えんじ色のカーテン: 杉原爽香〈42歳の冬〉 (光文社文庫 あ 1-157)
- 光文社 (2015年9月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334769604
感想・レビュー・書評
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年に一度のお楽しみ、このシリーズだけは購入しています。
しかし…。
明男なぁ‼︎
お前って奴は…。(溜息)
このシリーズの共通点は『人間の弱さ』だと勝手に思っています。
どんな素晴らしい人間でも、どんなに悪い人間でも、ふと垣間見せる弱さ。
人によって、優しさからの弱さなのか、強がりからの弱さなのか、それとも愛しさからの弱さなのか。
しかし、その弱さに流されそうになった時にその人本来の真意がわかる。
そんな気がしています。
明男は優しい。
でも、優しさ故にそこに付け込まれる弱さがある。
『暗黒のスタートライン』で、懲りたはずじゃなかったのかと言いたい。
毎年楽しみにしていますが、毎年なんとも言えないモヤモヤを最後に抱える事が多い近年(笑)
自分の娘・珠美ちゃんに知られたら明男はどう思うのか…。
珠美ちゃんはどう思うのか…。
自分が母親になってから、色々な目線で心配してしまいます(笑)
それがこのシリーズの醍醐味ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつもよりまとまりが良い気がする?
何より特別短編がよかった。 -
内容(「BOOK」データベースより)
社長から休暇取得を厳命された爽香は、部下のあやめたちと温泉旅行の計画を立てる。そんな折、恩師・河村布子から相談が。社会人との交際が問題となった生徒・淡口かんなを、旅行に同行させてほしいというのだ。しかし、彼女とつながりのある人々は物騒な事情を抱えていた。爽香の休日は不穏な影に覆われて…。登場人物が年齢を重ねる人気シリーズ。特別短編「赤いランドセル―杉原爽香、十歳の春」収録!
令和2年2月6日~7日 -
親父の病院送りで待合室ロビーに置かれていた本に目が行って、中学以来久しぶりに赤川次郎の作品に手を伸ばしてみた。
中学時代あれだけハマり、そして読み飽きた本。
シリーズものの読み切りという事で読んでみたけど、一気に登場人物がwらわらと出てきて、話をどんどん膨らまして、張りきる前に一気にしぼんで終わり。
シリーズもののせいで人物像がこの一冊からは分からないのを差し引いてもこれは酷い。
ドラえもんのストーリーより単純で、そして深みが全くない。
歳を重ね作品に磨きがかかっているのかなと期待した自分がバカでした。
さよなら赤川次郎 -
爽香たちの温泉旅行について行くことになったなんなちゃん。彼女をとりまく問題に期待外れることなく事件が起こる!
自分の知らない世界が沢山あるということ。それを知るだけでも、人は成長する。 -
中学三年生の淡口かんなと会社員の紀平から物語がスタートします。爽香シリーズって他の方も書かれている通り、学生+社会人の男女が多いような気がします。まだ分かりませんが、明男って反省もしていないし、約束も守れない男ですよね。最後の一線で踏ん張って欲しいです。
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毎年1歳ずつ歳をとるこのシリーズも爽香が15歳からはじまったわけですが、そんな彼女も42さい。先生は少なくとも27年も書いてることになるのかな?相変わらずの爽香です。最後の中川さんとの短編がよかった。それにつけても明夫ですが、今度何かがあれば爽香が許しても読者は許せないと思う。
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爽香42歳の冬
裏切らない、事件が寄ってくる展開。
人は年齢だけではなくどう生きていくかだと、、、