スタート! (光文社文庫 な 39-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334768669

感想・レビュー・書評

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  • 連続殺人鬼カエル男を読んだ直後に読む面白さったら。
    でも先に関テレのドラマ版カエル男のホームページで配役見ちゃったのは失敗だったな。それぞれの俳優のイメージが全然浮かばなかった。。。
    まあ浮かぶ必要はないんだけど。

    大森監督は名前からして大林宣彦かななんて思ったけどキャラは大島渚っぽいね。勿論テレビの中のキャラしか知らないけど。

    青春小説の趣が強いけど、この人のはダークなものの方が好みかな。さて満を持してカエル男ふたたびを読むとするかな!

  • この小説はミステリーではない。映画に己の全てを捧げてきた者のか哀歌である。
    鬼気迫る映画の撮影現場の緊張感。そこにはテレビ界でどれだけ視聴率を取ってきたかは関係ない。あるのは、映画を観る者が心を揺さぶられるか否かだけ。
    久々に大スクリーンの映画を観たいと思わせてくれた。

  • どんでん返しミステリー!とあらすじに書いてあったので、読みました。
    絶対真犯人当ててやるわぁ!と意気込んで読み進めたものの分からず。笑笑
    なるほど〜となったので、私は好きです。

  • 映画界の巨匠、大森監督が手掛ける「災厄の季節」の制作に参加する助監督の宮藤くん。軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲は難敵ばかり。映画制作の情熱とミステリの融合、ドタバタありで面白かったです。作中映画「災厄の季節」は「カエル男」のことで、その撮影風景の描写も楽しかった。

  • 中山七里の作品は、ちょこちょこ読んでいるので(全部は多作すぎて追い付かない)、色んな登場人物にウフフってなりますね

    一応「ミステリー」のくくりになってますが……ミステリーはどちらかとお話の味付け程度で、それよりも「映画制作」という現場を書いたお話だなぁと思いました。
    いくつか事件は起こるけど、その犯人よりは映画制作そして上映如何のゆくえの方が気になってページを繰る手が止まらず。そして、読みながら願ってしまうことは「事件の解決」ではなく「映画が完成すること、できれば大きく評価されること」になってしまう。なんなら、映画制作に差し障るなら事件解決しなくてもいいけど……くらいな気持ちになる。そして、おそらくそれは作者の思惑通りな気がする。
    なので、いわゆる「ミステリー」を求めて読むと、ちょっと物足りないかも。(でも、それは本の売り出し方の問題な気がする)

    私はこういう、自分が知り得ないお仕事の裏側を知るのが好きなので、とても楽しく読めた。
    映画にかんするちょっとした蘊蓄とか、専門用語とかも出てきて、それがまた楽しい。

    映画制作現場の熱気とか焦燥とか……そういったものにあてられて、私ももっと本気で何かに取り組みたい気持ちになった。

  • 「連続殺人鬼カエル男」を読んでから読むと良い

  • タイミングよく?現実の世界で映画界で騒動が起きている。

    だから確信を持って分かってしまった展開。

    もっと前に読めばよかったな。


    そしてやっぱり

    作品に罪はない。

    言いたくなる気持ちは分かる。

  • 事件の真相より、映画が無事に公開されるのかどうかが一番気になった。そういう意味ではいい終わり方。

  • 映画にかけるおじさん達の青春群像劇

    連続殺人鬼カエル男を題材にしていて、
    追憶の夜想曲やおやすみラフマニノフに登場していた人物がでてきたり、、中山七里ワールドを楽しめる。

  • 自慢じゃないけど(自慢です)、去年は劇場で映画を300本観ました。それでも年間に公開される総数からすると3分の1にも満たない程度しか観ていないわけで、毎日どこかの撮影現場で大なり小なりこんなドタバタが起こっているのかと思うと愕然とします。

    エンドロールでよく目にする「◯◯製作委員会」をいつも謎に思っていた私は(調べろよ(^^;)、それがどういうものかわかってスッキリ。

    しかしなんぼドンデン中山センセの作品であっても、ミステリーとしてはイマイチと言わざるを得ないから、映画をあまり観ない人にはイマサンぐらいかも。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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