虚ろな十字架 (光文社文庫)

著者 : 東野圭吾
  • 光文社 (2017年5月11日発売)
3.66
  • (50)
  • (132)
  • (107)
  • (21)
  • (2)
  • 本棚登録 :1072
  • レビュー :118
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774660

虚ろな十字架 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 誰が一番悪いかについて読者投票とかしてほしい内容。
    命を奪った人は少なくとも法で罰する事ができるけど、心を壊した人を法で罰する事は必ずしもできない。
    多分、命を救うよりもずっと、心を救うのは難しいのだと思いました。

  • 東野圭吾はコンスタントに本を出し続ける超人気作家で、当然ながらその文章も大変読みやすい。それでいて、犯罪の被害者、被害者遺族、加害者と加害者親族などの問題を抉ってくる作品が多い。本書もその一つで、しかも被害者側と加害者側の両方を描いている。その上、罪と罰の定義、法の限界といった問題提起まである。よくこんなにも重いテーマを持った考えさせられる話にちゃんと驚きを用意し、一気読みさせるエンターテインメント作品に仕上げるものだ。全てが明らかになって初めて意味がわかる、タイトルと装丁も良い。

  • 「死刑」は虚ろな十字架か。是非は読者に委ねられたのだろうか。そもそも、この作品の3つの殺人は同じ次元で考えてよいのか。愛娘を殺された小夜子や万引き依存症の沙織のヒステリックさと、主人公の中原や仁科の達観した言動に読後感も虚ろである。

  • 刑罰について考えさせられた。
    どうすれば罪を償えるのか。
    償う気のない人に、どうやって反省させるのか。

  • 贖罪について考えさせられる作品がまた一作・・・
    最後小夜子さんの押し付けに辟易させられるところがうまいです。
    傷も人それぞれなら癒され方も人それぞれ。
    模範解答はない。
    でもその人それぞれの解答すらそうそう見つかるものでもないんでしょうね。
    タイトルが素晴らしいと思います。

  • 綺麗に回収されていく伏線が気になり、一気に読んだ。
    ただ、読まなければよかった、とも思った。
    事件は解決しても釈然としない。
    重い気持ちだけが残った。
    興味深く読めたけれど、読後の爽やかさはゼロなので、星は3つ。

  • 予約済み:品川区図書館

  • 死刑制度の是非を問う作品。結論的なものはなく、いくつかの視点から死刑に対する考え方がバランスよく描かれている。難しい問題だと思う。
    小夜子のような暴走するタイプはキツイ。いくら過去の出来事があったとはいえ、自分の考えが正義とばかりに他人を批判し、追い詰める行為はどうかと思う。義父もそんな昔の未成年の行った罪に対し、現在の娘婿の地位を心配して殺人まで犯すのはどうかと思う。そもそも身体が未発達な中学生が知識もなく出産できるのかという点もどうかと思う。
    突っ込みどころはところどころあるけれど、重いテーマなのに先を読ませる展開と、読後に人を殺したら死刑になるべきか、罪の償い方は死刑だけなのか等々を読者に考えさせる話の方向性がさすが東野さんだなと思う。
    愛する家族が殺されたとしたら・・・考えたくないが、やはり犯人の死刑を望むと思う。それで失われた命が元に戻るわけでもないが、心情的にはそうなると思う。

  • 殺人を犯したら死刑。でもその死刑にどんな意味があるのか
    死刑になったからと言って亡くなった人は戻らない、
    犯罪者は死刑が決まった時に生きることを諦めて
    反省することすら放棄してしまうのではないか・・・・。
    重いテーマの話だったけど、徐々に解き明かされる話の展開は流石東野圭吾で今回も引き込まれた!

  • ・カッコウの卵は誰のもの
    ・片想い
    で東野圭吾の面白さ、ハズレなさを再認識しての挑戦。
    死刑制度を考える意味では
    ・贖罪の奏鳴曲
    にも関係ある。

    悪い人は出てこないし、それなのにハッピーエンドにはなれないのが東野圭吾らしさか。伏線の回収に入るのが早すぎかと思ったけど、冗長なことなくぐいぐい読み進められた。現在についての話も時系列があちこち行くがそんなに気にならず。まあまあ重いけど、エンタメとして楽しめた。

全118件中 1 - 10件を表示

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

虚ろな十字架 (光文社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする