東京すみっこごはん (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1897
レビュー : 204
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769505

感想・レビュー・書評

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  • 商店街の片隅にある古い一軒家・「すみっこごはん」
    様々な世代の人々が毎晩集まり、
    くじ引きで料理当番が決まるユニークな共同台所食堂。

    イジメに悩んでいた楓、楓のおじいちゃん、幼なじみの純也。
    婚活がうまくいかない奈央、料理上手なヘビメタバンドのボーカル一斗。
    妻に内緒で若い女性のブログにはまるアラ還男性。
    将来に悩むタイからの留学生。
    口が悪くてへそまがり、でも料理は上手な柿本。

    お味噌汁のおだしの取り方に始まって、肉じゃが、ハンバーグ、ナポリタン。
    美味しそうな家庭料理の数々。

    とってもよかったです。
    そして、すみずみまで気配りの行き届いた、
    「おしゃべりなレシピノート」の秘密に涙がこぼれました。

    本当に情けないんですが、どうしようもない喪失感の中にいるとき、
    食べものを口にすることに罪悪感を覚えてしまうことがありました…。
    それでも残された人は食べて生きなくてはならない。
    そう自分に言い聞かせて、乗り越えるしかないんですよね。
    そうしていれば、やがて笑顔になれる日がやってくる…。

    食べることの大切さと、母の愛の深さをあらためて感じる一冊でした。

    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんにちは~♪

      コメントありがと~!うれしい~♪
      毎日暑いけど、夏バテしてませんか?
      私はもうバテバテ~。

      ...
      azumyさん、こんにちは~♪

      コメントありがと~!うれしい~♪
      毎日暑いけど、夏バテしてませんか?
      私はもうバテバテ~。

      この本、azumyさんの☆5つで読んでみたの。
      (美味しそうな本に目がないから。笑)
      でもそれだけではなく、いろんな意味で本当にいい本でした。

      私ね、生まれた時から食が細かったらしくてね。
      母が泣きながら食べさせたって聞いてたから、この本は特に心にしみて…
      大人になって離れて暮すようになっても、ちゃんとごはんを食べているかそればっかりで…。
      母親っていくつになっても心配なんだよね。
      あらためて母親って、すごい存在なんだって思います。

      ご存知のとおり、へなちょこですぐ凹んでしまうけれど、
      「まず食べなくちゃ!」
      「食べてさえいればなんとかなる!」
      私もそう自分に言い聞かせています。

      またいっぱいお話できる日を楽しみにしてるね!(*^-^*)
      2016/09/01
    • 夜型さん
      はじめまして。こんにちは。
      コメント残させていただきます。
      毎回、じっくりと読み解き、文章にされていて、たいへん素晴らしいなと思いました...
      はじめまして。こんにちは。
      コメント残させていただきます。
      毎回、じっくりと読み解き、文章にされていて、たいへん素晴らしいなと思いました。
      読む側の楽しみを奪わないよう配慮されつつ、まるで本の世界の中に入ってしたかのような感想でとても参考になります。
      ここまで上手い文章は自分には書けないですね(・_・;
      お邪魔しました!
      2018/06/24
    • 杜のうさこさん
      夜型読書人さん、はじめまして。
      コメントありがとうございます!

      本棚でお会いしていたので、はじめましてという感じがしないのですが、
      ...
      夜型読書人さん、はじめまして。
      コメントありがとうございます!

      本棚でお会いしていたので、はじめましてという感じがしないのですが、
      いつも花丸を下さってありがとうございます!
      いつかご挨拶したいと思っていました。

      私の稚拙な文章をそのように言って頂いて、なんだか恥ずかしくて申し訳ない気持ちです。
      他の方のレビューを拝見する度、私ももっと理性的な文章が書けたらいいのに…と感じることもしばしばで。
      子どもの頃から物語の世界にどっぷりと入り込む読書しかできなくて、
      そのまま感情的に書いてしまうので、後で恥ずかしくなって、たまに書き直したりもしてます(#^^#)。
      (一度読書ノートに感想を書いてから、アップしてはいるのですが…)

