黒猫の小夜曲 (光文社文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775988

感想・レビュー・書評

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  • 前作の犬に比べ、こちらの方が主人公の性格的に元々コミカルな分、何かと読みやすかった。

    この種の話の設定にツッコミは野暮と思うけど、昏睡状態の人間の体に、、、というのは、さすがにどうかなぁ。

  • 前作がすごく面白くて、すごく楽しみにして読みました。
    死神クロがすごくかわいい。ちょっと気ままでツンデレになりきれないクロがすごくかわいい。
    前作レオのマジメな天然キャラと比較すると、降臨するための肉体が黒猫っていうのがぴったり。前作ではちょっとキザな感じだったけど、今作ではキザな部分が抑え目でお茶目な感じです。

    クロのセリフを読んで、思わず自分の生き方を改めようと思いました。一生懸命生きていかなくてはなぁと。
    レオ同様に人間はただの荷物と思っていたクロが、肉体の寿命がつきるまでは約束を守ると誓ったことに感動しました。
    レオの友情出演にも感動したし、さらに犬度と天然が増してて笑います。

    前作よりもミステリー要素が強めだけど、文章が読みやすいので堅苦しい文章が苦手な人にも前作同様読みやすいと思います。
    続編が出てくれたら絶対に読みます!

  •  同僚と同じく、仮の姿で人間界に降り立つことになったクロ。最初に出会った魂はなんと記憶喪失だった。

     こちらも勧められて読んだ。『優しい死神の飼い方』に出てきた外国かぶれのあの同僚が今作の主人公となっている。全体としてのミステリー感は今作の方が強めか。呪いの正体はなるほどなぁと。

  • 犬の次は猫!風変わりで面白かった。

  • 今回地上に送られて来た案内人は黒猫の姿。
    レオと同じに猫の本能にはあらがえず(笑)
    最初の、残した妻が気がかりで「主様」のところへ行く
    ことができない男性の魂の話が美しい。
    その次の、妻を殺された男を取り調べた刑事の魂の話。
    それが、最後まで大きく関わってくるとは。
    前作に登場のレオとの遭遇もあってほっこり。
    クライマックスは、今回も汚れきった魂との対決。
    他者を思う心は、強い。
    そして美しい。
    もちろん、それは、人だけでなく。
    最後の上司との会話に、心の中でガッツポーズ。
    いつか、続きが読めたら嬉しい。

  • 黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。
    町に漂う地縛霊らを救うのだ。

    記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。

    クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて。

    迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。

    **************************************

    優しい死神の飼い方の続編って感じで、この時は犬やったけど、これは猫。

    でも、内容はちゃんとしたミステリーで、一つ一つの心に抱えた問題が、最終的には一つの事件に繋がってたみたいない。

    よくここまで考えられるなと。
    でも、もう少しここは詳しく説明してほしい部分と、あぁー、そういう意味やってんや、と後から納得できる部分と、あって、うまく作られてるなと思った。

    前回の作品の犬も出てきて、前回の後、すぐに読んだから、尚更繋がってるのが面白かった。

    続けて読むのがオススメ。

  • 某所からの推薦図書。
    オススメされた時点では「知らないなぁ、この作家・・・」
    とか思っていたのだが、読後に調べてみると半年くらい
    前に一冊読んでいたことが発覚。しかしまぁ、それもし
    ょうがないかと。理由は後述。

    魂の道案内、いわゆる「死神」が主人公。鷹揚で自分本
    位だった死神が左遷(?)され、黒猫の肉体を借りて地
    上に漂っている「地縛霊」たちを救わなければならなく
    なる。数体の霊たちを浄化するうちに、ある共通項が浮
    かび、死神にして猫なのに、事件の真相を追う探偵まで
    こなすことに・・・というお話。

    とにかく設定がナイス。
    最初は不本意な左遷を嘆いていた死神が、黒猫として活
    動するうちに人間の「魅力」に気付いていく流れが非常
    に美しい。ファンタジー要素を強く押し出しながら、ミ
    ステリーとしての構成もかなりしっかりしており、双方
    のファンが満足する仕上がり。最終的に感じた「ほっこ
    り感」はかなりのモノで、ひさびさに読書で多幸感を味
    わった。

    しかし、やや食い足りない部分も。
    ↑↑で書いたようにミステリーのレベルは高いのだが、
    犯人をもうちょっとだけ捻って欲しかった(^^;)。あまり
    に犯人らしい人が犯人だったのがちょっとだけ残念。

    ちなみになぜ読み終わるまで氏の著作を読んだことに気
    付かなかったかと言うと、あまりに文体が違ったから(^^;)。
    それだけ引き出しが豊富な作家だ、と評価しておきます。

    そしてコレは僕のミスでもあるのだが、この作品は「死
    神シリーズ」の2作目だったらしい。また間違っちゃった
    よ、順番(^^;)。

  • 知念実希人さん「黒猫の小夜曲」読了。シリーズ二作目、今回は黒猫の体を借りて『我が主様』のもとへ魂を送る死神の物語。主人公は前作レオの知り合いで、論理的に物事を考える死神クロ。カラスに襲われていたところを助けられた地縛霊とともにあるお家に入り込むのだが。。面白かったです。前作と比べて地縛霊のつながりが複雑で、ミステリー色が濃いように思いました。黒猫の言葉遣いや行動が面白く、物語が進むにつれて徐々に考えが変わってくるところやラストの『仕事』については、心が温かくほっこりしました。また続編、読みたいな。

  • 「優しい死神の飼い方」の続編。
    今度は同僚が黒猫に。
    同じく面白かった。くそう。

  • 借り物。
    こちらもまた、途中でだいたい結果の予想がつくという残念さ。
    でも、ちょっと感動的できる。

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著者プロフィール

知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『螺旋の手術室』(『ブラッドライン』改題作)、『優しい死神の飼い方』(死神シリーズ)、『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがある。
近刊として2018年9月刊行の『ひとつむぎの手』。

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