旌旗流転: アルスラーン戦記9 (光文社文庫 た 24-13 アルスラーン戦記 9)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334772161

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、仮面兵団に攻め込まれたシンドゥラ国をアルスラーン一行のパルス軍が援軍に駆けつける話!

    ナルサスの希略が炸裂し、ダリューンが全てを叩き斬る!

    久々に登場のサンデや、なぜか憎めないラジェンドラ2世のこれまた憎めない振る舞い、そしてファランギースの過去・・・


    ヒルメス王子はどうなってしまうのやら・・・

  • 読みだしたら止まらなくなった。
    ダリューンとヒルメスの一騎討ちは、まさかここで決着しちゃうの、とドキドキしたし、それ以外にも次から次へと事態が動いて目が離せない。
    ザンデの愛人、何者なんだろう。

  • シンドゥラに進行してきたヒルメス率いる仮面兵団と、チュルクの残党達。
    チュルクはあっという間に方がついたけど、ヒルメスの方はなかなか決着がつかないなー。
    ついにダリューンとの一騎打ちになって、どうなるやらとハラハラしながら読んでたけどまさかのヒルメス敵前逃亡…
    意外すぎて自分もダリューンと一緒に戸惑ってしまった。
    それになんだか読んでたらますますヒルメスが可哀想になってきてしまった…
    アルスラーン彼を救ってあげてくれ。

  • 国内がまずは安定した中,他国との化かし合いが再燃する.国王自らが外交官となる訳にもいかず,アルスラーンの出番が減り,近習たち個々に焦点が当てられ,為人や成長,活躍が描かれる.近習たちに読者が投影しやすい構成にするときは,将来の悲劇の布石に感じられ,安心して読めない.

  • 冒頭からナルサスの知略が展開される9巻。これを見たさに読んでいるところがある。
    カルハナ王の姑息な一面もなかなか。いかにも謀略で成り上がってきた人間だと感じさせる。ギスカールともラジェンドラとも異なる悪役っぷりが良い。

    第二部まで生き延びたキャラもまた陰謀に巻きこまれて消え去り、イリーナ姫の影響で立ち直ったかに見えたヒルメスも再び権力への欲に取り憑かれた。
    暗雲立ちこめ始めた周辺国の行方が気になる。

    個人的にはアルスラーンの口が達者になってきたのが愉快。
    子どもはワルい大人の影響を受けるものだ。なぁ、ギーヴ?

  • 本巻は、チュルクとの戦いを主軸に据えつつ、嵐の前の様々な予兆が出ている。

    まず、仮面兵団のシンドゥラ侵略に始まったチュルクとの戦いでは、無主のトゥラーンの地を経由し、北からチュルクに侵略し、そのままパルス軍の退路を経とうとしていたチュルク精鋭軍を叩いてシンドゥラ領に入り、シンドゥラ軍と協力して仮面兵団を覆滅。ヒルメスは船を強奪して海に逃げ、ミスラ方面に向かう。

    ミスラでは、偽ヒルメスということをザンデが見抜き逃走するが、殺されてしまう。九死に一生を得た恋人のパリザードは、マルヤムからの使節に救助される。

    マルヤムでは、ギスカールがボダンを圧倒。使節を派遣してミスラとの修好に着手するが、両国は海を隔てて対立する状況にあり、腹の探り合いとなる。

    そうした人間界のドラマがある一方で、アンドラゴラスの遺体が消えたり、湖上祭に魔道が来たりと妙な事件が続いていたが、本巻最後では、殺されたものの有翼猿鬼というドラクエのキメラのようなヤバい魔物が登場。魔道の脅威が強まってくる。

  • ザンデ、喧しい中ボスキャラと思っていたが味が出て来たところで非業の最期。ファランギースも深掘りされてより素敵。やはりキャラの個性書き分け、設定の精緻さが素晴らしい。アニメ版の対談、是非「みんなで王都奪還」までアニメ作ってください!

  • 見せ場の多い巻だった。
    ・シンドゥラを救援するためのアルスラーンの半月形。北から迂回して東に攻め込むやつ!推しのクバードはペシャワール城でお留守番。
    ラジェンドラ王子は相変わらずご健在。ヒルメスさんもご健在だけど海賊になってしまった。
    ミスル国の偽銀仮面卿。ザンデにバレた。豊満なパリザードに期待。
    ・ファランギースの過去。元カレの弟が闇堕ち?
    有翼猿鬼登場→退治。まだまだ地下のアジトで復活してるっぽい。魔道士も残り3人。いよいよザッバーグ復活?

  • アルスラーンの半月形(トゥラーンとチュルクを通りシンドゥラ救援へ)

    チュルク国王の従兄弟カドフィセスがパルス軍討伐を命じられる
    パルス軍シンドゥラ軍合流
    カドフィセスが捕虜となる
    パルス軍シンドゥラ軍でチュルク軍が占拠してきた城を奪回

    一度は偽ヒルメスに忠誠を誓ったザンデだが恋人パリザードのおかげで偽者だと気付き逃亡するもミスルの将軍にザンデは殺されパリザードは逃亡

    ギスカールがマルヤム国王
    マルヤムからミスルに使者としてきたギスカールの部下オラベリアがパリザードを救出

    パルス軍シンドゥラ軍vs仮面兵団
    ダリューンvsヒルメス
    ヒルメス逃亡

    パルス軍帰国

    ヒルメスと仮面兵団の残党が船を強奪

    パルス王宮に現れた魔物をギーヴが退治
    ファランギースの過去

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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