舞う百日紅: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社文庫 ち 6-2 光文社時代小説文庫 上絵師律の似面絵帖)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774189

感想・レビュー・書評

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  • 上絵師律の似面絵帖、シリーズ2作目。
    「みをつくし料理帖」や「居酒屋ぜんや」シリーズのファンにおすすめ。

    律は絵師だった父の助手をつとめながら成長し、父亡き後は一回り下の弟を育てています。
    父はかって母の命を奪った辻斬りに立ち向かったのかもしれない‥?
    父が不自由になった手で描いた絵に似た男に出くわした律は‥

    仕事の腕はそうすぐには上がらず、上手くいかないことに落ち込む日々だったり。
    弟が絵に興味を示さず、あっさり奉公先を見つけてきたり。
    幼馴染の涼太への淡い恋は、胸の奥深くに秘めたままだったり。
    という状況の中、父母の仇問題は意外と早く解決。
    (定番のモチーフなのかもしれないが、ちょっと「居酒屋ぜんや」とかぶるので、解決してくれた方がありがたい)
    これで危機は去った?
    のかと思いきや、一番順調な似面絵の注文は、ある意味危機を招く可能性も。如何に?という~

    1作目でてんこ盛りだった要素がすべて存在する一方で、はっきりした変化も。
    真面目で若々しい、未熟だけど、いい素質がある感じのお律さん。
    先も楽しみに読んでます。

  • 『上絵師 律の似面絵帖』その2。

    母の命を奪った辻斬りの似面絵に似た特徴を持つ男に出会った律は…


    一作目がもうシリーズ化する気満々だったので、まずはもう一冊読んでみた。
    そりゃあ、親の仇の後を追いたくなる気持ちはわかるけど、それはあなた、いつもお役目で似面絵を頼んでくる町廻り同心の皆様に頼みましょうよ…
    と心配する間も無く、ちょっと危なかったけれどこの案件は解決。
    弟も菓子屋への奉公が決まり、家を出てゆく。
    律は心淋しくなった一方で、自分一人の食い扶持を稼ぐだけで良くなり、身軽になったかのような印象を受けてしまった。

    どうも、律の心情がうす味…それも含めて、未熟すぎるのだけれど。似面絵を描く力は、観察眼によるところが大きいはずだが…

  • お律は父のあとをつぎ、上絵師をしているが小さな仕事もなかなかこなせない自分にいらついてもいた。幼馴染へのかなわぬ思いに苦しみつつ、親の仇を探してもいるが……といろんな要素てんこもりだね!親の仇を探す律の無謀な行動の数々が怖くてしかたなかった。あそこであんなことするとかアホすぎねーか!まあそんなぬけてるところもかわいいんだろうね……周囲は。弟くんも無事に奉公に出て、ひとりぐらしがさみしいお律ちゃんですが、あたたかく見守る大人たちの中で、でもそれに甘えず成長していってほしいです。今後も楽しみ。

  • 帯に、「みをつくし〜」シリーズのファンにおすすめ!
    と、あるように、第2巻は早くもの充実ぶり。

    淡い幼馴染との恋、両親の死の真相、そして真犯人の捜索。

    危機もありながら、スリリングに。
    そして職人としての律も、一段も二段も成長する回。

    ますます目が離せない素敵な本になっています。

  • お仕事、人情、恋愛、仇討ち・・・いろんな要素が傾きつつも突き抜けず適度なブレンド感。雰囲気はゆったりしてるけど展開はサクサク早くておもしろい。控えめだけど時折みせる感情的なところとか、強い"想い"や人間味が感じられて◎。
    次巻はどの要素に傾いていくのかな。

  • 上絵師律の似面絵帖シリーズ第2弾

    連作短編集になっている。
    ・「上方から来た男」・・・律は母の敵と思われる人物を探すが人違いだった。上方から来た彼は、似顔絵を依頼するが律の目の前で刺される。彼もまた誰かの敵だったのだ。

    ・「迷子の行方」迷子を捜し当てたことで、似顔絵が評判となり10年前の子供の顔を依頼される。しかも本人が見つかるが、子供は養い親といる方が幸せだった。実の両親からきつく当たられていたのだった。

    ・「舞う百日紅」亡くなった父が持っていた巾着が質屋で売られていた。店主との約束で律は店に行き、駕籠に乗せられていくが、着いた屋敷は旗本の子息、吉之助の屋敷だった。彼は律の両親を含めて10人以上殺していたのだった。

    ・「簪の花」律の敵討ちも果たし、弟慶太郎は菓子屋に奉公に出ることになった。律も巾着のような小物だけでなく、子供のおくるみや、一件だけだが着物を任せてもらえるようになった。

     シリーズ二作目で敵討ちに決着がついた。結構あっさりとしていた。それにしてもこの作品の舞台、江戸は結構殺伐としているというか、治安が悪いイメージがあって心配。登場人物たちの親族は複数名が辻斬りにあって命を落としているし、上方から来た男も普通の人のはずなのに賭け事を誘ったことがきっかけで刺された。しかもその展開も、律と普通に会話している途中でいきなりだったので、ちょっと息を吸い込むようなオチであった。
     結局、律と涼太はハッピーエンドになるのだろうか。今まで読んできた数少ない時代小説では、たいてい初恋は実っていないので、恋愛小説を読むつもりで二人を追いかける。敵討ち終わったし。

  • 絵師として身を立てたい律だが、落ち込むことも多い。幼なじみの涼太
    への想いも、深く胸に秘めるばかりだ。しかし副業の似顔絵は評判よく注文が舞い込んでくる。そんな折、母を殺めた辻斬りにそっくりな男に出会うのだが・・・
    シリーズ第2弾

  • 202202/1~7巻まとめて。先に読んだ「神田職人えにし譚(しろとましろ)シリーズ」が面白かったので、こちらも購入。弟がいる女性職人が主人公ってことで、似たようなところも多いけど、こっちもなかなか面白かった。

  • 律の両親の仇討話が2巻目にしてあっさり解決。ひっぱられてもおもしろい話ではないので早々に片付いてよかったかも。
    涼太と律の関係は相変わらず幼馴染のまま進展せず。このもどかしさにきゅんきゅんする読者も多いのかな。自分は読んでいて少々めんどくさい気持ちになる。仕事に絡めた話がもっと読みたい。
    半人前の律についに着物の絵付けの依頼がきました。どんな絵付をするのだろう。上絵師としての物語は待て次巻?

  • 2019.01.03

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著者プロフィール

1972年生まれ、ミネソタ大学卒業、カナダBC州在住。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第4回角川春樹小説賞受賞。「上絵師・律の似面絵帖」シリーズでブレイクした注目時代作家。

「2023年 『江戸は浅草5 春の捕物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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