婚外恋愛に似たもの (光文社文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334768706

感想・レビュー・書評

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  • 容姿も境遇も、所属するヒエラルキーが全く異なる5人の女性ー
    共通点は三十五歳という年齢と男性アイドルユニット「スノーホワイツ」の熱狂的ファンであることのみ。
    ステージ上の彼らへ注ぐのは「完璧な存在への崇拝」「理想の息子像」等、歪だけれど狂おしいほどにひたむきな愛。
    たとえ現実が悲惨でも「彼」さえいれば、満たされるー
    “最凶恋愛小説”

    特殊な世界…だけどアイドルおたくの生態(うちわとかテープとか)も知ることができて面白かった-
    結婚相手は割れ鍋に綴じ蓋的に各々釣り合ってる感が、また、現実的。
    作中作のBLには…もう…何と言っていいか…
    完全には満たされない現実からの逃避先、だけど、これほど熱中できるものがあるって羨ましくもあるな-

    美佐代は姑なんか無視して、本当に欲しいなら確実な手段を取ればいいのにー
    片岡さんと益子さんのこと現状満足状態が不思議に思ってるようだが、あなたも同じだろうに。と。

    先に読んだ『憧憬☆カトマンズ』の方が清々しくて好みかな-

  • 面白くて一気読み。ジャニオタ風味のアイドルファンの35歳の女たち五人が主人公の群像劇で、アイドルファンってこんなだよねーわかるーという面白さだけでなく一人一人のキャラの魅力的な描写がすごい。誰もが満たされないものを抱えて生きてるよね、とラストではちょっと泣けました。

  • 0140
    2019/09/08読了
    すごい面白かった。出てくる女性の格差が半端ない。実際こんな感じなのかな、ファン層の広さは。
    ドラマ化のときに知ったとおり、A.B.C-Zをモデルにしていることがわかるので各アイドルを本人で想像してしまう…。とても面白かった…。ドラマも見たい。
    アイドルのファンである、ということだけで知り合い、生きていたら絶対に接点がなかったであろう5人が仲良くなる(それぞれ腹の底では思うところあるが)のが羨ましいなと思う。
    神汁の続きを読みたい。

  • これやっぱりモデルはジャニーズかな?と、大抵の人は思うはず。ひとつの事務所に男性アイドルグループがたくさん所属していて、CDデビュー前のグループは既にデビューしている先輩のバックで踊って、コンサートではオリジナルのうちわを振って…という、どこかで聞いたことがある要素がたっぷり。
    なのでジャニーズファンの人ならより面白く読めるかも知れない。あるある!って思うことがたくさんありそう。

    35歳で既婚でスノーホワイツのファン。というざっくりとした共通点を持った5人の女性の物語。
    1章ごとに主役が交代してそれぞれの境遇や人柄などが描かれてゆき、その中で5人が少しずつ出逢ったり紹介したりされたりで繋がっていく。
    セレブだったりどちらかと言うと貧乏だったり、美人だったり不細工だったり、バリバリのキャリアウーマンだったり緩めのパート従業員だったり。容姿も職業もバラバラ、夫とも仲良い人物もいれば、仮面夫婦状態の人物もいる。
    普通ならば知り合うことも親しくなることも無さそうな5人が、スノーホワイツというひとつのコンテンツで繋がる。集まってもけして仲良しとは言えないものの(笑)スノーホワイツの話題になると同じ熱で語って盛り上がれる。
    ひとつの共通項があるというのは本当に強い。私自身、それで繋がって今でも付き合いのある友人が何人かいるから分かる。住んでいる場所や年齢が違っていても、そのひとつでずっと繋がっていることも出来る。
    5人の推しメンがバラバラっていうのもまた良い。

    相手は芸能人だから一緒に過ごせるわけもなくリアルな恋愛ではないけれど、これもある意味立派なひとつの恋愛のかたちなのかも。犯罪的なことに走らない限り、想うのは自由だ。
    張りがない、つまらない、そんな日々に光を与えてくれるという意味で、彼女たちにとっては常に側にいる誰かよりも大事な存在だったりする。もしかしたら、側に誰かがいるという保証があるからこその恋愛なのかもしれないけれど。
    美しいとは言えない女の本音もたくさん垣間見えて面白かった。だからこそ綺麗な面しか見えないスターという存在に恋をするのかも。
    「婚外恋愛に似たもの」というタイトル、ズバリだな、と思う。
    去年ドラマ化したらしい。ちょっと観てみたい。

  • この本で確実に落ちました。
    宮木あや子さん、どれを読んでも外れない。
    花宵道中の時代小説から校閲ガールの現代まで、
    お上手だなあと思ってたけど、いやー。もう。


    みんなアイドルが好きな、ただのファンの女性達の話。
    子持ちもキャリアウーマンもブサイクも。
    みんな等しくただのアイドルオタク。
    そんな女たちの小さな話の積み重ねなんだけど、
    ひとつひとつ、ひとりひとりの描写が丁寧で、
    なんていうかすごくよかった。


    好きな作家さんのひとりにいれます。

  • 境遇バラバラな35歳・人妻の5人
    スノーホワイトへの熱烈な愛で繋がる面白さ

  • デビュー前の男性アイドルユニット・スノーホワイツ。
    そして、彼らの熱狂的ファンである女性たち。
    決して手が届かない、けれどこのうえなく愛おしい。
    旦那がいるのにアイドルを愛してやまない、これははたして浮気なの?
    ドルオタ女性の本音がリアルに描かれた連作短編集。

    内容に興味があったので、ドラマを見る前に手に取った。
    想像していた内容とは違ったけれど、「わかる!」が多くて楽しく読めた。
    作中アイドルのBL小説(二次創作)まで登場したときには思わず笑ったが、サイトの注意書きなどがリアルすぎて「世間の人たちに生モノBLの存在がバレてる……?」と逆に怖くなった。
    解説にも書かれていたが、本書のテーマは「女にとってのアイドルはデトックス」の一言に尽きるのではないだろうか。

  • 「婚外恋愛に似たもの」
    dTV 
    放送開始日:2018年6月22日から配信
    キャスト:栗山千明、安達祐実、江口のりこ、平井理央、富山えり子
    https://pc.video.dmkt-sp.jp/ft/s0007035

  • スノーホワイツというアイドルファンの女達の連作短編集。
    さらっと読めて、漫画を読んでるようだった。フルーツBLで笑ってしまった。気になる方は読んでみてください。

  • 何年か前にこれを手に取ったけど結局読まなかったなぁ、と思いながら、今、このテーマにどうしようもなく惹かれて読んだ。読み時というものはやはりあるらしい。

    ドルオタではないのでうちわを振ったことはないが、とにかく共感しかなかった。別担だから仲良くなれる。わかる。

    宮木さんの書く現代物の中に、妻を助ける夫って出てこないよなぁ。
    だからこその不満が沢山描かれているんだけど。

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著者プロフィール

宮木 あや子(みやぎ あやこ)
1976年生まれ。神奈川県出身。2006年『花宵道中』で第5回女による女のためのR-18文学賞 大賞・読者賞受賞しデビュー。同作は2014年映画化された。
代表作に2016年テレビドラマ化された『校閲ガール』とその一連のシリーズ。

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