A7: しおさい楽器店ストーリー (光文社文庫 き 1-60)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334779573

感想・レビュー・書評

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  • 喜多嶋さんの本は初めて読んだので、どこが世界観を出しているのはわからないですが、思春期に読んだ恋愛漫画を活字で読んでる気分になって若返ります。
    ただ、今時の20代で若大将ってセリフは出ないでしょう!w

  • 湘南が舞台の青春ストーリー。
    21歳の元プロギタリストが親から受け継いだ楽器店を中心に様々な人間模様が展開する。
    この主人公のキャラクター設定に無理があるのがちょっと残念。
    海の描写などは上手く書いていて風景が目に浮かぶようでした。

    実は先に「B♭」と言うタイトルを衝動買いしたものの、読み始めてすぐもしやっと思って調べたらこっちが先だと分かりこっちまで購入する始末。
    シリーズ物はあまり好きじゃないので「B♭」の方はしばらく積読行き。

  • 舞台が家の近所の葉山、主人公の家がどの家だかも想像ができるくらい。いつもの感じで女性を勇気つけるお話。今回はそれに加えて、中年のおじさんにも夢を与えるような話も付け加えられている。

  • 【あらすじ】
    亡き父が経営していた楽器店を引き継いだ哲也は21歳。
    15歳の従姉妹の涼夏を引き取って、一緒に暮らしている。
    ある日。真面目なサラリーマンといった雰囲気の中年男性が手放したいと1本のギターを持ち込んできた。そのギターにはかなりのカスタマイズが施されており、哲也は何か事情があるのでは、と彼のことを気にかけるが──。
    【感想】
    昔、コバルト文庫で読んでいた頃のような、爽やかな青春小説です。
    音楽がひとつのテーマになっていますが、哲也や涼夏はもちろん、お店にやって来る客たちそれぞれにドラマがあって、読み応えがありました。
    涼夏の問題もですが、哲也自身がこれからどう音楽と向き合っていくのか、という辺りも含めて、これからシリーズ化されるのかな?楽しみです。

  • 舞台は葉山にある小さな楽器店

    ギタリストのオーナーは亡くなり、店をやっているのはやはりギタリストで息子の哲也21歳と、ある事情で目の不自由な従妹の涼夏15歳

    そんな店にやってくるのは……

    カスタマイズしたフェンダーのストラトを売りに来た中年の男
    その娘で将来を期待されているウインドサーファー
    人気のあったガールズバンドの元ギタリスト

    わけありの客たちが織り成すギターと音楽をめぐる人間模様

    《僕が描きたかったのは、〈音楽が好きな人たちの物語〉とかではなく、〈音楽がないと生きていけない人たちの物語〉だ。》──「あとがき」より

    喜多嶋隆の最新刊(2019年12月)は“海を渡る風のように爽やかな新感覚青春小説”

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著者プロフィール

5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。

「2022年 『潮風メニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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