黒いシャッフル (光文社文庫 ま 17-2)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334777692

感想・レビュー・書評

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  • 中学の頃からの友達の3人。それぞれがダメな男に苦しめられていて、交換殺人を目論む。中学の時のカーストやイジメなど人物が上手く書き分けられていて面白かった。羨望や嫉妬、なぜ自分だけが?といった被害者意識など現状にもがく様がリアルで、スピード感もあって一気に読めた。

  • 欠かさず読んでいる松村 比呂美さんの文庫書き下ろし作品。

    今回も王道のイヤミスでした。

    ヒモ状態の浮気夫を持つ女王様気質の麻里、ストーカーと化した元夫に苦しむ葵、引きこもりの暴力兄を持つすみれ。

    この三人が中学時代の元恩師のお別れ会へ参加し、以前苛めていた朋世と再会した事で運命の歯車が動き出す。

    タイトルのシャッフルは交換殺人を意味する。

    それが成功するのか否かが気になり一気読み。

    後悔先に立たず!因果応報!
    自分自身の人生に対しての葛藤と他人を羨む嫉妬心、そして良心に揺れる心の動きが絶妙だった。

    三人のその後が気になる。

  • 中学同級生の3人が担任を偲ぶ会で再会。お互いを苦しめる家族の殺害話が実現していく。

  • よくある交換殺人モノ…と思いきや。
    悪いことをした人には必ず罰があるんだな。あの人が報われてよかったな…。

  • やはりこの方の本はエンターテインメントとしてハズレ無し!あっという間に読み終わった。中学時代の恩師が亡くなり、お別れの会で再会した麻里、すみれ、葵。それぞれヒモ夫、引きこもりの暴力兄、DVで離婚後にストーカー化した元夫に悩まされており、交換殺人を計画する……というもの。なんとなく予測がつく展開もあったが、スピーディな物語展開と女たちの思惑渦巻く様子が面白かった。

  • 中学時代の同級生3人。ヒモ状態の浮気夫、引きこもりの暴力兄、ストーカーと化した元夫。恩師のお別れ会で愚痴を言い合ううち飛び出してきた「交換殺人」の行く末は。

    悪いことはできない、特に主役の麻里は中学時代はいじめっ子で聖人君主ではない。それでも主人公たちに感情移入してしまった。
    (図書館)

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著者プロフィール

松村比呂美福岡県生まれ。二〇〇五年、オール讀物推理小説新人賞最終候補作二作を含む『女たちの殺意』でデビュー。主な著書に『キリコはお金持ちになりたいの』『終わらせ人』『怨み忘れじ』『幸せのかたち』『黒いシャッフル』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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