黒猫の小夜曲

  • 光文社
3.98
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775988

作品紹介・あらすじ

黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて―。迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 「優しい死神の飼い方」の続編です。

    前作は犬のレオが主役でしたが、今回は猫のクロが主役となっています。

    夫婦の別れや恋人との別れ等、本当に辛い話だった。

    ミステリーとしても面白く、最後まで息をつけない物語でした。

    • しかのなっちゃんさん
      raindropsさん、こんにちは。しかのなっちゃんと申します。いいね、ありがとうございます。このシリーズ、私もレオの話だけ読みました。続き...
      raindropsさん、こんにちは。しかのなっちゃんと申します。いいね、ありがとうございます。このシリーズ、私もレオの話だけ読みました。続きも読みたいと思っています。ミステリーから心温まる本まで、いろいろ読まれているのですね。今後の読む本の参考にさせてください。よろしくお願いします。
      2023/06/18
    • raindropsさん
      しかのなっちゃんさん、コメントとフォローありがとうございます。

      このシリーズは基本的に人が死んでる話なので辛い話が多いのですが、ジンと来る...
      しかのなっちゃんさん、コメントとフォローありがとうございます。

      このシリーズは基本的に人が死んでる話なので辛い話が多いのですが、ジンと来る話が多いです。
      しかのなっちゃんさんの感想を読んで、「上手いなあ」と思って、思わずいいねを押してしまいました。また、感想を見させていただいて参考にさせていただきます。
      2023/06/18
  • 死神シリーズ第2弾!
    前はワンちゃんやったけど、次は黒猫ちゃん!
    前のワンちゃんに入っていた死神さんの時に出てた同僚の死神が黒猫に。
    親切にしてくれた地縛霊を期間限定で寝たきりの人の体に乗り移らせパートナーに。
    それを聞くと黒猫のホントの宿主は、どこ行ったんかが気になるな。その宿主も眠ってるのか?

    魂を主のもとに、運ぶのが役目だったのに、人間の感化され…というか、人間の魅力にか…
    合理的な考えから、もう少し人間的な考え。ええ事も悪い事もあるけど。
    しっかりミステリーしてるけど、ホロっとさせる感じで良い!
    友達のワンちゃんにも助けられ、これからも頑張って、地縛霊の未練を解決してな。(成仏させる)

    「なんて馬鹿な話なんだ。金なんかのために他人を傷つけ、自分の魂を穢すなんて。いつかは人間は死ぬんだよ。その時、いくら大金を持っていても、なんの意味もないじゃないか」

    • ひろさん
      ultraman719さん、はじめまして。ひろと申します。
      たくさんのいいね!とフォローありがとうございます。
      どうぞよろしくお願いします♪
      ultraman719さん、はじめまして。ひろと申します。
      たくさんのいいね!とフォローありがとうございます。
      どうぞよろしくお願いします♪
      2022/12/10
    • ultraman719さん
      ひろさん

      はじめまして!
      急に「いいね!」の連打すみません…
      同じのを読まれていると、つい(^^;;

      こちらこそ、よろしくお願いします!
      ひろさん

      はじめまして!
      急に「いいね!」の連打すみません…
      同じのを読まれていると、つい(^^;;

      こちらこそ、よろしくお願いします!
      2022/12/10
  • ★5 ワンコの次は猫ちゃんが大活躍! 未練や所業にまみれた人間たちとキュートな黒猫の物語 #黒猫の小夜曲

    良くできています、さすがっ
    前作も面白かったですが、さらに磨き上げた傑作!

    可愛らしいキャラクターが活躍する中、さらにライトな読み口。それでも物語やミステリーとしても濃厚になっており読みごたえもバッチシです。
    前作のレオも登場して相変わらずの可愛さぶりを発揮。クロとのやり取りも面白く、処々ニンマリさせていただきました。

    また本作はストーリーも凝っていて綺麗ですね、ファンタジーだけに頼らずしっかりと練りこまれたお話に唸りました。お医者さんならではの視点や情報、伏線の差し込みや、話の展開も上手で、流石知念先生らしいプロの技術が垣間見えれました。

    本シリーズはやっぱり主人公の黒猫と各登場人物が魅力的に描かれているところがとにかく最高! 徐々に人間や地縛霊と交流を深めていくうち、人間たちの理不尽な行動の意味を知り、成長していく姿がなんとも可愛い。

    このシリーズを読むと、死ぬのが少しだけ怖くなくなるんですよね、自分の死に際にも、レオかクロに迎えに来て欲しいなぁ。

    次回作はまもなく発売とのことで、たぶんレオとクロのコンビでのお話になりそうですね。期待しています。優しい気持ちになれるミステリー、人生に疲れた人に是非お勧めの作品でした!

