切腹: 鬼役(十二) (光文社文庫 さ 26-16 光文社時代小説文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334768379

感想・レビュー・書評

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  • なぜか12巻をスッ飛ばして読んでいることに気づき
    今更ながら買って読み直した。
    最後の最後まで気が抜けない3つの話が入って
    どれもなんだか悲しいのばかりだった
    最後の話なんてそれこそ極悪非道すぎて
    腹が立ってしゃーないけどうまくまとめたというか
    お父さんがやっと泣いたなぁ〜としみじみ。

  • 今回の3話特に後半の2話は読んでいて酷いと感じる。
    いつものように蔵人介が悪を成敗するが、少し不快感が残った。

  • 最後に鐵太郎の覚悟を聞いた巻。

    しかし、どんどん始末が独断専行な感じになってるけど、大丈夫なのか……

  • いつも悪を退治する蔵人介の剣さばきに、ほれぼれと、読むのだが、、、、今回12巻の3話の連作短編集。

    最初の「蛍」蔵人介と道場で、決着のつかない勝負をした25年目の友は、火盗改同心に出世したのに、それは、蛍侍と、ののしられ、不合理な申し出を避けて、出奔し、追われる身になっていた。
    約この本の半分を使用しているのだが、読むのに、本を置くことが出来ない。
    しかし、友の小暮清四郎と、喉を傷めたが、無事であったおよう、そして、源助も元気であったことに、ほっとしながら、コーヒーブレイクしてしまった。

    しかし、次の「「小姓無念」は、どうしても、納得できない。
    イジメの最悪の最後である。
    武士だから、切腹は、名誉の事かもしれないが、、、それも介錯が、蔵人介。
    もしかしたら、蔵人介の養子で、御毒見役を鐵太郎でなく、継承するかもしれない人物であった佐太郎。
    そして、その母和の悲しみはどのように癒されるのであろう。
    夫の無念もあるだろうと、、、、小説なのに、心が痛くなる。

    「供養の蕎麦」も、2話と、同様に、悲しい結末である。
    人の幸せを妬む輩に、極悪非道の仕打ちで、命を落とした若夫婦、、、その義父たちが、そろって、身を落とすのは、やりきれない。
    蔵人介が、やっつけるから、それでいいのだ、と考えても、その非道さと、受けた側の本人や身内は、悲しく辛い。
    1話の話のような展開にして欲しかった。

  • 理不尽な切腹も、陵辱も、泣けてくる。

  • 第十二弾
    何か久しぶりに読むが登場人物は相互関係を含め覚えている。三話で構成で最初の話はまあ何とかなっているが、やはり全体的には好きな構成では無い。闇の仕掛け人なのでどうしても敵討が主になる。

  • 久々の感涙

  • 2014年11月刊。シリーズ12巻め。3つの連作短編。いつもの悪を成敗する正義の剣路線ですが、前作より面白かったです。悪の規模が手頃で、力みが少なかったからしょうか。

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著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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