虚ろな十字架 (光文社文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 225
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774660

感想・レビュー・書評

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  • 死刑制度の是非を問う作品。

    物語に吸い込まれ惹き込まれ一気読み。

    それぞれ皆自身の大切な人が被害者になったらと想像し、それぞれの是非を想う。そしてそれが正しい。

    私の虚ろな読後感。

  • 犯罪の抑止力として、また、犯した罪に見合うだけの罰という意味合いで死刑制度は必要だと思っている。
    しかし、被害者側であった時、加害者側であった時、立場が変われば、今自分の中にある考えは簡単に変わってしまうとも思っている。
    被害者遺族のやりきれなさや無念さ、憎しみといった感情は計り知れず、はたまた加害者もまた法律で守られ、人権を尊重される立場にあり、家族もいる。
    どれもが人間のする事だ。
    だから正しい事をしたからといって皆が幸せになれるとは限らない。
    たとえ死刑になったとしても、それが本当の救いになるわけでもない。
    法律は日々ほんの少しずつ形を変えていくけれど、きっと誰も正解はわからない。

  • 死刑も無期有期の服役も被害者にとってはどれも虚しい。犯罪者の明らかに「えっ?」という言い訳を重ねる被疑者を弁護士は本当に信じて弁護するのか?そんな茶番みたいな裁判も、疑わしきは罰せず、精神異常…等々、被害者から見たら納得出来ない結末に繋がるのが常。
    刑務所で更生させるなんて出来るのか?だけど史也と沙織のように一生罪を背負い込むことも更生とは言えないと思うし…
    私の結論…難しくて、よくわかんない。
    だけど 本は面白かったです!

  • 人が人を裁くこと。
    正解なんてあるのだろうか。

    そんなことを考えさせられる作品でした。

    人は1人では生きていけないし、
    1人で抱えることの辛さが良く分かる話でした。

    自分の中にある正義は、ホンモノなのかなって
    思っちゃいましたね。

  • 子どもが殺される…
    その時犯人に対して抱く感情はみんな同じだろう

    罪の償いかた…死刑判決について…

    とても考えさせられるテーマだった

    刑務所にはいってもその中で本当に反省しているものはどのくらいいるのか

    反省もしない犯罪者に税金で住まいと食事を与え続けることに怒りを感じることもある

    登場人物それぞれの視点で物事が描かれていて自分だったら…と、何度も考えながら読んだ

  • 東野圭吾のこのジャンルなら 手紙や さまよう刀の方がずっと心に響くな。正論って 人を追いつめるけど ココロは動かせない気がする。動かせないどころか かえって頑なにしてしまうことも多いような。
    それぞれの殺人は みんな違う。
    この本の中の三件の殺人にしても きっかけも 殺人に対する想いも たぶん事件後のその人の未来もぜんぜん違う。
    人を殺したら全員死刑 単純にそう線引きできるなら 話はカンタンだし ラクだろうけど そう決められないくらい事件は千差万別。それは 被害者家族にとっても 程度の差はあれ そうだと思う。
    人を殺した者は どう罪を償うべきか この問いに たぶん模範解答はないと思います。あなたが悩んで出した答えが 今回に関しては正解なのだと考えることにします。
    中原が仁科に告げたこのコトバも 仁科が長く自分の犯した殺人に向き合い 長い間いろんな意味で償いに値する行為を行ってきたからこそ 出たコトバだろうし。
    長い間いろんな人の話も聞き 考えてはきたけど やはり死刑の是非についても 正解はないといまは思う。またこれからいろんな事件に出会って 揺れることはあるだろうけど。


  • 死刑制度と再犯がテーマかと思いながら読んでいると、そうではない。贖罪と被害者遺族の生きる先という更に重いテーマが浮かび上がる。「人を殺めた人間の自戒など所詮は虚ろな十字架でしかない」と言い、人を殺せば誰でも死刑になるべきという小夜子の気持ちは分からんではないが、極端な主張は共感が得にくい。同じ事件での被害者遺族である中原の対応の方が共感できる。うーん、重たいんだけど、流石に東野圭吾。休日を使って一気読みなのは予想通り。

  • さすが東野圭吾作品
    一気読みしてしまった
    複雑に絡み合う線が最後にまとまったとき、作者が伝えたかったテーマが鮮明になる。

    犯罪被害者、殺人、贖罪、死刑制度 深くて考えさせられる作品でした

  • 殺人事件が起き、被害者家族は加害者に向けて極刑、つまり死刑を求めることが多いだろう。
    しかし、死刑になったところで被害者は帰ってこない。そのため死刑制度の是非を問う本である。

    この本は、
    ・死刑制度について
    ・事件の解決
    の2章に分かれているように感じた。

    とても重い話を取り扱っているのでよくあるミステリー小説と思って読むとかなり重い気持ちになると思う。
    ドキドキしながらミステリー小説を読みたい人には合わないかもしれない。

  • 誰が一番悪いかについて読者投票とかしてほしい内容。
    命を奪った人は少なくとも法で罰する事ができるけど、心を壊した人を法で罰する事は必ずしもできない。
    多分、命を救うよりもずっと、心を救うのは難しいのだと思いました。

    • ぱぴこさん
      コメント失礼します。
      私も同じことを思いました。
      色んな方の目から知りたい気持ちが…
      コメント失礼します。
      私も同じことを思いました。
      色んな方の目から知りたい気持ちが…
      2017/06/30
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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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