- 光文社 (2017年4月11日発売)
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感想 : 364件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784334774653
みんなの感想まとめ
壮大なサスペンスが展開される本作は、1945年の世界大戦後に東西に分断された日本を舞台に、主人公が自らの死を考えるところから物語が始まります。高校生の酒井彰人は、屋上で出会った不思議な少女・佐々木沙希...
感想・レビュー・書評
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まるで壮大な映画を観ているかのように感じさせてくれる作品で、高野和明さんの『ジェノサイド』が好きな方にオススメです♪
概要です。
酒井彰人は高校の屋上で「壁」を眺めながら、短い人生に終止符を打とうとしていた。
1945年の世界大戦で西と東に分断された日本は、戦後70年を経た今でも「壁」を堺に睨み合いを続け、酒井家も辛い日常を送る国民の一部であった。
でも今日で全てに終わりを迎えられるんだと瞼を閉じる彰人に、頭上から涼やかな声が聞こえてきた。
「飛び降りるの?」
感想です。
知念実希人さんだと医療ミステリ作が多い印象ですが、本作は「知念実希人さんが高野和明さんの『ジェノサイド』に倣ってみた」と言った雰囲気を匂わせる壮大なサスペンス作品でした。
医療ミステリと思って手に取った方は拍子抜けだったかも知れませんが、高野和明さんの『ジェノサイド』、安生正さんの『生存者ゼロ』、有川浩さんの『塩の街』がお好きな方には本作をオススメしますよ♪ -
日本が、第二次世界大戦で、東西に分かれる。それも、社会主義と資本主義というお決まりの分かれ方。
お隣さんをイメージしてる?
まぁ、ありがちな設定やけど、それなりに面白かった〜
セーラー服の高校生が、大財閥の会長ってのには、少し違和感あるけど、あくまでも、フィクションなんで、それも良いかな。
今、日本は、なんだかんだ言っても平和。確かに周辺がヤバくなって来てるのは確かやけど。
こんな金に物を言わせて、出来るものなのかは、…やけど、こんな事にならんで良かったな…とは思う。
このまま、主人公も死ぬことばかり考えず、自分以外の人を生かす事に頑張って欲しいもの。
確かに、人は、どうせ死ぬ訳だし、いつ死んでも良いというのも、分からなくはないけど、そんな死に魅せられず、終わりが来るのは分かってても、終わるまでは、生き生きとして欲しいな。
そう焦らずとも、死は誰にも平等に訪れる。 -
『屋上のテロリスト』:
少女が仕掛ける、国家転覆のチェックメイト
かつて「大日本帝国」と呼ばれた国が、第二次世界大戦を経て、現在は「日本民主共和国(北日本)」と「日本国(南日本)」に分断されている世界。
一触即発の緊張状態が続くこの国で、一人の少女が屋上から物語を動かし始めます。
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1. 少年と少女が出会う
絶望を抱えた少年と、意志を秘めた令嬢。
本作の軸となるのは、対照的な背景を持つ二人の高校生です。□彰人(あきひと)
生きる意味を見失い、自殺志望を抱えながら屋上へ向かった少年。そこで彼は、運命を変える少女と出会います。
□沙希(さき)
彰人の学校にやってきた転校生。しかし、一度も出席なしのまま、屋上で密かに「ある計画」を練っています。
その正体は、強大な力を持つ財閥の跡取り。彼女はその莫大な資金と知略を惜しみなく投じ、国家という巨大な壁に立ち向かいます。
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2. 戦後の日本。東西分断
東西に分断された「if」の日本
物語の舞台は、私たちが知る歴史とは異なる歩みを見せた日本です。
□日本東西分断:
北は社会主義、南は民主主義。板挟みになったこの国は、常に戦争の影がちらつく一触即発の状態にあります。
そんな緊迫のなか、二人は学校の屋上で出会います。
しかし屋上は、沙希が世界を揺るがすためのチェス盤だったのです。
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3. メッセージ
『民の意志が世界を塗り替える』
本作の最大の魅力は、単なる政治サスペンスに留まらない「人間賛歌」の側面です。
□少女が立ち上がる理由:
財閥の令嬢という恵まれた立場にありながら、なぜ彼女は「テロリスト」となったのか。私財を投げ打ち、リスクを冒してまで彼女が求めた「日本統一」の形に胸が熱くなります。
□民主主義と社会主義の狭間で:
システムや政治思想が国を分断しても、それを動かしているのはあくまで「人」です。
「分断も統一も、すべては人間の力であり、民の意志である」
という力強いメッセージが、物語の終盤に向けて加速していきます。
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4.詠み終えて
「世界を変えるのは、いつだって一人の意志から始まる」
閉塞感のある現代だからこそ、沙希と彰人が見せた「足掻き」は、私たちの心に深く突き刺さります。
分断された世界が一つになる時、そこにあるのは希望か、それとも、、、。
ぜひその目で確かめてください。 -
日本がポツダム宣言を受け入れるのが遅れたため、関東で東西の2国に分かれてしまったという設定のお話。西は経済が発達し、東は共産国で軍事大国らしい。
主人公の彰人は死に惹かれるという高校生だが、屋上で佐々木沙希という不思議な女の子に出会い、東西日本を統一しようというテロに引きずりこまれる。boys meets girlぽいが、恋愛要素はなく、沙希が計画したテロがあれよあれよという感じで進んでいく。深刻さはなく軽快、ライトノベルのノリで、人物もストーリーもステレオタイプかな。気楽に読めて、まあまあ面白かった。 -
終戦後東西に分断された日本で、
テロを計画していた紗希
彼女のテロ計画に巻き込まれていく彰人
ぶっ飛んだ設定で、初めから作品の世界観に引き込まれっぱなしでした!
