粗忽長屋の殺人 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775407

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 河合莞爾『粗忽長屋の殺人』光文社文庫。

    古典落語と安楽椅子探偵の活躍するミステリーとが見事に融合した笑いあり、涙ありの非常に面白い連作短編集。落語の如く『口上』から始まり、『短命の理由』『寝床の秘密』『粗忽長屋の殺人』『高尾太夫は三度死ぬ』と、古典落語をベースにしたミステリー短編四編が描かれる。

    いずれの短編も元になった古典落語の粗筋紹介があり、その後で本編が始まるという懇切丁寧な構成になっている。そして、探偵役を務めるのは大家でもあるご隠居さんの幸兵衛で、その手下となるのが熊五郎と八五郎というのがパターンのようだ。

    河合莞爾というと『デッドマン』から始まる一風変わった警察小説シリーズが有名であるが、こういった巧みな作品も描くのだと大いに感心した。

  • 落語を題材にミステリ風にしたお話。
    現代と落語の時代を混ぜ込んだような話が面白い。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒業。現在出版社勤務。2012年、第32回横溝正史ミステリ大賞〈大賞〉を受賞し、『デッドマン』でデビュー。受賞作は綾辻行人氏に激賞される。「鏑木特捜班」シリーズは、その後、『ドラゴンフライ』『ダンデライオン』が刊行された。その他の著書に『デビル・イン・ヘブン』『粗忽長屋の殺人』『救済のゲーム』などがある。

「2018年 『燃える水』 で使われていた紹介文から引用しています。」

粗忽長屋の殺人 (光文社文庫)のその他の作品

河合莞爾の作品

ツイートする