- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334769505
感想・レビュー・書評
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古ぼけた一軒家には「東京すみっこごはん」「素人が作るのでまずいときもあります」の謎の文字。
定食屋ではない。そこに集うひとたちが、くじ引きで料理を作るのです。しかも、そこにあるレシピ通りに作らなければならないというのです。
集う人たちのもつ、それぞれの事情は切ないけれど、それがとけ合って、次第に人生の秘密が明かされていきます。いいなぁ、これぞ小説の楽しみ。現実はもっと厳しいからこそ、救われるラストでした。
こんな場所が都会の片隅のあちこちに、ほんとうにあったらどんなにいいだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素晴らしかった。なんだか良い気分になる一冊。
料理を通して集まった人間達の群像劇。最後は怒涛の展開で、いろいろと予想をいい意味で裏切られた。 -
普段あまり行かない本屋さんで何気なく目にとまって購入した本です。これはいい本でした。人と人が繋がっていって、そして続いていく。そんな何気ない話なんだけど、読んでいて気持ちがいい。
これ映画にして欲しいなぁ。 -
年齢も性別もはたまた国籍まで違う人達が集まってくじ引きで料理当番を決めるというシステムが面白いと思った。近くにこのような共同台所があったら毎日通いたい。渋柿こと柿本さんが最初は嫌味な人だと思っていたが実は人情味溢れる人ですみっこごはんの代表だったとは驚いた。
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くじ引きで調理する人を決めてレシピ通りに作り、みんなで食べるというシステムが楽しいなとまず思いました。
ここでなければ繋がらなかったであろう人々のエピソードも心温まるものがありました。 -
おもしろかった!
いろんな年代、立場の人が、ここで出会って食事を共にして癒されていく。
こんな場所があればいいなぁ。