ブラックバイト: 警視庁行動科学課 (光文社文庫 り 3-44)

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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769918

感想・レビュー・書評

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  • 5月令和の時代になった。

    女刑事と美人検屍官の2人が、活躍するシリーズであるが、今回のテーマは、貧困シニアと、書かれていた。

    昔話題になったアスベスト問題も、その当時は、健康であった者でも、何十年か先に、その健康被害が、出てきている。
    そして、昭和の時代の、お父さんが、お仕事で、お母さんは子育てと、家を守る・・・なんて生活体型が、変化し、家族総出で、仕事をしないと、食べていけない時代である。

    そして、少子化で、老人が、増える一方、リストラ、病気、親の老々介護など、貯えを失った中高年の行き場は・・・・

    社会法人を隠れ蓑にして、貧困ビジネス。
    逃げようとしても、逃げられないぐらいの、お金しか持ち合わせられず、考えるという思考回路も、閉ざされるような生活の中、言いなりになり、生命保険迄加入させられる。
    命いくばくもない人間を食い物にするビジネスが、書かれていて、実際にも起こっても、ありえるかも、、、と、思ってしまった。

    怖い社会の背景であった。
    しかし、作者が、関節リュウマチの持病があるせいだろうか、登場人物の美人2人が、人の痛みがわかる心優しく書かれている所が、良い。

    次回は、どんなテーマで、社会の悪の部分をあらわにしてくれるのだろうか?

  • アスベスト被害、監視下の単純労働、貧困シニアの医療難民、一人入ったら一人消える劣悪環境の殺人アパート。難しい訳ではないのにやっぱり事件に上手く入り込めない。Gを踏み潰してやるよ、からの防護服を脱ぎなさい脱げの畳み掛けや潔癖問答等、麗子と清香のコンビは楽しくてすき。清香の医師としての活躍も新鮮だった。

  • ひとり、入ったら、ひとり、消えるー。年金生活の貧困シニアが入居する「加賀美荘」は「殺人アパート」だと囁かれていたー。FBIで捜査の訓練を受けた上條麗子刑事は、犯人像作成のプロフェッショナル。日本で初めてME(メディカル・イグザミナー)の資格を取った一柳清香特別検屍官。警視庁行動科学課の美人コンビが事件の真相に迫る!

  • スゴイ商売の仕方だけど本当にありそうで怖い。。。
    しかしこの2人は日本規模のコンビではないなあ(笑)。

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著者プロフィール

東京都両国生まれ。ファンタジーノベル、伝奇小説の分野で活躍後、時代小説、警察小説を発表する。著書多数。

「2023年 『公儀鬼役御膳帳 連理の枝 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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