  • ★3.5

    黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。
    町に漂う地縛霊らを救うのだ。
    。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。
    クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、
    数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて―。
    迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。

    優しい死神の飼い方の続編でした。
    優しい死神の飼い方を読んでとても良かったので続編のこちらの本を購入しました。
    前回は犬の姿で地上に舞い降りましたが、今回は黒猫です。
    あの感じの悪い道案内の彼なのだと思うと笑えちゃいました。
    今回も人と接する内に人間の心の機微や愛情を理解し始めた彼。
    その姿に笑ったり、ウルッとしたり楽しく読み進める事が出来ました。
    本当に、こんな風に道案内が来てくれるのかなぁ。
    来て欲しいなぁ。

  • 死神シリーズの第2弾。
    前回はゴールデンレトリバーのレオが主人公だったが、今回はその功績が認められ次に派遣され黒猫に憑依したクロが主人公のお話。
    今回も短編で人の魂を救っていくのと同時に、そこに隠された大きな陰謀に挑んでいくというもの。
    一人一人の心に触れながら事件の真相に迫っていくミステリー感と人間と関わる内に人間を理解し愛していく成長物語や前回から続くファンタジー感とミステリーのロジックが上手い具合に調和していて面白かったです。最後の沙耶香との別れはとても切なく余韻の残るラストだと思うのと同時に、彼女の体から抜けた麻矢はクロのことをどう認識していたのかが考えさせるような所もとても面白かったです。
    第3弾もあるようなのでそちらも読んでいきたいです。

    最後にこの小説をアニメ化したときの自分なりの声優陣を紹介しますので読む参考にしてください。
    クロ:緒方恵美
    白木麻矢/小泉沙耶香:井上麻里奈
    南郷純太郎:中田譲治
    南郷菊子:島本須美
    千崎隆太:三宅健太
    久住淳:榎木淳弥
    小泉昭良:福島潤
    阿久津一也:福山潤
    桜井知美:宮本侑芽
    峰岸誠:大塚明夫
    レオ:高山みなみ
    レオ・クロの同僚:櫻井孝宏
    レオ・クロの上司:小山力也

  • 死神シリーズ第2弾。
    未練を残したままこの世を去った人たちの魂を解き放つため黒猫として地上に舞い降りた死神クロ。
    それぞれの死がひとつの事件で繋がっていき…
    ミステリーだけでも十分面白い。そこにクロの人間らしさも相まって心が温まる。レオの登場も嬉しかった。

  • ☆4

    シリーズ第2弾

    前作(第1弾)を読了してからかなり経っていたのですが、来月に第3弾が文庫化されるとのことで、「早く読まなくては!」とこちらの第2弾を手に取りました。

    読み進めていくうちに前作の内容が少しずつ思い出されてきて、「ああ~こんな感じだったなぁ(レオがしゅうくりいむが好きだったり…)」と最後まで楽しく読ませて頂きました!(クロの可愛さにたくさん癒されました♡)
    第3弾も今から読むのがとても楽しみです❁⃘*.゚

  • 死神シリーズ第二弾。前作が面白かったので手に取った。今回もまた動物になった死神のコミカルさと謎解きのミステリが上手い具合に融合されていて面白かった。
    色々な人の魂に触れて、人間を理解していくクロ。ミステリ部分も前回より強くなっていて、自然とページをめくる手が進んだ。

  •  前作『優しい死神の飼い方』では、魂を主のもとへ導く死神が犬(レオ)の姿を借りていました。
     本作は上記前作の続編に位置付けられていますが、死神が黒猫のクロになっています。未練に縛られた地縛霊を、消滅させず道案内する任務は同じですが、前作を知らずとも単独で楽しめる内容だと思います。
     ハートフル・ミステリーというカテゴリーがあるのかどうか分かりませんが、その言葉がピッタリな物語なのは前作同様です。ただ、前作以上にミステリー度合いが上がり、死神と関係なく別の作品が出来上がる気もします。でも、ネコの姿の死神が関わることで、話が重くならないのですね。結末は温かく美しく、世の中捨てたもんじゃないよね、と思わせてくれます。
     何かにこだわることは必要と考える自分ですが、欲・執着・未練など、程々がいいんだなぁと思います。地縛霊にならないためにも…(笑)。

    • おびのりさん
      NO Bookさん、こんばんは。
      今日は、知念さんを読ませていただきました。
      いつも、多くのいいね ありがとうございます。私は、もうほとんど...
      NO Bookさん、こんばんは。
      今日は、知念さんを読ませていただきました。
      いつも、多くのいいね ありがとうございます。私は、もうほとんど新刊は購入しないで、図書館で、予約が少ない物を借りていて、地味な本棚で役に立たず、申し訳ないなと思ってます。地道に読んでいきますので、よろしくお願いします。m(_ _)m
      2023/01/27
  • 前作の主人公レオの同僚が、ネコの体に入り、「わが主」の指令、地縛霊の魂の未練をはらし成仏を助けるお話。

    地上に降りて初めて会った地縛霊は記憶喪失。
    記憶がなければ未練がわからず晴らせない。
    その魂に話を聞くと肉体に入れば記憶が戻りそうだということで、主人公は迷ったすえその魂を寝たきりの「女性」の体に入れてしまう。

    魂が入り目覚めた「女性」に「クロ」と名を付けられた主人公。
    その女性を相棒に、地縛霊となった幾人の魂の未練を晴らしていくが思わぬ事件に巻き込まれてゆく。

    ストーリーは各章悲しみあり涙ありで良かったけれど、ミステリの部分はというと少し強引かなとも思った。

    ストーリーには関係ないところで少しくどく思ったのが、クロが「ネコ」という、説明するかのような表現が多めだったこと。それが400頁という内容を薄めている印象で少し残念でした。

    とはいえ読後感は満足しました。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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