避雷針の夏 (光文社文庫)

著者 : 櫛木理宇
  • 光文社 (2017年7月11日発売)
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774936

避雷針の夏 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 強烈な男尊女卑、容赦ない余所者いじめが蔓延する閉鎖的な町・睦間町。異常な猛暑で死者が相次ぐ夏、積もり積もった人々の鬱憤が爆発する。不快指数100%の胸糞悪サスペンス。
    登場人物の中にいい人無し。唯一のまともっぽい女子高生二人も、純粋な心の持ち主ではない。よくぞここまで嫌な物語を書けるものだと思うと、逆に清々しさを感じる。避雷針の役割を果たした倉本家がなくなったとき、被害は町全体に起こるというタイトルの巧さが秀逸。

  • とにかくクライマックスの盛り上がりにかける。お話の内容自体は村祭りの狂奔に乗っかる形で盛り上がっていくのだけど。村祭りの設定があまりに恣意的でとってつけたように見えるし、狂った人々の荒々しく流れる狂騒の濁流も著者にとって都合よく作られたミニチュアのようにしか見えない。別に少女2人がすごくいい動きをしているわけでもないし、何かどんでん返しやトリックがあるわけでもないし。全然スカッとしない。
    塾のセンセが塾長に手のひら返される場面とか、センセの奥さんが祖母の耳元でブツブツ何か言ってるシーンとか、そういう小さなイヤミス的要素は楽しかったのだけど。なんつーか、最後が盛り上がんないとこの手のお話は楽しかったと感じられない。

  • 「赤と白」とはだいぶイメージが違う。
    「田舎の恐怖」を描いた泥臭さ満点のイヤミス。
    主人公の一人、都会から田舎に逃げてきた予備校講師の性格の悪さっぷりが見事。

  • 色々な事柄をよく観察しているからなのか、こんなに色々なジャンルで書けるとは…スゴイ作家さんである。

    人間描写と話の流れは飽きないし、多分登場人物(主役でなく)の誰かはまるで自分の投影された姿のような気になる。
    あぁこれが現代社会というものなのかと思い、本当によく観察されていると思う。生々しさがスゴイ。

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