屋上のテロリスト (光文社文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774653

感想・レビュー・書評

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  • 日本が、第二次世界大戦で、東西に分かれる。それも、社会主義と資本主義というお決まりの分かれ方。
    お隣さんをイメージしてる?
    まぁ、ありがちな設定やけど、それなりに面白かった〜

    セーラー服の高校生が、大財閥の会長ってのには、少し違和感あるけど、あくまでも、フィクションなんで、それも良いかな。

    今、日本は、なんだかんだ言っても平和。確かに周辺がヤバくなって来てるのは確かやけど。
    こんな金に物を言わせて、出来るものなのかは、…やけど、こんな事にならんで良かったな…とは思う。

    このまま、主人公も死ぬことばかり考えず、自分以外の人を生かす事に頑張って欲しいもの。
    確かに、人は、どうせ死ぬ訳だし、いつ死んでも良いというのも、分からなくはないけど、そんな死に魅せられず、終わりが来るのは分かってても、終わるまでは、生き生きとして欲しいな。
    そう焦らずとも、死は誰にも平等に訪れる。

  • 日本がポツダム宣言を受け入れるのが遅れたため、関東で東西の2国に分かれてしまったという設定のお話。西は経済が発達し、東は共産国で軍事大国らしい。
    主人公の彰人は死に惹かれるという高校生だが、屋上で佐々木沙希という不思議な女の子に出会い、東西日本を統一しようというテロに引きずりこまれる。boys meets girlぽいが、恋愛要素はなく、沙希が計画したテロがあれよあれよという感じで進んでいく。深刻さはなく軽快、ライトノベルのノリで、人物もストーリーもステレオタイプかな。気楽に読めて、まあまあ面白かった。

  • 1945年8月15日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本は
    その後、東西に分断された。
    そして70数年後の今。
    「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女
    沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大な
    テロ計画に巻き込まれていく…。


    ストーリーはポツダム宣言を受諾しなかった日本はが
    現在の韓国と北朝鮮の様に東西に分断されてしまっている
    世界を描いてた。
    いつもの知念さんの作品に感じる想いを感じる事は出来なかった。
    こんな風になるんじゃないかって思いながら読んでいく方向に進んでいく。

    高校生位に良い本かもしれない…。

  • ポツダム宣言を受託しなかった日本。そして東西に分かれた日本での話。18歳の高校生が日本を相手にテロを仕組む。展開は読めたが後半からは特にハラハラして面白く、粋な小説だった。

  • ポツダム宣言を受諾しなかった日本がテーマになっていますがとても大胆な設定で面白かったです。スピンオフとか出してほしいです。

  • 医療ミステリーが中心の作者なので、これはかなり異色の作品です。テロの行方を推理するミステリーとも言えますが、架空歴史ものなのでSFに分類しました。
    架空とは言えこれはあり得た歴史でもありますね。有り余る金と情熱があれば国をも変える。そんなお話です。

  • ifの世界。
    サラッと読むには良いのかもと、思います。

    一言で言うなら、朝鮮半島の南北統一の願い、ベルリンの壁崩壊の日本版です。

    知念先生の面白い作品と言うと、医療系の物だと自分は思います。

  • 結構内容が詰め込まれていて面白かったし、内容を一つにまとめてるなんて天才ですね。続きとか出してほしい

  • あー面白かった
    かなりグイ読みしてしまいましたーー
    設定が中々よく緊張感も程良く描写され読みやすい作品でしたよ!

  • ポツダム宣言受諾せず、東西に分割されたパラレルワールドの日本が舞台。ボーイミーツガール仮想戦記モノという欲張りセット。
    2017年という時代に描かれたら平和な仮想戦記だと思うが、ロシアがウクライナに攻め入り、台湾にアメリカの議員が訪問すると、中国が軍事演習をする2022年という時代では、エンタメの題材としては、あまり楽しめない。
    生物兵器的や話も今はご法度だろうし。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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