ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334776961

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  • 女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き…。(「ポイズンドーター」)母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!

  • 毒々しい短編集。     
    「ベストフレンド」が好き。      
    最後のはちょっと納得がいかない。     
    人に対する印象なんて人によって違うし、人に与える印象だって人によって違う。人によって態度を変えるなんて普通のことだし、そのことに考えが及ばないのは浅慮だ。そして誰もがエスパーではないし読心術を得ているわけではない。人の気持ちは言葉にしないと伝わらないのだ。      
    それに、子育てに正解は無い。

  • 記憶が作り上げた今の自分は、本当の自分なのか。選べない環境や言葉掛け親から受ける影響は大きい。子どもの頃抱いた気持ちが重なる中、視点が変われば全く異なる人物が浮き出てくる。優しさが毒にも罪にもなる‥‥怖い。

  • 頭がおかしい人の心理描写がリアルで
    こういう人とは本当に関わりたくないし
    自分の親だったらと思うと恐ろしくなった。

  • 人の心って怖い。
    いつもは語り手や主人公に寄り添って読むのに、語られる
    "ひどい人"に気持ちを持って行ってしまった。
    じわじわきますよ この怖さは

  • 6篇からなる短編集。
    さすが湊さん、安定のイヤミスでした。
    タイトルは「ポンイズンドーター・ホーリーマザー」ですが、全体的には「ポイズンドーター・ポイズンマザー」。
    毒親によって毒娘は作られるという感じです。
    親も子も、自分達の『毒』に気づいていない。
    こうやって毒親・毒娘は作られるのかと思うと背筋が寒くなる。
    そして振り返ってみる、自分は毒親になってないか、毒娘になっていないか....。
    湊さんの作品は、読後、自分を振り返らせてくれる。
    いい意味でも悪い意味でも。

  • 2018.10.17

  • 読み終わった後、しばらく息が苦しくなるほど【しんどい】物語たちであった。頭の中には常に自分の母親、姉、パートナーの姿が浮かんでいて、一文一文に対して「自分はどうだろうか」と問いかけながら、そして「自分はいい環境だ」と安心しながら読み進めていた。安心しながら、と言っても安心しきれるわけもなく、ホーリーマザーのストーリーが頭をぐるぐるしている。
    短編集であるのでひとつひとつの話は短く読みやすいはずなのに、一度本を閉じれば気合いをいれないと再び開くことができない…。そのしんどさをもたらす湊かなえがとても好きだ。

  • 18/10/14読了

  • 娘の視点と母の視点。加害者の視点と被害者の視点。それぞれに理由があり、それぞれがそれぞれに正しいと信じて行動している。みんな違ってみんないい。。。人間関係難しい。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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