二歩前を歩く (光文社文庫 い 35-15)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334773465

感想・レビュー・書評

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  • スリッパが勝手に移動する、前から歩いている人に避けられる、ガソリンが勝手に補充される、等の不可思議な超常現象の謎を解いていくミステリ短編集。
    ただ本書が特殊なのは、こういう超常現象の謎を解く系は大体「How」だけど、この本は「Why」に根本を置いているのが、個人的には斬新に思えた。
    謎は謎のままっていうのもオカルティズムに溢れてて良いよね...!
    最初は何か不思議だなーで済んでた話が現象の法則が明らかになるにつれて、ゾッとなる真実が明かされて、急転直下ホラー展開になるのも良き、、、
    けれど最後の話である「九尾の狐」は前向きな終わり方で終了し、割と良い読後感...
    けれど好きな話は不気味な展開一直線の「四方八方」「ナナカマド」これは完全に好みの問題だけど、やっぱこう直にブッ刺しにくる話が好きなのです...
    そして探偵役の小泉くんもなかなか良いキャラしてる。
    どうやらこれシリーズものらしく、過去にもう一冊出てるらしいので、それもいつか読むつもり(多分)

  • 前回読んだ「三階に止まる」では世界観に圧倒されましたが、本作はよりSFとホラーの中間のような不思議な雰囲気を楽しめました。
    超常現象に怯えるだけでなく、その理由を突き止める。そこには心の闇や人に言えない秘密があって、隠された真実が明らかになる過程や心理描写に引き込まれました。なにより短編で読みやすいのもありがたい。

  • 幽霊か?はたまた超常現象か?
    ある企業の研究者・小泉が、同僚や上司、部下などから持ち込まれる不可思議な現象に挑むミステリー、短編6篇。

    ひとつひとつは、たわいのない些細なことですが、謎を追うたびに、奥深い黒い闇が...

    不可思議な現象そのものは追求せず、なぜその現象が起こったのか?という、whatではなく、whyを明らかにするミステリー。

    『一歩ずつ進む』
    家に帰ると、スリッパが少しずつ奥の部屋へ移動する。なぜ?

    『二歩前を歩く』
    向こうから来る人が驚いて自分を避ける。なぜ?

    『四方八方』
    若くして亡くなった妻の遺髪を、部屋の壁紙の裏に貼り付けた男の身に何が...

    『5ヶ月前から』
    朝、消したはずなのに、浴槽の電気が付いている。なぜ?

    『ナナカマド』
    いつのまにか、車のガソリンが増えている。なぜ?

    『九尾の狐』
    彼女のポニーテールの髪が左右に分かれ、まるで意志のある様に...

  • 幽霊?超常現象?不可思議な事象
    語り主は同じ職場の小泉につい口にした出来事
    小泉と話す内に本質が見える

  • 連作短編。超常現象は起きるものの、それに関する原因はその話の主人公の過去に起因する。それを、話を聞いた小泉がサポートして気付かせる。といった筋のミステリー(?)
    キレ者の探偵役が居る、という石持さんぽい作品。小粒だけど面白い。

  • とあるメーカーの社員たちが何気ない超常現象に気付き、その原因を探りながら過去の出来事との因果関係を解決するという趣向の短編集。
    石持氏お得意の安楽椅子探偵が活躍しつつも、超常現象の存在を肯定してしまうところが斬新です。

  • ホラーミステリー短編集といった感じかな。

    非常に良くまとめっていてどの作品も面白かったです。

  • 理詰めの石持さんがオカルトを書くのだから、どうなるのか不安と期待が高まる。石持さんの持ち味はそのままに謎に迫ると、ほんのり恐怖が残る感じ。とても面白く最後まで飽きずに読めました。
    あらすじ(背表紙より)
    ある日、僕は前から歩いてくる人に避けられるようになった。まるで目の前の“気配”に急に気がついたかのように、彼らは驚き避けていく…。(表題作)とある企業の研究者「小泉」が同僚たちから相談を持ちかけられ、不可思議な出来事の謎に挑む。超常現象の法則が判明したとき、その奥にある「なぜ?」が解き明かされる!チャレンジ精神溢れる六編のミステリー短編集。

  • ミステリー短編集。

    それぞれの主人公に起こる超常現象。
    理屈で解決できない不可思議な出来事には、ある法則があった。
    その法則が明らかになるとき、秘められた過去が・・・。


    理屈で説明できない超常現象。
    それ自体も不気味ですが、過去が明らかになった瞬間ぞくっとしました。。

    どの作品も読み応えがあり、そして読後は寒気がします。

  • 超常現象は超常現象として受け入れて、なぜそのようなことが起きているのかを解いていく。なるほど、こういうお話でしたか。短編集で読みやすく、個人的には好きですよ。楽しかったです。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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