不自由な絆 (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774387

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  • かつて同じ学校に通っていたリラと洋美は
    自分の息子たちの予防接種の会場で偶然再会する

    リラと洋美それぞれの視点で描かれた育児が
    順番に載っていて、時系列純ではない

    最初のほうは同じ年代の子供がいる親として
    他人事だと思えなかった、完全に感情移入してしまった
    親子、夫婦、友人、人と人をつなぐ絆は
    途切れたり突然また結ばれたりして時間は流れていく
    そして子供たちは絆によって守られていた幼児から
    自分自身で絆を作るようになり大人になっていく

  • 学生時代の同級生だった洋美とリラ。偶然再会し、二人の子も同年齢なのでママ友に。しかし、子どものいじめ問題が発覚して、二人の関係も変化する。母親の葛藤を鋭く浮き彫りにした衝撃作。
    「絆」の元々の意味は、動物をつなぎとめる綱が転じて、断とうにも断ち切れない人の結びつきをいう。親子関係、夫婦関係、友人関係、職場や社会的立場上の関係など、人間社会は様々な絆で成り立っている。その中でも親と子の関係は、他人が立ち入れない結びつきだ。洋美とリラの二人の母親が感じる子供の成長がとても感慨深い。

  • 朝比奈あすかさんの作品を初めて読みましたが、話の流れ方がよく、文章もストレートで、とても読みやすい作品であった。本作は子供に翻弄される親の様子が丁寧に描かれており、私にはまだ子供がいないので想像ではあるが、現実に親が抱く感情にとても近い作品になっているように感じる。いじめる側の親もいじめられる側の親も、それぞれ葛藤があり、縁が切れそうで切り切れない現実的な設定が胸をうつ。おすすめの一作。

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著者プロフィール

1976年生まれ。2000年、大伯母の戦争経験を記録したノンフィクション『光さす故郷へ』を発表。06年「憂鬱なハスビーン」で群像新人文学賞を受賞。著書に『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『天使はここに』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人間タワー』などがある。

「2018年 『みなさんの爆弾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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