神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)

著者 : 宮下奈都
  • 光文社 (2017年7月11日発売)
4.48
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  • 32レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775056

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • とても素敵なエッセイだった。
    おもしろくて、温かくて、幸せな気持ちになれる作品でした。
    こんな貴重な経験、なかなかできるものではない。
    一生の宝物になるに違いない。

    今は帯広に住んでいるおじが、最初に北海道に住む時に、どうせ住むなら一番寒い場所にしようと思って選んだんだーと言っていたけど、北海道の真ん中あたりと言ってたので、この辺かもしれない。
    そんな話をしたのを、思い出しました。

  • 単行本のときから読みたいなーと思っていたんだけど文庫になったのでさっそく。(わりに文章は少ない印象なので文庫で買ってよかったかも。ケチで申しわけない。内容はとてもよかったけど)
    宮下奈都さん一家が、1年間、北海道のものすごい山奥で暮らしたのを日記風に書いたエッセイ。楽しく読んだ。なんか癒されたような気すらする。
    エッセイマンガを読むような感じ。文章は短くてざっくりした感じで、オチというか笑いがあってすべてが楽しく思えるからか。
    こんな楽しい生活って夢のようじゃないか、と夢のように読んだ。もしかしたら楽しくなかったこともあったのかもしれないけど、そういうのをまったく感じさせないというか、心して楽しいことだけ選んで書いたのかも。あるいは、本心からすべて楽しかったのかも。ほかの作品を読んでいつも思っているんだけど、宮下さんて本当に心がきれいな人って感じがするから。お子さんたちもそろって心がきれいそう。宮下さんに育てられた素直で個性的で楽しいお子さんたちがいるからっていうのも大きいだろうな。
    あるいは、楽しもうって決めて楽しんだのかも。見習いたいなと思う。
    それにしても、1年経って家族が北海道をあとにするときは泣けた。

  •  2013年4月、小説家・宮下奈都が1年間限定の北海道家族移住での経験と生活を綴ったエッセイ。場所は十勝・大雪山国立公園にあるトムラウシ。周囲を囲む美しい景観は「カムイミンタラ」と呼ばれ、アイヌの言葉で「神々の遊ぶ庭」を意味する。山奥の特別豪雪地帯、小中併置校の生徒は全校生徒10名。夫の突然の提案で、山村留学制度を利用した1年間の移住生活。現地の人々との触れ合い、壮大な自然、子どもたちの成長、母としての自身の成長、そして逞しく優しい人々との出会いと別れなど、トムラウシで実際に生活することでしか経験できない、気付けない、味わえないことが優しいユーモアを交えながら丹念に綴られてゆく。素敵な家族の素敵な人々とのフィクションでない出会いと生活、空や緑を見つめ「ほっ」と一息つきたくなる心温まる一冊。

     実際に移住生活を送りながら雑誌「小説宝石」に連載していたこともあり、トムラウシへの移住の話が出た1月、そして実際に引っ越して生活が始まった4月から丸一年間、月ごとに章立てされた日記形式に綴られていく。
     たぶん大変な事や辛いことも多くあったと思う。なのに宮下さんの言葉で語られるとそれが何とも素敵で愛おしい生活として感じられるのがすごい。下手な小説よりよっぽど登場人物の個性が際立っていて、読んでいて全く飽きない。
     エッセイの端々に宮下さんの考え方やものの見方が語られる。本当に大切なものは何か、世間一般の常識に囚われず自由な息を吸う。こんな風に生きられたらなぁと思ってしまう。
     大自然の中で生きることへの憧れが強くなる、そして人に少し優しくなれる、そんなエッセイだった。

  • 宮下奈都さんの「神さまたちの遊ぶ庭」読了。宮下家の北海道滞在エッセイ。カムイミンタラ、アイヌ語で「神々の遊ぶ庭」と呼ばれる自然豊かな土地で過ごした一年間が綴られる。宮下家の長男、次男、娘ちゃんが北海道の小中学に通い、地元の方とふれあった日々が、なんとも心をほっこりさせる作品でした。そして個性豊かな宮下家の面々が面白く、とても楽しく読めました。解説にある「残り1/3で面白くて読み進めたいけど、読み終わりたくない」状態になった。ここ北海道での生活が活かされた本屋大賞作品「羊と鋼の森」も是非、読みたい♪

  • 満点のエッセイです。
    十勝に越してきて2年が過ぎました。宮下さん一家が暮らしたトムラウシという山村をこの本で初めて知りました。十勝を知った気になっていた自分を恥ずかしいと思ったのと同時に、もっと知れて嬉しい。もっともっと十勝を味わいたいと奮起しました。
    何よりご家族がユーモア溢れていて、あっという間に読めました。

    書くことはあっても話すことはないという言葉の潔さがかっこいい。

  • すごいなぁ、トムラウシ。すごいなぁ、宮下一家。

  • すごく面白い。ひとつひとつの出来事に感心する。特に、小さい娘さんが、「メイちゃん(やぎ)を見ながら梅干しを食べてくる」と出ていく場面があるのだけど、そんな世界がこの世にあるんだと思う。そんな世界の連続の一冊。

  • 2018.1月。

    すごい。
    大自然の中での暮らし。
    人との交流。
    うらやましいほど濃密。
    でもものすごい覚悟を感じた。
    一生のうちの一年を子どもとこういうところで暮らせたらすごくいい経験になるし、そのあと生きていく上でものすごく意味のあることのような気がする。

    時々はっとさせられる言葉もあった。
    「常に誰かに見られているしんどさ」とか。
    全てがいいことだけじゃない。
    都会も田舎もどっちが正解もない。
    それでも憧れてしまう。

    それにしても子どもってなんておもしろいんだ。
    その感性や繊細なもの、生きる力。
    邪魔したら絶対ダメだなと思う。

    カッコいい大人になろう。

    続きも早く読みたい。

  • 軽快な文章でさくさくと読み進められる。
    日々の何気ない出来事が素っ気ないほど簡潔に書き留められているのに、気がつくと一つの家族の大切な一年に痛いほど気持ちが入ってしまっていた。

  • 自然のあるがままの環境に
    感動しながら暮らすこと。
    大人を尊敬しながら育つ子どもたち。
    小さなコミュニティの一体感。
    めいっぱい楽しむこと。
    新しいことを体験すること。
    勉強や収入だけじゃない、価値観の在り方。
    夢中になって遊ぶこと。
    大人になってもワクワクすること。

    今ここにいてはいけないのかな…
    もっといい居場所があるのかな…
    でも、
    いまのままでも理想を描きながら暮らすことはできるはず。
    180129

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