避雷針の夏 (光文社文庫 く 20-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774936

感想・レビュー・書評

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  • とにかくクライマックスの盛り上がりにかける。お話の内容自体は村祭りの狂奔に乗っかる形で盛り上がっていくのだけど。村祭りの設定があまりに恣意的でとってつけたように見えるし、狂った人々の荒々しく流れる狂騒の濁流も著者にとって都合よく作られたミニチュアのようにしか見えない。別に少女2人がすごくいい動きをしているわけでもないし、何かどんでん返しやトリックがあるわけでもないし。全然スカッとしない。
    塾のセンセが塾長に手のひら返される場面とか、センセの奥さんが祖母の耳元でブツブツ何か言ってるシーンとか、そういう小さなイヤミス的要素は楽しかったのだけど。なんつーか、最後が盛り上がんないとこの手のお話は楽しかったと感じられない。

著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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