アミダサマ (光文社文庫)

  • 光文社
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本棚登録 : 150
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775551

感想・レビュー・書評

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  • 冷蔵庫の中からミハルが発見されるというショッキングな出だしから、引きずり込まれるように読み進んで最後まで一気読み。
    全般的にはよかったが、わからないところがたくさんあった。
    ミハルの力とは何なのか。
    田舎町全体まで不穏な雰囲気になっていくのは、ミハルの力せいなのか。
    カアサンがおかしくなったのはミハルの力のせいなのか。
    ミハルがカアサンに父親を殺させたのか。
    ミハルは生まれ変り、悠人と律子の子供としてお腹の中に宿るが、これからも不幸が続くということなのか。
    純真無垢なのに回りに不幸を起こすミハルは、「9月が永遠に続けば」の主人公の別れた夫の後妻と重なる。
    ラストのシーンは幻想的で、映像で見てみたいと思った。

  • 最初から最後まで、中弛みなし、夢中で読んだ
    おもしろい!

  • *

  • 暗い。主人公と思われる青年が(女を殴る)クソヤロー。 それを救うと思われた謎の少女は最後にやっと彼と接触するも消えちゃって結局、散々なめに逢わされた女に救われ、許され、謎の娘はそこへ生まれ変わりました。で、ハッピーエンドっぽく終わられても。カアサンや、近隣の人々の異常な振る舞いも分からぬまま… うーん不完全燃焼。

  • ホラーサスペンスという括りだけど、ホラー要素をより強く感じた。
    怖いし気味が悪い。だけど先が気になって仕方ないから読んでしまう。
    ホラーとしては大成功というか、してやられた、という感じ。

    悠人という青年はある日突然「コエ」が聞こえ始めた。その「コエ」に導かれるままに車を走らせると、浄鑑という僧侶と出会い、彼がいたスクラップ置き場の中にあった冷蔵庫の中から3歳くらいの女児が発見された。
    女児の名前はミハルといい、彼女が浄鑑の寺に身を寄せるようになってから、集落には凶事が発生し邪気に蝕まれていく。

    浄鑑とその母・千賀子が住む寺に拾われたミハルが住むようになってからの、平和だった親子の暮らしがどんどん不穏に変化していく様が恐ろしい。とくに上品で優しい老女だった千賀子が、品を失くし俗にまみれ卑しくなっていく様子が。
    そして一度はミハルから距離を置いた(というか浄鑑がそうするよう説得した)悠人のその後も荒れ果て、ミハルを忘れようとしても忘れられず、ミハルという少女が一体何者なのかというざわざわしたものが終始漂う。
    実際、凶事を引っ張ってくる人間がいるのだとしたらこういうことで、本人は無自覚だけど、本人すらコントロールできない力が呼び寄せてしまうものなのかも知れない。

    沼田まほかるさんの経歴を見ると、実家が寺であるゆえに得度を受けて僧侶でもあるらしいので、仏教の知識は豊富なのだろうと感じるくだりがこの小説はとても多かった。
    そして舞台の多くが寺であり、一番多く登場するのが僧侶である浄鑑であることが、「それなのにミハルの力を抑えられなかった」という更なる恐ろしさを感じさせたのだと思う。

    悠人がミハルに引っ張られてしまったのもとある血の因縁があったのだけど、最後の方を読むと、血ではない人の愛情というのはすごいな、と感じるところもあり。
    本当のラストはまたざわざわとするのだけど…

    沼田さんの既刊本は6冊で、この本で読むのは5冊目。面白いのが多いからもっと読みたいけれど、どうやら10年近く新作は書いていないようで…今どうされているのだろう。
    SNSとかも何もやっていないみたいなのでとても気になっています。という、余談。

  •  

  • 読み終わり、
    あれ、あれってなんだったの?が多い。
    話の芯がわからなかった。

  • 利賀村へ行ってみよう 
    いつか見た曼荼羅を見に 

    ―― あぁ、これは曼荼羅なのだ。そう思った。極彩色の絵ではなく、沼田さんが文字で、文章で描いた曼荼羅なのだ、と。曼荼羅の円の中心にいるのは、阿弥陀仏に抱かれた一人の幼子である。

  • 最初は難しくて断念しそうだったけど、読み進めていくと少しずつハマっていきました。
    独特な世界観で描く愛と執着。
    そして、どこか聞かされている仏の世界を人間の世界で教えてもらっているような気分でした。

  • さすが、仏門に関して内容が濃い。

    信じる心が凶と出るか吉と出るか。

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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