舟を編む (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
4.16
  • (903)
  • (954)
  • (392)
  • (57)
  • (11)
本棚登録 : 8120
レビュー : 787
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334768805

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • タイトルに惹かれて買った本。
    辞書を作る人たちの情熱と、彼らの日常生活での人間関係やちょっとほっこりする物語がとても面白かった!
    後半は泣いた。この本を読んで、日頃使っている何気ない言葉を意識するようになった。

  • 先に会社の方から DVDをお借りし、映画を見ていた。
    映画の世界観が素晴らしく、何て美しい物語なのだろうと思っていた。

    小説もぜひとも読んでみたいと思っていたところ、会社の方から貸していただくことができた。

    簡単に言ってしまえば、国語辞典を作る それだけの本であるが、
    映画でもそうであったように、まじめくんの人となりにとても好意を持った。

    まじめくんを取り囲むすべての登場人物も生き生きとし、
    それぞれ個性は強いが、とても清々しく感じた。

    映画とは違い、小説では登場人物の心の機微に触れることが出来る。
    映画は映画の、小説には小説ならではの良さがあり、どっぷりとこの物語に浸かることが出来た。

    良書!

  • クスリと笑えるところも多く、読後感が良い。登場人物もみんな良かった。主人公の馬締さんはじめ、辞書編纂に情熱を注ぐ変人タイプと、西岡さんや岸辺さんのような一般人タイプ。変人の情熱と、ツッコミを入れる一般人の自由な視点が読んでいて面白かった。

  • 辞書編纂のあれこれも人間模様も、面白かった。
    どの人も一癖あるとはいえ「こんな人どこかにいそうだなぁ」と思えるのに、かぐやさんだけは馬締のために都合よく作られたキャラという感じがしてしまって残念。
    西岡は嫌いなキャラだなぁと思っていたのに、読み進めていく内に一番好きなキャラになっていて、良い意味で裏切られる感じがとても良かったです。

  • 漫画っぽいな、と思うストーリーだった。けれども、個々の個性は共感できるところも多くて、読み進めていくうちにほっこりした気持ちになれました。あったかい
    なにかに夢中な人生ってやっぱいいな。

  • 「神去・・・」でだいたい満足したのでもういいかなアと思っていたんだけど、聞けばハハが、「三浦しをんさんはほとんど読んだ。舟を編むなんか、感動した」と言うではありませんか。

    へえ・・・。と思って、ナニゲに読んでみることにしました。

    うーん、これはイイですねえ。

    途中までは、キャラクターの配置や恋愛プロセスの物足りなさとかが「神去・・・」と似ていたので、もう一丁のめり込めない感もあったんですが、特段大きな仕掛けがあるわけでもなく、言葉へのセンシティビティーや辞書づくりのプロセスだけで(と言ってしまってはナンだが)これだけのお話にしちゃうというのは凄い。

    読後の爽やかさが快感でした。サスガは本屋大賞受賞作。

  • 辞書編纂に挑む小さな部署の物語。

    物語の起伏が少なく、淡々と進んでいく印象。
    ストーリー性を楽しみたい人には、
    辞書編纂の日常は、少し物足りなく感じるかもしれない。

    しかしそこには、静かでありながらも
    言葉にかける人たちの烈烈たる情熱がある。
    各章で変わる語り部も、彼らの内なる想いを覗かせる。

    今までの辞書のイメージは、
    容量良く纏められた言葉の説明書 というものだったが、
    調べた人の背中を押す という信念の元、人の手によって
    作られているものなのだと、初めて気付かされた。

    作中での私のお気に入りは、
    馬締が香具矢宛の手紙で書いた、柿本人麻呂の歌。

    天の海に雲の波立ち月の船 星の林に漕ぎ隠る見る

    日本語という母国語の、美しさと奥深さに触れると共に、
    限りなく広いこの言葉の海の、より深みを目指して、
    少し漕ぎ出してみようと思えるそんな1冊。

  • 「辞書は、言葉の海を渡る舟だ。海を渡るにふさわしい舟を編む」からの舟を編む。辞書のタイトルの「大渡海」。タイトルからなるほど〜!と思えたのは初めてかもしれません。学生時代からあるのが当たり前だった辞書。作り手側の事なんて考えた事もなかったです。こんなに時間も手間もお金もかかっているなんて知らなかったです。知ることが出来て本当に良かったです。読み終わったあとに、日本語は素晴らしい言葉であるとともに、終わりがない言葉でもあるなと感じました。久しぶりに辞書出してきて読んでみたいと思います!

  • この世界には毎秒単位で消えていく言葉がある。
    だから、辞書の果たす役目は大きいのだと思う。
    時代と共に生まれては消えていく言葉。
    それを私は愛しいと思うし、大事にしたいと思う。

  • タイトルだけでは内容の想像もつかず、ただよく見るタイトルと作者名ってミーハーな気持ちで読み始め、最初はこんなもんか〜と思いながら読み進めるとすっかりハマり‪w感心したりうるうるしたり笑ったり。
    辞書作りなんて考えもしない無縁の世界を垣間見れたのもとても良かった。

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

舟を編む (光文社文庫)のその他の作品

舟を編む (光文社文庫) Kindle版 舟を編む (光文社文庫) 三浦しをん
舟を編む 単行本 舟を編む 三浦しをん

三浦しをんの作品

ツイートする