雁の宿: 隅田川御用帳(一) (光文社文庫 ふ 17-6 光文社時代小説文庫 隅田川御用帳 1)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334773120

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  • いかにもの人情時代小説で、読みやすい。

    藩のとり潰しで浪々の身となった塙十四郎。

    ある大物の危急を救ったことから、縁切寺「慶光寺」の
    御用宿、「橘屋」に雇われる。

    慶光寺には、夫との離縁を求めて女たちが駆け込んで
    くるのだが、その裏事情を探ることが、十四郎の役目。

    さまざまな事情があり、中には、悪党が絡んでくる
    事件もありで、「ちゃんばら」も大いに盛り込まれ、
    なかなか楽しめる。

    橘屋の女将、登勢との仲、幼馴染の金五や、使用人の
    藤七などとのやり取りも、心地よい。

    ただ、痛快時代劇のように、「ちゃんちゃん」と、
    すべてがハッピーエンドに終わらず、
    哀しい結末を迎えることがあり、それが切ないのだが、
    それもメリハリなんだろう。

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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