屋上のテロリスト

  • 光文社
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感想 : 308
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774653

感想・レビュー・書評

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  • 日本が、第二次世界大戦で、東西に分かれる。それも、社会主義と資本主義というお決まりの分かれ方。
    お隣さんをイメージしてる?
    まぁ、ありがちな設定やけど、それなりに面白かった〜

    セーラー服の高校生が、大財閥の会長ってのには、少し違和感あるけど、あくまでも、フィクションなんで、それも良いかな。

    今、日本は、なんだかんだ言っても平和。確かに周辺がヤバくなって来てるのは確かやけど。
    こんな金に物を言わせて、出来るものなのかは、…やけど、こんな事にならんで良かったな…とは思う。

    このまま、主人公も死ぬことばかり考えず、自分以外の人を生かす事に頑張って欲しいもの。
    確かに、人は、どうせ死ぬ訳だし、いつ死んでも良いというのも、分からなくはないけど、そんな死に魅せられず、終わりが来るのは分かってても、終わるまでは、生き生きとして欲しいな。
    そう焦らずとも、死は誰にも平等に訪れる。

  • 知念実希人さん著『屋上のテロリスト』の概要と感想になります。高野和明さんの『ジェノサイド』が好きな方にオススメです♪

    概要です。
    酒井彰人は高校の屋上で「壁」を眺めながら、短い人生に終止符を打とうとしていた。

    1945年の世界大戦で西と東に分断された日本は、戦後70年を経た今でも「壁」を堺に睨み合いを続け、酒井家も辛い日常を送る国民の一部であった。

    でも今日で全てに終わりを迎えられるんだと瞼を閉じる彰人に、頭上から涼やかな声が聞こえてきた。

    「飛び降りるの?」

    感想です。
    知念実希人さんだと医療ミステリ作が多い印象ですが、本作は「知念実希人さんが高野和明さんの『ジェノサイド』に倣ってみた」と言った雰囲気を匂わせる壮大なサスペンス作品でした。

    医療ミステリと思って手に取った方は拍子抜けだったかも知れませんが、高野和明さんの『ジェノサイド』、安生正さんの『生存者ゼロ』、有川浩さんの『塩の街』がお好きな方には本作をオススメしますよ♪

    • うたえながさん
       マメムさん、こんにちは。私もこの本読みました!この本を読んでこのような雰囲気の本が好きになりました!
       マメムさん、こんにちは。私もこの本読みました!この本を読んでこのような雰囲気の本が好きになりました!
      2024/10/05
    • マメムさん
      うたえながさん、コメントありがとうございます。

      青春と社会、金と権力、生と死などと色んなテーマが合わさっていながら、しっかり伏線回収してい...
      うたえながさん、コメントありがとうございます。

      青春と社会、金と権力、生と死などと色んなテーマが合わさっていながら、しっかり伏線回収している所もお見事ですよね♪
      『ジェノサイド』は超大作なのでハードル高いですが、本作は読みやすくて好きになりました^_^
      2024/10/05
  • 日本がポツダム宣言を受け入れるのが遅れたため、関東で東西の2国に分かれてしまったという設定のお話。西は経済が発達し、東は共産国で軍事大国らしい。
    主人公の彰人は死に惹かれるという高校生だが、屋上で佐々木沙希という不思議な女の子に出会い、東西日本を統一しようというテロに引きずりこまれる。boys meets girlぽいが、恋愛要素はなく、沙希が計画したテロがあれよあれよという感じで進んでいく。深刻さはなく軽快、ライトノベルのノリで、人物もストーリーもステレオタイプかな。気楽に読めて、まあまあ面白かった。

  • ポツダム宣言を受託しなかった日本。そして東西に分かれた日本での話。18歳の高校生が日本を相手にテロを仕組む。展開は読めたが後半からは特にハラハラして面白く、粋な小説だった。

  • 1945年8月15日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本は
    その後、東西に分断された。
    そして70数年後の今。
    「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女
    沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大な
    テロ計画に巻き込まれていく…。


    ストーリーはポツダム宣言を受諾しなかった日本はが
    現在の韓国と北朝鮮の様に東西に分断されてしまっている
    世界を描いてた。
    いつもの知念さんの作品に感じる想いを感じる事は出来なかった。
    こんな風になるんじゃないかって思いながら読んでいく方向に進んでいく。

    高校生位に良い本かもしれない…。

  • ポツダム宣言を受諾しなかった日本がテーマになっていますがとても大胆な設定で面白かったです。スピンオフとか出してほしいです。

  • 医療ミステリーが中心の作者なので、これはかなり異色の作品です。テロの行方を推理するミステリーとも言えますが、架空歴史ものなのでSFに分類しました。
    架空とは言えこれはあり得た歴史でもありますね。有り余る金と情熱があれば国をも変える。そんなお話です。

  • ifの世界。
    サラッと読むには良いのかもと、思います。

    一言で言うなら、朝鮮半島の南北統一の願い、ベルリンの壁崩壊の日本版です。

    知念先生の面白い作品と言うと、医療系の物だと自分は思います。

  • 結構内容が詰め込まれていて面白かったし、内容を一つにまとめてるなんて天才ですね。続きとか出してほしい

  • **屋上のテロリスト**
    著者: 知念 実希人

    【あらすじ】
    1945年8月15日、日本がポツダム宣言を受諾しなかったという歴史改変の世界――。その結果、日本は東西に分断され、冷戦時代の様相が続く現代。学校の屋上で彰人が出会った不思議な少女・沙希から「バイトしない?」と誘われたのをきっかけに、彼は沙希が計画する壮大なテロに巻き込まれていく。スリリングな展開と、驚きと感動をもたらすラストが読者を待ち受ける超エンターテインメント作品。

    【感想】
    知念実希人さんの作品はこれまでも多く読んできましたが、今回の『屋上のテロリスト』は、いつもの医療ミステリーとは異なるジャンルで挑戦的な内容でした。日本が東西に分断されているという大胆な設定は、現実とリンクしつつもフィクションの醍醐味を感じさせ、物語に一気に引き込まれます。個人的には、知念さんの医療系ミステリーが好きなので、この新しい方向性に最初は少し戸惑いましたが、彼の豊富な知識と多彩な表現力は本作でも遺憾なく発揮されていました。特に、緊張感溢れるシーンやキャラクター同士の駆け引きは、知念さんならではの巧みな筆致を感じます。最終的には、予想を裏切る結末と、それまでの伏線が見事に回収される構成に大満足でした。

    この作品は、エンターテインメント性を重視した知念さんの新たな一面を楽しめる一冊で、医療ミステリーとは異なるスリルを味わいたい方におすすめです。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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