最後まで話のオチが読めずに、完全に紗希の計画に騙されてしまいました笑
スラスラ読み進められるテンポ感も最高です! -
ポツダム宣言を受託しなかった日本。そして東西に分かれた日本での話。18歳の高校生が日本を相手にテロを仕組む。展開は読めたが後半からは特にハラハラして面白く、粋な小説だった。
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ポツダム宣言を受諾しなかった日本がテーマになっていますがとても大胆な設定で面白かったです。スピンオフとか出してほしいです。
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医療ミステリーが中心の作者なので、これはかなり異色の作品です。テロの行方を推理するミステリーとも言えますが、架空歴史ものなのでSFに分類しました。
架空とは言えこれはあり得た歴史でもありますね。有り余る金と情熱があれば国をも変える。そんなお話です。 -
ifの世界。
サラッと読むには良いのかもと、思います。
一言で言うなら、朝鮮半島の南北統一の願い、ベルリンの壁崩壊の日本版です。
知念先生の面白い作品と言うと、医療系の物だと自分は思います。 -
結構内容が詰め込まれていて面白かったし、内容を一つにまとめてるなんて天才ですね。続きとか出してほしい
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**屋上のテロリスト**
著者: 知念 実希人
【あらすじ】
1945年8月15日、日本がポツダム宣言を受諾しなかったという歴史改変の世界――。その結果、日本は東西に分断され、冷戦時代の様相が続く現代。学校の屋上で彰人が出会った不思議な少女・沙希から「バイトしない?」と誘われたのをきっかけに、彼は沙希が計画する壮大なテロに巻き込まれていく。スリリングな展開と、驚きと感動をもたらすラストが読者を待ち受ける超エンターテインメント作品。
【感想】
知念実希人さんの作品はこれまでも多く読んできましたが、今回の『屋上のテロリスト』は、いつもの医療ミステリーとは異なるジャンルで挑戦的な内容でした。日本が東西に分断されているという大胆な設定は、現実とリンクしつつもフィクションの醍醐味を感じさせ、物語に一気に引き込まれます。個人的には、知念さんの医療系ミステリーが好きなので、この新しい方向性に最初は少し戸惑いましたが、彼の豊富な知識と多彩な表現力は本作でも遺憾なく発揮されていました。特に、緊張感溢れるシーンやキャラクター同士の駆け引きは、知念さんならではの巧みな筆致を感じます。最終的には、予想を裏切る結末と、それまでの伏線が見事に回収される構成に大満足でした。
この作品は、エンターテインメント性を重視した知念さんの新たな一面を楽しめる一冊で、医療ミステリーとは異なるスリルを味わいたい方におすすめです。 -
あー面白かった
かなりグイ読みしてしまいましたーー
設定が中々よく緊張感も程良く描写され読みやすい作品でしたよ! -
登場人物が少ないので読みやすい。東西日本に分かれている設定が、面白かった。どんでん返しとかそういうのはあまり無く、よくあるストーリーだなと思いました。
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ポツダム宣言受諾せず、東西に分割されたパラレルワールドの日本が舞台。ボーイミーツガール仮想戦記モノという欲張りセット。
2017年という時代に描かれたら平和な仮想戦記だと思うが、ロシアがウクライナに攻め入り、台湾にアメリカの議員が訪問すると、中国が軍事演習をする2022年という時代では、エンタメの題材としては、あまり楽しめない。
生物兵器的や話も今はご法度だろうし。 -
日本が旧ドイツのように東西に分断されていたら…
というif物語。
登場人物が少ないのもあり、一見難しそうな政治の話が分かりやすくスイスイ読めました。(実際の日本とは違って)政治家が有能なのもいいですね。
ストーリー的には、展開やオチが読めてしまったので、ドキドキ感はなかった…。
主人公2人に魅力を感じられず感情移入できませんでした|ω・*) -
現実世界と離れすぎてるのは苦手なんですが、想像やイメージが浮かぶ範囲の物語だったので楽しく読めました。
読み終えて改めて本を眺めた時に、帯に書いてあることには……でも、普通に楽しめました! -
壁により東西に分断された日本という設定は良いと思うけど、軍事や政治的な話が個人的に興味がわかなくて退屈だった。あと自殺願望のある少年に一貫性がなく冷める。ストーリーとしては読みやすい作品だと思う。
著者プロフィール
知念実希人の作品

青春と社会、金と権力、生と死などと色んなテーマが合わさっていながら、しっかり伏線回収してい...
青春と社会、金と権力、生と死などと色んなテーマが合わさっていながら、しっかり伏線回収している所もお見事ですよね♪
『ジェノサイド』は超大作なのでハードル高いですが、本作は読みやすくて好きになりました^_^