ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫 よ 19-4)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 81
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334772543

感想・レビュー・書評

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  • このあたりで、わたしも詠坂雄二に慣れてきたのではないか?と思われる一冊。
    慣れるとは一体。
    藍川慎司の魅力爆発だけど、今後どうなるかわからんので肩入れは禁物(慣れてきた)。
    ジャンルの違う三部構成は飽きずに読めた。

  • こういう小説だと一言では言い表せない。3章まで全て毛色の違う物語になっていて、それでいて全体としての統一感はある。ここまで読ませる要因の一つは狂気だろうか。読み始めたら止められない。そんな小説。

  • 面白かった!過去の事件を真似た連続殺人事件が解決されるけど各々の事件の内容は詳しくは語られないし、誰より早く先を見通せる大変な頭の良さと行動力、そしてすごく傍迷惑そうな性格を持つ上に美人らしい名探偵は、逸話こそこれまた魅力的な仲間によって多く語られるけれども最後まで登場しないし、謎解きらしい謎解きもないっちゃあないかも?で。思い返すと大変イレギュラーな感じがするけど、読んでる時は夢中でした!

  • 2016年3月27日読了。
    2016年85冊目。

  • 再読。このラストは凄まじい。これでは続きが書けない。続きは読者の心の中にあるのだ。

  • 20171027

  • これはヤバイ。
    ラスト、怖い。
    裏側の?シリーズ、まだまだ続きそう。

  • この人の作品は本当に個性的というかなんというか。ありきたりなストーリーでもありきたりに見せない、構成や描写の妙ですなぁ。
    そして魅力的なのは、探偵、月島凪。学生時代から日本人作家のいわゆる本格ミステリモノを好んで読んできて、館シリーズの島田潔(鹿谷門実)、百鬼夜行シリーズの中禅寺秋彦(いや、榎木津礼二郎かな)、学生アリスシリーズの江神二郎などなど魅力的な探偵にたくさん出会ったけども、この月島凪という、周りの登場人物から語られるモノローグやエピソードだけで形成され、本人が表舞台には出てこないというキャラクターの特異性がなかなかにニクイ。なにせ推理する過程が描写されないけどとにかく凄い人っぽいっていう。この感じでシリーズを続けていくとしたらなお面白い。いけるところまでいってほしい。

  • 相変わらず、詠坂雄二のミステリーは独特で奇異に満ちた世界を創り上げ、独特の雰囲気を醸し出している。

    過去の事件の模倣犯による連続殺人事件を捜査する刑事の雪見喜代志は、過去に難解な事件を解決した名探偵・月島凪の存在に行き着く。

    『遠海事件』にも全く姿を見せずに登場した月島凪が、いよいよ我々の前に姿を見せるのか…

    本作は、これまでの詠坂をの作品を踏襲しながらも、また新たな特異な世界と謎を創り出した一筋縄ではいかない作品である。

  • 月島凪シリーズ(?)
    だが今作も月島凪は直接登場しないという、探偵不在の小説。
    それが見事に(解説にもあるように)探偵の副作用となっているのが面白いところか。

    真相は大したことないような気がするが、それまでの堂々とした伏線にニヤリ。

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著者プロフィール

1979年生まれ。2007年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」に選ばれ、『リロ・グラ・シスタthe little glass sister』でデビュー。クールな文体で構成される独特の世界観と、本格マインド溢れる謎解きがミステリ通の熱い支持を受けている。

「2022年 『君待秋ラは透きとおる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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