。晶がでてこなかったのが残念。

  • 鮫島のことを知らない数多くの人たちが当然のように鮫島に協力するなんてことは、本来なら現実感がなくて置いてかれそうになるけど、それをさせない鮫島のスター性。彼ならば皆が彼のために尽くしてもおかしくない。灰夜という題名はこの物語にとても合っている。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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