恋する狐 (光文社文庫 お 51-2 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775933

感想・レビュー・書評

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  • どれもゆるりとした空気の流れる小編集だった。おっとりしてて、一部はさみしげでもあり。

  • バイト先の主婦の方が貸してくれた本にこの本があって、普段読まない分野だったけど読んでみました。
    1話1話が夢中になって読んでしまう話で、ほっこりしたり、なにかしら気持ちが動かされた気がします。

  • 前作「踊る猫」で与謝蕪村の人柄の良さにほれ込み、単行本化されるのをずっと心待ちにしていました。前作ほど前面に出てくることはないものの、より一層魅かれました。悲劇的な終わりが想起されるエピソードが意外な形に収まるのがとりわけ印象的でした。

  • 蕪村さんを巡るふしぎ噺、第二弾。
    哀しく儚くやさしい妖しの物語は、ある意味、日本の伝統文化なのかも。

    いずれも珠玉の9つの短編で、どれを一押しにするかは意見が分かれると思うけど、私は「箱の中」かな。泣き笑いの人生を歩いた、そこかしこにいる魅力的な人たちのことや人の心の不思議を思います。次点は、虫鬼灯。送ってきてくれたおっちゃんのとぼけたような暖かい人柄がいいです。

  • 燕のお守りの話がよかった

  • 与謝蕪村が狂言回しの、連作怪異短編集。その第二作。
    この世ならざる者、人外の者が、いろいろ出てくるが、怖いというよりも、むしろせつなく美しい。(最後の狐は羽生結弦君にやってほしい。)
    俳句もすばらしいけど、蕪村の「絵」が大好きな私はとても楽しく読みました。
    同時代京都に生きたまったくタイプの違う若冲もでてきます。

  • シリーズ2作目。9編の短編集。
    今回も蕪村が関わるちょっと不思議なお話がずらり。
    前作同様とっても面白かった。全てを受け入れる蕪村の懐の深さと朗らかさが際立つ。9作目の表題作は、してやられたり感が何とも小気味好い。
    それが解説によると夢幻能に長けているともっと楽しめるのだとか。
    調べてみたいものである。

  • ほぼ表紙買いだったけれど、
    求めていた、不思議系のお話!
    蕪村さんがいるのだけ共通した短編集で、
    電車ですいすいーっと読める本。

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