アトロシティー (光文社文庫 ま 20-2)

著者 :
  • 光文社
3.20
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本棚登録 : 197
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769383

感想・レビュー・書評

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  • フリーのジャーナリストで大学で非常勤講師も
    務める男のお話でした
    餓死した母娘の事件、訪問販売絡みの殺人事件?を
    追いながらのストーリー展開で読み応えありました

  • ジャーナリスト田島が記事にした「生活保護を受けずに餓死した母娘」と、彼が偶然かかわってしまう「浄水器の悪質な訪問販売」そして、訪問販売絡みの「強盗殺人事件」など・・・最後には田島の娘を巻き込んで、スリルある展開に一気に読ませる。前作『クリーピー』同様、読んでいて飽きさせない面白さ

  • 『クリーピー偽りの隣人』が面白かったのでこれに続き、
    『クリーピースクリーチ』と前川さんの作品は3作品目です。
    生活保護を受けずに餓死してしまった若い母娘の謎から、
    悪質な浄水器訪問販売員、アベック殺人などと
    酷い事件ばかりが出ててきてこれが伏線となりどう展開していくのかが
    意外な展開で複雑になり頭の中が混乱しそうになりました。
    思わず目を反らしたくなるほどの事件ばかりで不快な気分になっていましたが、
    怖い物見たさなのかストーリーが気になりページをめくる手が止まらなかったです。
    著者が教授をした経験もあることから
    学内の事が事細かく書かれているのでリアル感がありました。
    けれどそれぞれの事件に出てくる凶暴な人達は
    あまりにも粗暴で変わった行動をする人が多かったので
    現実感が無かったです。

    ストーリー性としては面白いのですが、
    主人公が舞台になる設定が前回とほぼ同じなので少し面白味に欠けました。
    ラストも何となくすっきりと終わらなく、
    問題が解決していないことがあったので消化不良です。
    事件の合間に恋愛、家族愛なども織り込ませているのですが、
    少し変わった捉え方をしているなとも感じました。

    クリーピーのような影なき不気味さはあまり無かったですが、
    現代に蔓延る恐怖感や明日にでも起こりそうな事件ばかりなので
    危険な匂いが漂うそんな現代が投影されているような作品でした。

  • フィクションとはいえ、悪質な訪問販売はとりあえずドアを開けたらおしまいなんだなという教訓には充分。
    欠落した部分を抱えた登場人物たちとストーリーに、女性の矛盾した複雑な心理の絡ませ方が上手いなぁ。でもラストのもう一歩感が拭えない。
    帯の「悪意があなたの部屋のチャイムを鳴らす」は防犯ポスターの標語に最適だw

  • この人の作品を読むのは二作目です。
    程好くかっちりとした印象があって読みやすいですが、「このへん、いる?」と思ってしまった部分がありました。
    訪問販売事件の筋のほうがスリリングな面白さがあったので、そちらメインに絞ったほうが良かったのかも。

  • 2016/06/20

  • デビュー作の「クリスピー」を読み、その怖さに惹かれて、2作目の本書を購入。こちらも一気読みしましたが、クライマックスはやや拍子抜けでした...。

  • 題名は「凶悪」とかいう意味です。こわかったわー。理由のない凶行。それが日常で数々行われている。普通にしかも上手く犯罪を繰り返す犯人。ラスト、小走りになった気もするけど、なんとか終わってよかった。

  • う〜ん。なんとか読破したけど始めの掴みが悪かったせいか前回読んだユリゴコロのインパクトが強すぎたせいか、あまりピンとこなかった。まどろっこしいっていうか。クリーピのほうが不気味さがあって面白かったかも。

  • 150807

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著者プロフィール

現在、関西学院大学理学部准教授・宗教主事。2010 年より日本聖公会京都教区ウイリアムス神学館非常勤講師。
著書『新約聖書解釈の手引き』(共著、日本キリスト教団出版局、2016 年)、『新約聖書の奇跡物語』(共著、リトン、2022 年)訳書E. ギューティング『新約聖書の「本文」とは何か』(新教出版社、2012 年)、R.カイザー『ヨハネ福音書入門―その象徴と孤高の思想』(教文館、2018 年)など。

「2023年 『今さら聞けない⁉︎キリスト教 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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