今はちょっと、ついてないだけ (光文社文庫)

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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334777463

感想・レビュー・書評

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  • なにかに行き詰まってる人たちの連作集。過去を思い今の自分に感じる痛み。立ち止まって振り返り今を受け入れることで見えてくるもの。出会った人との縁とかそういうものを大切にする事で何か少しでも変わるような、今はついてないだけって思えるくらいになればまた進めるんじゃないかと思わせてくれるような作品。先は長くても今大丈夫って思えることの喜びや感謝が込み上げてくる。

  • 40代からの敗者復活戦。バブルの頃にネイチャリングフォトグラファとして活躍した立花浩樹は、家族と別れて家を飛び出した宮川とシェアハウスで住み、再び写真の仕事を始める。

    40代。いろいろあるさと言うのが感想です。仕事で言えば、重要な仕事を任されたり、家族を持ったり、子供がいたり。何て言うのは、当たり前のことではなくて、とても素敵なこと。家族もなく、仕事もあやふやで、明日からの生き方も分からなくて。そんなひともいるし、いて良いと思う。でも孤独なのは寂しい。

    立花はパートナーの借金を返して、仕事も黙々と頑張って、目の前のことにキチンと向き合ってきたからこそ、それが財産として多くのひとの心に残っている。自分のように何もない40代なら、余計にそこから頑張るしかないし、愚痴ってもはじまらない。頑張れ同世代という気持ちになれまして。

著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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