      夜型読書人さんは、私の読解力では追いつかないような難しい本も多く読まれていて、
      凄い方だなぁと尊敬しています。

      これからもどうぞよろしくお願いいたします!
      2018/06/25
  • 商店街の片隅にある「共同台所・すみっこごはん」
    様々な人が集まり、くじ引きで当たりを引いた人がレシピ通りにご飯を作る。作る人によって味が変わるから、「美味しくない時もあります」と看板に書いてあるのが、何とも言えない。
    高校1年生の楓は学校でいじめに遭い、それでも両親を亡くし、一人で育ててくれている祖父に心配をかけたくなくて、商店街をふらっとしているうちに、「すみっこごはん」にたどり着く。
    そこには面倒見のいいおばさんや、一流料亭のシェフ、何をやっているか分からない「渋柿」と呼ばれる謎の男性など、様々な人が集まっていた…
    章ごとに、「すみっこごはん」に集まる人々の目線で描かれるが、ラストにはそれぞれの物語がきちんと繋がり、「すみっこごはん」にまつわる謎が解けた時に、ほろっと泣けてしまう。
    最近、こういうご飯系のタイトルの入った作品が多く、読むのを避けていたが、1作目でがっつり心を掴まれてしまった。4作で完結するようなので、このまま続けて読んでみようと思える作品だった。

    • おのぴーママさん
      すごく読んでみたくなりました!!いろいろ読む本を抱えているので、少し先になると思いますが…
      バス好きな読書虫さんの本棚、読んでみたい本がたく...
      すごく読んでみたくなりました!!いろいろ読む本を抱えているので、少し先になると思いますが…
      バス好きな読書虫さんの本棚、読んでみたい本がたくさんあります♪参考にさせていただきますね〜素敵な本を紹介してくださってありがとうございます。
      2021/05/06
  • 初めましての作家さん。
    タイトルが気に入って手にした一冊。

    忙しかったり、しんどかったり。
    そんな時はついつい食事がおろそかになってしまう。
    食べることが大事なこととはわかっているけれど…

    食べること=生きること。
    母の愛の深さ。

    今の自分の心情にもマッチしていて、しみじみと心に響く一冊でした。

  • ここは、みんなで集まり、当番に選ばれた誰かの手作りごはんを食べる場所です。

    おじいちゃんとの二人暮らしもギスギスして、高校では空気のように扱われて、通りかかった古ぼけた一軒屋へ、あれよあれよと引き込まれた楓。
    居場所が無い様に感じていた彼女と普段は接点のない人々。そんな常連の皆んなに囲まれていて。

    三十路半のOLのナオ、タイからの留学生、区役所の還暦間近の丸山、料理人の金子、お節介な下町のおばちゃん、顔も口も柄も悪い柿本。
    それぞれ、立場も違えば思いも違う人々が集って料理を作りあってごはんを食べる。
    それぞれの生活と、想い。

    いじめ、婚活、孤独な海外生活、重い話が続くけれど、すみっこごはんでの出会いが、それぞれに腹を決めるきっかけをくれてる。

    どんなに今日がからっぽでも、器に食べ物を満たし、「いただきます」と手を合わせれば、必ず明日が見えてくる。

  • *商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻への秘密を抱えたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!?美味しい家庭料理と人々の温かな交流が心をときほぐす連作小説! *

    全体の構想、丁寧に作られる料理の描写、1話1話の伏線が最後には見事に収まるストーリー展開が心地よい作品。深く考えず、さらりと読むのがおススメです。ご都合主義な部分も含めての読みやすさや温かさがあってもいいと思うので。

  • 東京すみっこごはん(光文社文庫)
    著作者:成田名璃子
    発行者:光文社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    皆で囲むご飯の美味しさを思い出す脳の記憶の名作。

  • どの悩みもありがちで胸が苦しくなる。
    ツライとき こんな場所があったら 救われるだろうなぁ。
    現実には難しいケド。
    人間関係って ほんとちょっとしたことで歯車が狂って上手くいかなくなったりすることあるんだよねぇ。

  • 癒やされました。
    そして各短編を繋ぐ真相までも温かく。
    著者はほっこりミステリーも書けるんではなかろうか。

  • もし誰にでもにこのすみっこごはんのような居場所があったなら、世界は平和になるのではないかなと思う。ちゃんと最後に話がつながったところもすごい。このシリーズは読み進めていきたいと思う。

  • おみそ汁の話が、本当に美味しそうでよかった。
    誰かが気持ちを込めて作った料理は
    心も満たしてくれるんだなと思った。

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著者プロフィール

青森県生まれ。2011年『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』が第18回電撃小説大賞≪メディアワークス文庫賞≫を受賞し、作家デビュー。2015年『東京すみっこごはん』が人気を博し、ヒットシリーズとなる。2016年『ベンチウォーマーズ』が第7回高校生が選ぶ天竜文学賞、第12回酒飲み書店員大賞を受賞。他の作品に『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『グランドスカイ』『月はまた昇る』などがある。

「2021年 『今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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